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2018年総括

ノウルシとしての2018年は、相当濃密だったと思う。

新ベーシスト、コバヤシワタルが加入したのが2017年1月。
既存曲のアレンジを練り直したり、再始動するための一年にした。
年末に『the girl is insomnia』のMVを公開

ノウルシ『the girl is insomnia』(Official Music Video)

2018年は、そのMVの反響を追い風にスタートした一年。
飛躍の年にしようと誓い合った。

ワタル加入前に録っていた曲のベースと歌の録り直しと、それまでに録り貯めていた曲を含めてのマスタリングからスタート。
完成した6曲をミニアルバムとしてまとめた。

CDが売れないと叫ばれて久しいこのご時世。
正直フィジカルは作らずに音源のダウンロード販売が最も利益率は良いし、より広く知ってもらうことを考えたらサブスクリプションには敵わない。
追々そういう選択肢も取り入れていくとしても、やはりCDは作りたかった。
曲によって振り幅の激しいノウルシの魅力がぎゅっと詰まった6曲になり、自信も思い入れもあったので、形のあるものとして残したかったし手にとってほしかったからだ。

せっかくならCDという媒体を選んでくれた人への特典のようなものがあったら面白いし、そういう付加価値をつけることでフィジカルの魅力を再発見できないかという話になり、僕が小説を書くことになった。
バラバラのようでいて、根底には同じテーマを持った6曲。
それはある種の未熟さ。
大人になりきれない子どもたちの、明日に希望なんて持てない子どもたちの、切実さ。

CDのプラケースに収まるページ数にする為に推敲を重ね、それでも結果文字数過多の、少し読みづらいものになってしまった。
しかし、この6曲の世界観を余すところなく伝えるには、必要最低限だった。
そんな小説と、この6曲の話はまた改めてするとして。

そんな物語性の強い作品を引っさげて、レコ発を打った。

バンドが自主企画を打つにあたり、どのようなバンドを呼ぶかというのはいくつかパターンがあると思うのだけれど、今回は、確固たる世界観を持っているバンドという観点で、付き合いのあるバンドに声をかけた。

キリクと魔女
Low the Manhattan
ヒヲエル
eule
最期の雨工場

方向性は様々ながら、非常に多彩な彩りと物語性を秘めたバンドが集まったと思う。
下北沢MOSAiCという綺麗なライブハウスだったこともあり、観に来てくれた人の満足度も高い一日になったのではないかという自負がある。


MVと、ミニアルバム『朝を忘れた子どもたちは』を武器に、下半期を駆け抜けた。

基本的に土日のみという活動形態ではあるけれども、その中でライブも積極的に出演したしそのどれもが共演者にも恵まれ、手応えのあるものだった。

その一方で、早速次を見据えた曲作りとレコーディングにも勤しんでいた。
年末の現時点で5曲を既に録り終え、更に4曲のレコーディングが確定している。
こう言えば、来年のノウルシにも期待してもらえるのではないだろうか。

そのうちの一曲が、先日MVを公開した新曲『Virgin of Nuremberg』だった。
新曲と言いつつも曲自体は3年ほど前から既にあり、メンバーの入れ替えも経てアレンジも練り直し、ベストな形で完成したと思うと感慨深くもある。

MVは前作同様、重浩介監督に依頼。
ハードかつタイトなスケジュールの中で撮影が行われた。
中でも女優を務めてくれたkarenさんには頭が上がらない。
(改めて本当にすみません、血塗れになってもらっちゃって……)

でもそのおかげで、前作とはまた違った方向に振り切った力作となった。
前作でノウルシを知ってくれた方々には驚きをもって迎え入れられたことと思うが、既に多くの方に聴いていただけているようで、ありがたい。

ノウルシ『Virgin of Nuremberg』(Official Music Video)

今年はまたMVを公開して年を越すという、昨年と同じ締め括り方となった。

既に曲作り、レコーディング、ライブと色々な計画が動き出しており、早く皆様にお知らせしたい事柄が目白押し。
楽しみにしていてほしいし、何より僕ら自身が一番楽しみにしている。

2019年のノウルシにもご期待ください。

Vo/Gt. タジリシュウヘイ

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