雨の朝

 目が覚めると、おそらく雨がしっかりと降っているのであろう音がしていた。朝5時半。もう明るい。昨日の雨に便乗して、ベランダの溝掃除をペットボトルで水を流しながら済ませた。ベランダに出ると少しだけ吹き込むくらいの雨。チャンスとばかりに手すりをたわしで静かに撫でる。雨が降りかかり撫でたばかりのところをやさしく流していく。

 ひっこしてきてから1年。今ぐらいの時期のベランダが最高なのだ。少しだけひんやりしたり、少しだけまぶしかったりするのをやり過ごしながら、泡の出るお酒を飲んだりしている。そして本を読んだりする。音楽も聴く。ひっこしてきてから買ったベランダ用の背もたれを倒すことができるいすに、仕事から帰ってきて座るのがしあわせ。だから、ベランダが清潔なのは大事なことなのだ。

 風の強い日、花びらや葉っぱがときどき飛んでくる。これはいい。私は鳥が嫌いだが、すずめがよく手すりにきている。これをなんとかしたくて、いま試しているのは唐辛子水を手すりにスプレイすること。唐辛子の種をとって、スプレイに水と一緒に入れる。効き目があるように思うけれど、まだもう少し様子を見なければならない。今は繁殖の季節なのかな。さえずりが賑やか。

 どうやら雨が上がった。一日中雨音を聞いていたかった。イスラエル停戦か。人は恐れを感じて攻撃をする。相手になぜ攻撃されているかわからないときは、そう考えてみてもいいのかと。イスラエルのことではない。人間関係の中で、見間違えやすい。強いから攻撃できるのではない。その人が恐れをどのくらい強く感じているかということだ。損をすることを恐れる人は多い。政治は声をあげて参加して行かねばならない。

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