梅雨ってどうして起こるの?
6月10日に梅雨入りしてからというもの、名古屋では5日間雨が降り続けました。
絵に描いたような湿度MAX状態が続き、そして昨日も今日もシトシトと雨は降り続けています。近年は空梅雨傾向だったので、今年の梅雨はなんだかヘルシーな感じがしてホッとします。
さて、
この時季になると何度も頭に浮かんでくるのが「家の作りやうは夏を旨とすべし」。これは真言だなとつくづく思います。吉田兼好の生きた時代と変わったことは数え切れないほどあるだろうけれど、日本の気候の大枠はそんなに変わっていないはずです。
家の作りは本当に大事なことだと実感しています。夏を旨としているかどうかで、この時季の快適さが格段に違います。
昨今よしとされている住宅の構成は、正直なところ日本の夏の快適を実現するのには程遠いところもあり、この時季過ごしにくいのはもしかしたら、家の作りも関係しているかもしれません。
さてさて、それはさておき、
この梅雨の時季を暮らしの観点から上手に過ごすコツについて、いくつか書いてみたいと思います。
「梅雨と仲良くなっちゃう者は快適さを制す。」かもしれません!
・梅雨ってこうして起きている
それではまず、
梅雨ってそもそもどうして起こるのか見ていきましょう。
日本列島は温暖湿潤気候と言われていますね。
(厳密には日本列島でも地域によって気候は違います)
お天気って、気流と気圧の変動によって起こっているんですね。
太陽が大陸や海を温め、その結果大陸や海水の上にある空気が、熱せられたり冷やされたりして、それぞれ異なる温度や気圧の差がある空気の塊 (これを大気と言います)となり、異なる大気の間で小競り合いが起こり、風が起こります。それが気流なんですね。大気同士で綱引きをしているとも言えるし、お相撲をしているとも言えます。
緯度や経度、陸の高さや海の広さなどによってその条件は無限です。
さらに、毎日変わるし、1日の中でも変わるし、むしろ一瞬たりとも止まることがありません。お天気は自然のダイナミズムなんです。
日本列島の大気の動きを見てみますと、冬は太陽が当たる時間が少なくなってくるために、太平洋の熱く湿った大気は弱くなり、シベリア大陸の冷たく乾いた大気が強くなって日本列島を覆います。そうして冷たい北風が吹き、本州の太平洋側は乾いた冬になります。(日本海側は日本海の影響があるため湿った冬になります)
で、春からだんだん太陽が当たる時間も長くなり、日射角も直角に近づいてくると、太平洋の海水もだんだん温度を上げてきます。そうすると、太平洋上の大気はどんどん温められ水分をしっかり内包しながら熱くなっていき、その勢いでシベリアの冷たい大気を北へ押し上げていきます。結果日本列島には南から風が吹くようになり、夏には熱く湿った空気に覆われて蒸し暑くなるわけです。
で、なんで梅雨が起こるのかというと、その太平洋とシベリア大陸の大気の押し合いへし合いの境界が日本列島上空にかかっているからなんですね。気象の世界ではそれを前線と言います。「梅雨前線」ってやつです。
「梅雨前線って何?どうして停滞するの?梅雨入りと梅雨明けの仕組み。」
笛吹きおじさんの、中高年が健康で快適に生きるための情報より〜
・梅雨のジメジメは結露そのもの
で、冷たいものと熱いものの境界で起こること、それは結露です。今の時季なんかとてもわかりやすいですけど、お茶のジャグなんかを冷蔵庫から出した途端にジャグの表面に水滴が発生し始め、ぼたぼたと滴り落ちたりしますね。
これは温かい空気の中ではなんとかいられた水蒸気が、冷たいものに接した途端に空気が冷やされて水に変わることでぼたぼたとくるわけです。
それと同じことが大気上でも起こっているんです。ぼたぼたと滴り落ちるのが、私たちの地域では梅雨の雨ということになります。
なるほどなるほど。
梅雨ってこんなメカニズムなんですね。
次の記事では、
この時季はなんで過ごしづらいのか?見ていきます。
どうぞお楽しみに!!
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#梅雨の時季を快適に
#暮らしともっと仲良くなっちゃう !
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