はじめてのCT検査

タイトルを「はじめてのC……」にして本文一行目で「……T検査」とかしなかった私を褒めて。(そもそもこのネタが時代遅れだし笑ってはもらえないだろうなぁという判断です。(アカンヤツ

それはともかく、CT検査というのを受けてきました。
内科クリニックに月に一回かかっていてお薬も飲んでいるので年に一回の一通り検査を受けています。その中の胸部レントゲンで医師曰く「ちょっと気になる影が映ってるから〇〇病院でCT検査受けてきて」ということになり、クリニックが予約を取ってくれて紹介状を持って総合病院に検査に行ってきました。

で、まず移動手段です。自転車で行けないことはないけど総合病院の前の道路は道幅が狭くてバスが通るのでこわい。昔は歩いて行ってたけど今はそんなに歩けない。よってタクシーを予約する。
軟弱でもいい、安全に行って帰ってこよう。

春の猫の手術後の抜糸以来のタクシー移動です。(ちょっと嬉しい)
ドライバーさんとしゃべって笑っている間に着いてしまいます。が、病院が見えてきたあたりから風景が思ってたのと違う。
子供がかかっていたころはちょうど入院棟の建て替え工事が始まるかなーという頃で、その後転院したのでかれこれにじゅうねん以上その病院には行っていないし、前を通ることもなく過ぎていました。
病院大変身。もう全然違う感じ。玄関の位置は同じだけど一歩入ったら別世界。

緊張するー。

受け付けの場所も変わってたけど、同じ並びに会計があって、会計は昔と同じ場所。処理する裏のお部屋も移動してない。(小窓から見える昔と変わらない景色)
ほーほー感心しながら受け付けをしてもらって指示されたCT検査室の受付へ移動。ここがね、ちょっと暗めの照明で電球色なのにLEDがギラつく仕様で私はおめめがいやんな感じになってしまった。が、受付のおねいさんはとても親切で良かった。

で、検査室の前で待ってるのですが、検査してるCTの機械の音が聞こえる。これが、なんとも言えず怖い。まぁ、レントゲン撮影でも機械によってはびびりまくる音がするのでナニですが。
静かな廊下に……いや違うわ、廊下もいろいろゴーゴー音が聞こえてたけど、明確に検査室から聞こえる音がCTの音で、これが、ゴーーーふいぃぃぃぃぃぃーーーみたいなかんじ。ちょっと飛行機に乗ったときみたいだけどエンジンの振動がなくてなんか違うし、でもあのエンジンが回り始めるときの感じに近い。ということは、何かが高速で回ってるということ。
なんとなく写真で見たことはあるけど、あれ実際に音が聞こえるといやましに怖い。(というタイプの怖がりなんやなと我を振り返る)

で、検査が終わった人が出てくると普通にしてはるのでどういことはないんやなとは思うけどやっぱり緊張は解けない。
で、隣にあるのがMRIの検査室で、しょうもないことが頭に浮かぶ。
霊感のある人がMRI検査を受けたら霊感がなくなるという話を思い出してしまい、ではCT検査ならどうなるん?とか霊感のない私は首をひねる。(ほんまにしょうもなくてごめんなさい)

そして予約より早めに行ったのがそのまま反映されて予約の30分前に呼ばれる。
いよいよやぁ……。
びびりながら検査室に入ると金属ものは外してねということで外し、検査の台に横になってくださいと言われて横になり、腕は万歳してくださいと言うので万歳したら「じゃ、検査しますのでスピーカーから聞こえる音声に従ってくださいねー」といって技師さんが部屋を出ていく。
ここまで機械は沈黙しているのでさっきのびびりまくりは何やったのかと思わんでもないけど、これからやん。

ちょー静かに機械が動き出して寝てる台が輪っかの中にするするーっと入っていきます。輪っかの正面から見たより奥がある感じ。まだ静か。
ここから機械とセットになっているのであろう音声が「大きく息を吸ってください。そのまま止めてください。……楽にしてください」というのでそのようにすること二回。(音せぇへんがな)と思ったら前駆音からのゴーーーーーふいぃぃぃぃ……(あれ?外で聞こえてたのより音が静か)「大きく息を吸ってください」……さっきと同じことをもう一回やって機械はまた沈黙し、台が静かにするする動き、検査終了。あれ?

あっという間に検査は終わり、画像データをディスクに焼いたものをもらって帰る。
帰りもタクシーで、目標になる建物が思い浮かばず「その次の信号やったと思うんですけどー」とかいいながら帰る。

帰ったらクリニックのほうの午後診に間に合うので今度は自転車で。
「行ってきましたー!」とディスクを渡してしばらく待つと診察に呼ばれた。
医師曰く「うんうん。なんもなかったわ。過去のいつかは判らんけど炎症が起きてそれがそのまま治った跡が残ってるんや。怪我したら傷跡が残るのと同じで体の中でも傷跡みたいに残るからな。別に治ってしもてるから心配は要らんよ。お疲れさん!」
医師に元気よく労われて一件落着。

検査しておけば影が何かは判るし、今すぐどうこういうものでなければ大変にめでたいことなので良かった。怖かったけど。

で、霊感のない私がCT検査を受けたら、あまりにびびり過ぎてそれまで抱えてたもやもやがどこかに行きました。
そう、夜に落ち着いてみたら気持ちが軽くなってた。
これは、人間たまには刺激的な経験をせな、つまらんことに心が囚われて時間を失うということになるんやという経験でもありました。

いやー、でも心臓のすぐ傍に影が見えるとかちょっと年を感じる出来事でした。ま、肉体が生きている限りはなんなりとあるものですが、それが積み重なるとはこういうことなんかなぁと思いました。

来年には還暦なので、老人ライフを楽しもうと思います。
ゆっくり、ぼちぼち、ね。

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