有言実行と三密加持、果上の法門

はじめに言っておくが、この記事は仏教の宗派である真言宗の内容が含まれている。
だが、全く宗教を進めるといった意図はない。そこだけ念を押しておく。

有言実行と三密加持

以前、有言実行と習慣化についての記事を扱ったと思う。まぁ内容としては有言実行を全体的に推奨するものであったのだが、今回は少し角度が変わっている。

真言宗の教えに『三密加持』というものがある。これをざっくりと述べると、

・思っていること、言っていること、行動していること、の3つを一致させることで最強に近づくことができる

というものだ。ここで最強と称するのは、何事にも動じず、自分の意志を完璧に遂行でき、なおかつそれを実現させてしまうような人間のことをいう。

この内容と有言実行は実質的に同じなのではないだろうか。要するに、

有言実行する = 三密加持を成す

と言い換えることができるのだ。
つまり、この教えによると、

・有言実行を常にできる人間は最強

ということになる。もしかしたら、自分たちが思っている以上のポテンシャルを、有言実行という習慣は秘めているのではないだろうか。


果上の法門

他にも、真言宗には『果上の法門』という面白い考え方がある。内容を簡単に述べると、

・目標を目指していろいろ行動するのではなく、目標は実現する前提にする、ような世界

というものだ。ぶっちゃけ意味がよく分からない。

おそらく、目標というのは持った瞬間に実現できる。あとは三密加持に従って行動すればいい、みたいなことを言っているのだと思う。

また、そういう世界を自分の中で定義してしまおう、というメッセージだろう。不安とか他人との比較とかのいわゆる『煩悩』が存在しないような空間を自分なりに持っておく、ってことだ。

ただ、やはり果上の法門を形成できるのは、三密加持を極めた後だと思う。結局有言実行し続けていれば、目標との距離もどんどん縮まっていくわけで。

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