ベーシック・インカムのデメリット。(UBIの問題点。課題点。)

ユニバーサル・ベーシック・インカムの話をすると、メリットばかりがつらつらと並べ立てられている気がする。
実際、実現しようと思えば、メリットを言うしかないのだろうが、今、国会や識者や官僚の間で話がされているベーシックインカムは、
『単純にお金を配る』という形での話しかなされていない。

では、単純に、お金を配るだけということで、ベーシックインカムを始めてしまうとどういうことになるだろうか?
労働意欲が下がるとか、企業に人材が来なくなるとか、そういう低次元の話はいろいろあるが、ここでは、あまり世の中で言われていない、考えうる限りのデメリットをあげていく。

物事にはすべて「メリット」と「デメリット」が存在します。
表と裏が必ず存在するわけで、メリットばかり言ってても、デメリットも箇条書きにして吐き出していかなければ、UBIプロジェクトを始動してから問題が起こっても遅いのです。

この記事では、日頃、ベーシック・インカムでは言われていないデメリットを箇条書きに吐き出していきます。
都度、更新します。



①反社会勢力にお金が流れる。

単純に何の制約もなく、現金をそれぞれの口座にポンッと振り込めば、一般市民は嬉しいだろうが、その反面、暴力団やヤクザといった反社会的勢力に一気にお金が流れます。

反社会的勢力の組員だと判明している場合は、銀行口座とか作れなかったりしますが、組員だと隠して普通に生活している人もいるので、そういう人たちは普通に銀行口座を持ってますし、日本国民として、住民登録もしています。

当然、ただお金を配るだけのベーシックインカムなんてものを始めたら、反社会的勢力に金が流れます。。


そういった反社会的勢力は、集団になって、徒党を組んでいるので、組織に100人の人材がいて、月に7万円のインカムを配ったとしても、700万円になります。
もし、その700万円をそっくりそのまま組織に上納したらどうでしょうか?

ものすごい資金力をつけてしまうのです。

資金力をつければどうなるのか?といえば、
麻薬の仕入れの資金になったり、売春の斡旋の資金になったりします。
また、北朝鮮や中国と繋がっている組織が日本には多いので、人身売買や誘拐などの資金にもなったりします。

これをどうするのか?という問題があります。


②新興カルト宗教の絶大な資金源になる。


日本には、残念ながら、数多くの宗教があります。

そのほとんどが、昭和時代に生まれた歴史も浅い100年前後の新興宗教です。
そして、それらは、『カルト宗教』とも言われます。


古来より、宗教というのは、国家と対立し、政治を邪魔してきた側面もあります。
そして、現代でもそれはそんなに変わりません。
宗教が、日本国家の風紀を破壊している側面もあるのです。


ベーシック・インカムを、なんの制限もなく、個人の口座にポンっと支給してしまうと、そういうカルト宗教の信者にお金が渡ることになります。
そして、信者から宗教組織にお金が流れます。
確実に流れます。


宗教の信者というのは、厄介なもので、信仰があって、盲信していれば、その宗教組織に、何の疑いもなく、寄付をします。

信仰が強ければ強いほど、自分の給料がそんなになくても、
給料の半分を寄付したり、場合によっては、無理して全額を寄付したりする人もいます。
信じられないかもしれませんが、借金をしてでも、お布施という名目の元、寄付をしたりする人もいるのです。


私の知人にも宗教を信じてやっている信者の人がいますが、
「ベーシック・インカムがもし実現したら、全額寄付するよ。お布施すればしただけ天国にいける確率が高くなるし」
と言っています。

そして、本当にそういう信者の人たちが、日本には大勢いるのです。


そういったお金に対する社会的一般常識や責任感のない人に、ベーシック・インカムを何のルールも作らず、制約も制限もなく、ポンっと銀行口座に支給したらどうなると思いますか?


