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チョコレートを選ぶ喜びが、やっとちょっとわかったような

ここ3年ほど、図らずもこの時期にデパートの地下でチョコレートを物色する機会に恵まれている。毎月参加している勉強会がなぜかバレンタインデー前後にあたるため、常識的な女子心からそういう運びになっている。

昨日も同じミッションのため、勉強会へ出向く途中でデパ地下へ足を運ぶ。前日だからきっと混んでいるだろうなと想像したのは杞憂で、ほどよい活気がある雰囲気。早速どれどれと検証し始める。

ふむふむ、今年はこんな感じなんだなぁ、おっ、こんなのもあるの??、へぇー!これ可愛い!!おぉ!これだったらあの人喜びそうだわー!ついでに買っちゃおうかな!

さっさとミッションを完了して地下鉄に乗らなくちゃ、といった義務的なマインドはすっかり小さくなり、売り場を3周ほどしてもまだ楽しんでいる自分に気がつく。

ふと我にかえってまわりの状況を観察してみると、これまたやはり楽しそうな光景ばかり。選んでるお客さんたちも、店員のお姉さんたちも、なんだかとても楽しそう。これだったらあの子喜びそうよね、とか、これきれいねぇ、もうひとつもらっちゃおうかしら、なんてとってもハッピーな会話があちこちで飛び交っているのだ。

肝心のチョコレートたちも、あれやこれやと趣向が凝らされていてキラキラしている。去年と同じようなものは見当たらない。よく見るとおなじみチョコレートメーカーのものだったりする。毎年毎年この時に喜んで買ってもらうためにどれだけのエネルギーが投入されているんだろうか。と思うと、自然と尊敬の念と愛しい気持ちが湧いてくる。

おやおや?バレンタインってこういうことなわけ??
こんなハッピーなイベントだったの??
チョコレートを相手に渡すだけがハイライトじゃないのね??贈るためにこうしてわざわざ選ぶのも、そんなチョコレートを毎年準備して売るのも、なんだかとてもハッピー。

なーんだ!
バレンタインってこんなハッピーの循環だったのー?!

いやはや。
まさかバレンタインのチョコレート商戦に、こんな視点が持てるなんて、ちょっと驚いている。

こんなのチョコレート屋の陰謀じゃないか、とずーっと思ってきたし、それに乗っかる人たちの気持ちがわからなかったし、わかる気にもならなかった。
なんで女子があげるのが先なんだ、とか、好きな人いない人には関係ないもんね、とか、ましてや義理チョコとか意味がわからない。とか。こうして書いてみると、うーん、だいぶひねくれてたみたい笑。

時代の移り変わりも大きく影響しているようだけど、男と女に限らず、大きい小さいに関わらず、チョコレートというツールを通して親愛を伝えあえるなんて、なんとも素敵なイベントではないですか。

40代半ばにして、ようやくちょっとわかった気がした今年のバレンタインデーです。

皆さまも素敵な一日を。


追伸;
バレンタインデーとは Wikipediaより
(このWikipediaの検証を読む限り、日本のバレンタインはやはりなかなかこじれてますね笑)

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