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開拓型キャンプ場経営 -こんなにかかる!?建設費用-

今回はキャンプ場建設に関する費用についてお話したいと思います。
開拓型キャンプ場経営を目指される方で、土地購入に同様に、関心の高い事項かと思います。
建設にあたっては、私が見積もった時を前提に、平地の上に、管理棟と水回り棟を作り、オートサイトを10サイト作った場合についてお話しします。

1.管理棟

私の場合は、管理棟にワーキングスペースを設けるために、10席と受付スペースがある200平米ほどの建物を検討しておりました。

管理棟建設費用:1,000万円

複数見積もりを取りましたが、大体1000万円程度でした。
当初はコストを抑えるために、コンテナハウスなども検討しました。しかし、コンテナハウスは安く作れると触れ込みもあったりしますが、木造建築の建物の方が安く作れますので、コンテナハウスにこだわりがない限りは木造建築をお勧めします。
私が希望する建物をコンテナハウスで作った場合は、1200万円程度かかりました。しかも、コンテナは形が大小2種類しかなく、それらを組み合わせて作るので、設計に制限が出てしまうこともデメリットでした。
一方で、コンテナハウスのメリットは基礎を作らなくて良いので固定資産税がかからなかったり、火災保険料が木造に比べて安いなどのメリットもあります。

2.水回り棟(トイレ、炊事場、シャワー)

キャンプ場作りで想像以上に費用がかかるのがインフラ関連です。綺麗なトイレや炊事場は今のキャンプ場ではあたり前ですが、ここに想像以上に費用がかかることを知り驚きました。

水回り棟建設費用:1500万円

内訳としては、建物で1000万円、給排水設備工事で500万円となります。
建物には、トイレ男女1部屋ずつ、シャワー室2台、炊事場が入ったものとなります。
給排水設備工事ですが、これは主に井戸を掘って水を汲み上げ、それを浄化槽に流す仕組みを作る工事です。
キャンプ用地となる場所には、上水道が通っているところは珍しく、川から給水が難しい場合は井戸を掘るしかありません。井戸の掘るには、1mにつき1万円ほどかかり、100mほどは掘る必要があるので、そこで100万円ほどかかります。
また、下水道も同様に通っていないため、浄化槽を入れて、水を濾過して土に還す仕組みを整えなければなりません。浄化槽工事は、20人槽で100万円以上します。

コストを抑える方法としては、汲み取り式の簡易トイレの設置や、水も自ら汲んできた水を設置して給水設備を整える方法もありますが、長期的な運営には向かない仕組みかと思います。
そのため、水回りに費用がかかることは覚悟する必要があります。

3.キャンプサイト含む土地整備

キャンプ用地となる場所の多くは、山林などで長年放置されているような土地が多いかと思います。そのような土地は、草木が伸び放題になっていたり、腐葉土が溜まっていることが多くあります。腐葉土とは虫や微生物が枯れ葉を分解して出来上がったふかふかした土のようなものです。そのような状態では、乗用車の乗り入れが困難となります。また、水が流れるように傾斜がついていないので、思いもしないところに水たまりができたりなど、一見すぐにテントが張れそうでも、実は難しい場合は多々あります。

土地整備費用:400万円

上記費用は土地の広さによって変動するかと思いますが、1500平米の土地に、オートサイト10サイトほどを作ることを想定した金額です。
主な作業としては、抜根伐採、車路整備のための、砕石敷き、均し工事等です。
ユンボなどを操れる方はこれら作業ができるかもしれませんが、素人には困難です。
草刈機などで、素人でもできる作業はありますが、作業範囲も限定されるので、こちらもプロに任された方がいいと思います。

4.トータル費用

管理棟1000万円、水回り棟1000万円、土地整備400万円、これに加えてその他工事費で300万円ほどかかり、合計3000万円程度となります。
素人が初期投資で、3000万円は巨額投資となり、これ以外にも、広告宣伝費や、備品費、運転資金を考えると、3500万円ほどは必要となります。
そのため、これは私の身の丈には合わないと判断をして、開拓型キャンプ場経営を諦めることとなりました。

キャンプ経営に関わるコンサルティングを「ココナラ」で請け負っておりますので、更に詳しく知りたい方は「hotarumura」と検索してみてください。

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