宗教組織が肥大化することになります。
資金力が尽きそうな宗教組織も持ち直します。マジで。


カルト宗教が存続する理由は至極単純で、
『人が集まり、信者となり、金が集まる』から宗教組織は存続しているのです。


結構、勘違いしている人がいるのですが、
神様がいるとか、仏様がいるとか、教祖様がいるとかで組織が成り立っているわけではありません。

金がなければ、宗教は組織として成り立ちませんので、金が集まらない宗教組織はすぐに解散するのですが、信者と書いて、儲かると読むように、信者が集まれば、ねずみ算式に資金力が増えていきます。
金が集まるから組織というのは存続しているのです。

創価学会、顕正会、天理教、立正佼成会、天照皇大神宮教、生長の家、円応教、PL教団、妙智会教団、世界救世教、ものみの塔、統一教会、アレフ(オウム真理教)、幸福の科学…etc


こういった新興カルト宗教の信者たちが、ベーシック・インカムで支給されたお金を宗教組織に寄付したらどうなるでしょうか?


10年後には、日本政府より財力がある。なんてことになります。


そして、これらのカルト宗教は、外国勢力と繋がっていたりしますので、外国に資金が流れることにもなります。
中国や北朝鮮やアメリカや中東と繋がっていたりすれば、核開発の資金源になったり、武器銃器開発の資金源になったり、麻薬栽培の資金源になったりするのです。


政府が出すベーシック・インカム政策の支給金で、反社会的勢力とも言えるカルト宗教を援助して成長させて、将来テロに繋がる資金源になったりするのであれば、それは本末転倒です。


しかも、宗教組織というのは、日本では課税対象ではないという驚愕の制度。
支給して、収入が多ければ、あとで課税して返還みたいなやり方もできないのです。
ベーシックインカム制度ができたら、宗教にも課税しよう。みたいなことになればいいのですが、今までの日本政府の態度から推察すれば、そうならない気がします。

これも、ベーシックインカムが簡単には実現できない非常に大きな問題だと言えます。


③学校でカツアゲやイジメが増える。


ただ、お金を配るだけのベーシックインカムをやった場合、
学校でイジメっ子が、「ベーシックインカム入っただろ、持ってこい!」と恫喝し、巻き上げる事件が増えます。
確実に増えます。

今ですら、学校はイジメ対策もまともにできず、日本政府もまったく対策ができておらず、イジメによる自殺があるのに、そこにお金も絡むとなれば、イジメはもっと陰湿に、陰険になります。


子供にもベーシックインカムを配るかどうかは意見が分かれるところですが、子供にも3万円とか支給すれば、学校で使う文具類や制服や私服などに当てることができますし、給食費もそこから出すことが可能になります。


しかし、ベーシックインカムをただ単に現金で配ったことによる子供の現金巻き上げ事件は増えることになります。
刑事では、ただの恐喝強盗罪なんですけどね。


子供にベーシックインカムを配らなくても、親の口座や財布から抜き取っていく子供も増えることになります。
ベーシックインカムが入ったんだから、どうせ家計の余剰金だろ?みたいな意識を持たせることになり、親が甘かったり、金勘定に杜撰だったり、知能が低く外圧に対処できない家庭の場合、そういう家の子供は、確実に抜き取り、イジメっ子に渡すことになります。

今までそういう事例はたくさんあったのですから、そうならないという未来はないです。


④外国にお金が流れる。

日本国内は、いまや、中国人、韓国人、台湾人、ベトナム人、フィリピン人の巣窟になっています。

これは日本政府が行ってきた、外国人誘致政策、技能実習生政策のせいでそうなっています。
たとえ、日本人っぽい顔をして、日本語を喋っていたとしても、在日2世、3世だったりして、家の系譜は外国にある。みたいな人がものすごく沢山います。

