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2023年の本棚

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2023年の読書記録
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#本棚

2023年12月の本棚

12月に読んだマンガをまとめました。今年ももう終わり。 ▲ ▲ 【完】隣のお姉さんが好き 4 / 藤近小梅(秋田書店) 隣に住むお姉さんは高校を卒業したら東京へ行ってしまう。離れたくない。でも心愛さんには夢を追いかけていてほしい。最後の映画鑑賞会。佑は初心に立ちかえり、自分の気持ちを伝える。一途な姿勢を貫き通した末に、少年の淡い初恋は終わり、始まる。 文句なしの締め方でした。やっぱり付き合って終わるのが一番ええですね。中学生男子が隣に住む女子高校生のお姉さんを好きに

2023年11月の本棚

11月に読んだマンガをまとめました。 【新】君と宇宙を歩くために 1 / 泥ノ田犬彦(講談社) 勉強もバイトも続かない小林くんのクラスに、変わり者の宇野くんが転校してくるところから物語は始まる。 宇野くんは立て続けに話しかけられると混乱してしまったり、同時に複数のことをできなかったり、学校生活で求められる「普通」がちょっと苦手。それでも自分なりに工夫しながら頑張る健気な奴。 そんな宇野くんに共鳴するように、小林くんの日常も少しずつ変化していく。「普通」ができない二人の

2023年10月の本棚

10月に読んだマンガをまとめました。 【完】東京ヒゴロ 3 / 松本大洋(小学館) 雨降る夜道を歩いてきた男に訪れる夜明けの時。創作にかかわる人たちの苦悩や葛藤、そして並々ならぬ情熱と愛が「漫画」という名の結晶となる。 この世に無数に存在する漫画一冊一冊を、死に物狂いで創っている人たちがいる。塩澤さんもその中の一人で。2巻の表紙の「リンゴ」も良かったけど、この最終巻の「傘」も本当に妙。立てられたいくつもの傘の中に塩澤さんのものがある。それが嬉しい。 作品の根底に何層に

2023年9月の本棚

9月に読んだマンガをまとめていきます。 ゆうやけトリップ 2 / ともひ(芳文社) 新聞部員の茜は町の心霊スポット取材を通して、仲良しの雨村さんと二人だけの放課後を過ごしていく。ノスタルジックほんわかホラー。 怪談の正体はどれも単なる枯れ尾花ですが、それがそうだとわかった後に流れる優しい時間や消えてなくなってしまいそうな町の情景、二人の心地良い会話、いつまでも読んでいたい。 約2年半ぶりの待ちに待っていた新刊。1巻と比べてだいぶ分厚かった(1巻137ページ、2巻201