国際非暴力デー

今日は国際非暴力デー

この日はガンディの誕生日



「一人の人間における偉大なる人間革命は、やがて一国の宿命の

転換をも成し遂げ、さらに全人類の宿命をも可能にする」

マハトマ(偉大な魂)と呼ばれたガンディは、私達と何も変わらない一人の生身の人間であった。

少年時代の彼は学校で友達と話すのも苦手で、夜に一人でトイレにも行けないほど臆病な少年だった。

青年時代、彼は弁護士になる為に法律を学びにイギリスに渉った。

イギリスに着くと、彼は流行り燕尾服に身を包み、ハット(帽子)を被りステッキを持ちイギリス紳士を真似て浮かれていたが、複数の人の前に出るのが苦手で何かを話すようにと勧められると、卒倒しそうな

ほど緊張し、何一つ話せなかった事が何度もあった。

ガンディが法律家を目指したのも単純に社会的な地位や収入を考えての事で、弁護士として初めて得た仕事で法廷に立った時、彼は何も話すことが出来ず、恐くなって法廷から逃げ出してしまった。



ガンディは何がきっかけでマハトマ(偉大な魂)と呼ばれ、万人から愛され尊敬されるようになったのか?

彼は常に真理(何のために生きるべきか?人生の目的は?)とは何かを思索し把持し、自身に内在する“エゴの克服”に挑戦し臆病の心を勇気に変え、自分に振りかかる宿命の嵐をひとつひとつ使命に変えながら魂を昇華し続けた。

アインシュタインはガンディについて「このような人物が肉と血をもってこの地上を歩いたとは、未来の世代は信じられないだろう」と語っている

                              

どんな人間にも「善性」が内在している。「善性」こそ、幸福の基盤である。

その善性を自らが湧現させ、そして人々からも導き出す。そして同じ地球に住む一人の人間として、今、自分が住んでいるこの場所で、可能な限りの行動を起こしていく。それが自身の魂を真に昇華させる

唯一の方法であろう。そしてそれが真の自分らしさの開花であると私達は考えている。



ガンディの思想と行動に啓発され、民衆を不幸にする差別・偏見・搾取などの暴力と戦った闘士がアメリカの公民権運動のマーチン・ルーサー・キングJrや南アフリカの人種隔離政策と戦い1万日の牢獄闘争をした岩窟王ネルソン・マンデラ達が、その系譜に連なるマハトマである。

そしてガンディは私達が後に続く事を望みつつ「一人に可能な事は万人に可能である」

「良い事はカタツムリの速度で進む」と珠玉の名言を数多く遺してくれた。



協力 Mahatma Gandhi Non Violence Development Centre(NewDelhi&Trivandrum)

   Gandhi Media Centre ( New Delhi & Madurai)

   Indian Council for Gandhian Studies (New Delhi)

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