日本国籍を持っている、在日中国人、在日韓国人、在日ベトナム人、在日フィリピン人が多いのです。


日本国籍を持っていて住民登録がある人には、ベーシックインカムを支給しなければいけません。

しかし、その支給された現金が、外国にいる親兄弟親戚に仕送りとして使われる可能性があります。
ただ単に現金を支給するだけなら、確実にそうなります。

日本の国税が、そっくりそのまま外国に流れるのです。
本来であれば、日本国内で使って経済を回してほしいベーシックインカムが外国を潤すために使われる。
それで日本国内の経済消費がまったくあがらず結局ガタガタになっていく。
これほど本末転倒な話はありません。


⑤酒、タバコ、麻薬の消費量があがる


ただ現金を支給するだけのベーシックインカムをやれば、人間は快楽に走る傾向があるため、堕落の道具を今以上に購入することになります。


酒、タバコ、麻薬の消費量が増えると思います。


それにより、酒税やタバコ税の税収は数字上ではあがりますが、酒やタバコに伴う病気も増えます。
健康保険料の消費が2倍にも、3倍にもなるでしょう。


酒やタバコをやる人が多くなればなるほど、犯罪も増えます。

飲酒運転や事故は、今以上にひどくなるかもしれません。

お金がなくてタバコが買えなかった層がタバコを買ったりするので、
それによる暴力や鬱病が増える可能性があります。

また、麻薬や覚醒剤はお金がないから手を出さなかった層が、お金があるからと手を出して依存症になる可能性もあります。


『酒、タバコ、麻薬、セックス』といった堕落の4大代名詞の行為が増え、国内の治安と風紀、モラルが乱れることになります。


今までの歴史から見ても確実にそうなるでしょう。


これをどうするのかという問題もあります。


⑥パチンコ、スロットにつぎ込む人が増える。


ベーシック・インカムをそのまま現金支給してしまうと、
パチンコやスロットにそられをつぎ込む人が増えます。


生活保護受給者ですら、わずかばかりの保護費をパチスロで使って、支給日に全額スったという人がいるくらいなのですから、制約がないベーシックインカムは、それを助長するのに一役買うでしょう。


日本国民全体の0.1%ぐらいだろ。そんなの。
と思うかもしれませんが、
ベーシックインカムを期に、パチスロにハマる人も新規に出てくるのです。


パチスロ業界は、今や韓国系の経営者がやっている朝鮮総連に所属している会社ばかりなので、そこに投入されたお金は当然そちらの国に流れます。
北朝鮮の核開発の資金源にもなります。
それにベーシックインカムの支給金が使われる結果になるとしたら本末転倒でありもはや国際問題です。


⑦オレオレ詐欺や振り込め詐欺がもっと増える。


今でも、オレオレ詐欺が毎日のように発生しているのに、
ベーシックインカムによって、確実にさらに勢いを増して増えます。


政府から何の制限もなく、お金が支給されるので、国民の意識は、相当緩むことになるでしょう。

とくに「まあ、政府からお金の配給があったから、いいか」みたいなボケ老人が、詐欺グループに振り込む勢いが、息をつくかのようにBIを振り込む。みたいなことになります。


また、ベーシックインカムを狙った、ベーシックインカム特有の詐欺も生まれるでしょう。


「ベーシックインカムから1万円を寄付しましょう」
とか、
「あなたのベーシックインカムから1万円を寄付するだけで世界の貧困の子供たちを救えます!」
みたいな、寄付金詐欺も増えるでしょう。


なんの制約もシステムもなく、お金を支給するというのは、こういうことになるのです。

これらは、国家のモラルを破壊することに繋がります。


結論:

『ただ単に現金を銀行口座に振り込んで支給するベーシックインカム』がどれほど危険なものかこの7つの事例だけでもお分かり頂けたかと思います。


これは、私がベーシックインカム理論を構築している大学教授や学者や官僚の人たちに協力して会議に参加した時にあがった問題でもあります。
これを、完璧に完全に解消できる理論を提唱できない限り、日本国内でのベーシックインカムは不可能に近いです。
というか、やってはいけません。
普通に日本の風紀も今以上に崩壊します。
犯罪も増えます。


では、どういうベーシックインカムにすれば良いのか?


それは、次の記事で書きます。


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