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芳香族化合物の化学(15)「アルカロイドとナノカーボン」

有機化学の中でも芳香族化合物は構造,反応に特徴があります。
ここでは大学レベルの「芳香族化合物の化学」について解説していきます。

最終回となる今回のテーマは「アルカロイドとナノカーボン」です。

【アルカロイド】

主に植物中に含まれる天然の含窒素化合物。

【ナノカーボン】

sp2炭素を有する炭素の同位体はいくつか存在する。

カーボンナノチューブは次世代の材料

・炭素原子のみでできているためアルミニウムや鋼鉄よりも軽く,sp2炭素が3次元に強固な結合(s結合)を形成しているため鉄鋼並みに丈夫。そのため,構造材料としての応用が期待されている。
・p電子を有するため,黒鉛同様に導電性があるため,エレクトロニクス材料に利用できる。また,ベンゼン環の縮環構造やチューブ半径により,バンドギャップが変化するので,シリコンに代わる半導体材料としても期待できる。

【参考図書】
ボルハルトショアー現代有機化学(下)

全15回で連載させていただきました「芳香族化合物の化学」も今回で最終回です。
実際の大学の講義と同じあるいは少し詳しく解説をしてきました。

「芳香族化合物の化学」をまとめたpdf(power pointスライド)も作成しております。
ご希望の方がおられましたらコメントをよろしくお願いします。

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