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キャンプ場経営をしたい方に、まず知って欲しいこと

マーケティングとは、世の中に色々な定義があるかと思いますが、私は以下の通りに定義して、日々実践をしています。

「顧客が欲しいモノ、まだ存在しないけどその存在を知れば欲しくなるモノを見つけ出し、作り出し、顧客に届けるまで流れを作る活動全体のこと」
加えていうと、この活動を通じて、儲けを生み出しサステナブルな活動にして行くことだと思います。

つまりキャンプ場に言い換えると、

顧客が行ってみたいキャンプ場や、今までにはなかったけど、そんなキャンプ場があるなら行ってみたいと思うキャンプ場を作り出し、顧客が遊びに来れるような環境を作ることとだと思います。
そして、安定的に収益を上げて、顧客に継続的に来てもらうことです。収益が上がらないと、事業継続できませんし、素敵なキャンプ場がなくなることは、顧客にとっても悲しいことです。

今までになかったキャンプ場の例でいうと、最近ですと徐々に増加している会員制キャンプ場はそうではないでしょうか。一昔前であれば、月会費を払うキャンプ場や、会員が自らお金を支払って開拓するキャンプ場などありませんでした。

キャンプブームで、ビジネスモデル、つまりお金の儲け方が異なるキャンプ場が増えていると思います。

そのような市場の中で、どこにでもあるようなキャンプ場を作ると、顧客は来てくれるかも知れませんが、その顧客はそのうち、より安い、より近いキャンプ場に行ってしまうはずです。

キャンプ場は、リピート顧客がとてもとても大切なビジネスです。宿泊料を徴収するビジネスモデルとして、旅館やホテル業と似ていますが、実際は似て非なるものです。

なぜなら商圏が異なるからです。旅館やホテルは、全国どこでも、飛行機や新幹線を乗り継げば行くことができます。しかし、キャンプ場は、自宅から車で行ける範囲にしか行くことができません。
つまり、自身のキャンプ場から車で、2−3時間程度の範囲の顧客にしか、来てもらうことができないのです。
仮に、そこに100人顧客がいたとして、最初は目新しさから20人、30人と来てくれるかも知れません。でも、そのキャンプ場がどこにでもあるキャンプ場だった場合、より近くに安くて近いキャンプ場に顧客は流れていくでしょう。
キャンプ場は、商圏にいるこの100人の顧客に何度も来てもらわないとビジネスが成り立たないのです。もしくは、この100人の他に新たなキャンパーを増やしていくしかありません。

そのため、顧客がここでなければいけないと思わせる何かを、作り出さなければなりません。
つまり競合との差別化です。
例えば、私のキャンプ場は、1日3組限定を謳っています。他にも競合との差別化を行っていますが、最も明確でわかりやすい差別化がこれかと思います。

明確に競合と差別化された顧客が行ってみたいと思うようなキャンプ場を作ることができれば、それでいいかというとそうではありません。そのキャンプ場を顧客にお届けしなければいけません。
そのキャンプ場が車で到底来ることができないような場所や、車1台が通れるのがやっと、運転に自信がない人には来れない、どうやって予約をしたらいいかわからない、電話予約しかできない、そもそもそんなキャンプ場があることすら知らないなどなど

いいキャンプ場を作ったとしても、その情報を受け取った顧客が、スムーズにキャンプ場に来れるような導線の設計をしなければいけません。
行くことにストレスがあったり、予約方法にストレスがあると、顧客はリピートしなくなり、より行きやすいキャンプ場へ流れてしまいます。

このようなことは当たり前と思われるかも知れませんが、キャンプ場を作ることに必死で、この点を見落とされている方も多くいらっしゃいます。iPhoneが爆発的に普及した背景には、従来の代理店販売だけではなく、Apple Storeを構え、より買いに行きやすい環境やアフターサービスの環境を整えたことで、顧客が安心して購入できるようになった点も大きいと思います。
優れた製品を生み出すだけでは、顧客に届かず、どのように届けるかも重要な戦略となります。

キャンプ場経営する上で、マーケティングの基本的な考え方について知ってもらえると幸いです。

キャンプ経営に関わるコンサルティングを「ココナラ」で請け負っておりますので、更に詳しく知りたい方は「hotarumura」と検索してみてください。

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