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夏至 midsummerの喜び

明日6月21日は夏至です。
今年は新月と日食も重なるそうですね。

暦の上では夏の真ん中に当たる日になります。
ここから夏も後半戦。体感的にも”日本の夏”が本格化します。

夏至は一年のうちで一番昼間が長い日です。(北半球)
日本では梅雨の真っ只中だし、これから日が短くなってくると言っても、暑い暑い夏が控えているからか、暦の上では重要な節目なのにも関わらず、感覚的にはへえ、そうなんだね、てな感じですけども、
緯度の高い北欧などでは日が長いことが本当に嬉しくて貴重なので、一年で一番嬉しい日、として祝日となり、夏至祭があちこちでおこなわれます。

その昔、夏至近くにフィンランドを訪れたことがありますが、いつまでも暮れることのない夜が不思議でした。残念ながらずっと雨と曇りだったので、起きている間本当にずーっと空が白かったのが印象的でした。
最終日にほんの少し太陽が顔を出したときの喜びは格別なものがありました。
6月といえど雨が降るヘルシンキはキルティングジャケットが手放せないほど寒く、初めての土地でなんとなく心細い気持ちだったのが、あのひとときで明るい気持ちがパァッと戻ってきたのでした。

あの体験があって、北の国の人々が夏至を特別に想う心が少しだけわかるような気がします。

ケルトの文化が残る地域では、シェイクスピアの戯曲にもあるように、夏至の前夜(midsummer night)には妖精など見えない世界の住人とつながるという古くからの言い伝えや風習もあるそうで、そんなミステリアスな感じにも結構惹かれます。


どの夏至もそれぞれ良さがあるけども、midsummerの繊細な喜びを思い、
陽が極まる日をお祝いしたいと思います。

よい夏至をお迎えください。



#夏至令和二年
#夏至祭
#midsummer

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