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キャンプ場の平日の稼働率を上げるにはどうすればいい?

キャンプ場の平日稼働率が低い要因については前回記載した通りです。今回は、稼働率を上げるには何ができるのかを考えてみたいと思います。

1.前回のおさらい

キャンパーの大半が、土日休みの30−50代ファミリーキャンパーである。
・ファミリーキャンパーは、学校に行く子供がいるので、平日不可。
・子供がいなくても、30−50代の働き世代は休みが土日なので、平日不可。
つまり、上記以外に属するボリュームゾーンが最も狙いやすい平日キャンパー候補となります。

2.平日の稼働率を上げるためのターゲットは誰か?

①仕事を引退した高齢者

第一次キャンプブームは今から30年前の1990年に起きました。その時に働き世代であった人たちは、現在60−80代になっています。もうキャンプをしない人もいますが、高齢の老舗キャンパーは一定数存在し、最近のキャンプブームでキャンプを再開されている方もいらっしゃいます。
仕事を引退された方であれば、混雑する土日ではなく、空いていて価格の安い平日を好んで宿泊されるではないでしょうか。

多くのキャンプ場は土日メインのファミリーキャンパーをターゲットにした戦略を取られていると思います。そのため、平日は高齢者キャンパーを狙うことで、平日稼働率向上に寄与すると思います。

第一次キャンプブームのキャンプ人口が約1500万人、第二次ブームの現在が700万人程度と言われているので、まだまだ市場としての伸び代を感じます。

②平日が休みの仕事をしているソロキャンパー

自分の休みさえ調整すればいいので、ソロキャンパーは平日稼働率を引き上げてくれるターゲットです。そもそも平日が休みのソロキャンパーをターゲットにすれば、安定的に、平日の稼働率向上に寄与すると思います。
平日が休みである仕事は職種で判断することができます。例えば、サービス業に従事する方、不動産業に従事する方など、業界において平日休みが固定されているパターンがあります。

3.平日稼働率を上げるために、やってはいけないこと

キャンパーにとって、平日キャンプの魅力は、混雑しておらず価格が安いことだと思います。
ただ、平日の稼働率を上げるために、通常の価格からさらに値引きするような戦略は取るべきではないと思います。
似たような戦略として、平日利用し放題のプランなどはどうかと相談を受けたこともありますが、これも値引きと同様なのでお勧めできません。
その理由は、値引きは、キャンプ場のブランド価値を下げて、結果的に単価の低下を招き、休日顧客の離反を招くからです。
仮に値引きで新たに来てもらったとしても、そのようなキャンパーはより近くのより安いキャンプ場の流れてしまいます。
さらに、平日に値引きが行われていることを、休日に来ているキャンパーが知ると、その価格差から休日の価格を高く感じてしまい満足度が下がってしまいます。
そのため、平日の稼働率を上げるために、値引きをする原資があれば、適切なターゲットを決めて広告費用として活用し、ブランド価値を上げながら平日の稼働率を上げていくことが望ましいです。

上記はあくまでも、全体的な一般論です。
キャンプ場の置かれている商圏によってターゲットが異なるので、それに応じて取るべき戦略が異なってきます。

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