龍宮城 音楽劇「秘密を持った少年たち」備忘録駄文

前置き
音楽劇って何?からはじまったこの舞台。事前インタビューを読んで「夜行版がっこうぐらし!」と予想、初見の感想は「だいたいあってる」(実際はそれどころではないのだが)。しかもすごく楽しい。J-POPのエンタメマッチングに体が揺れる。かと思えばシリアスな芝居があちこちで展開して目がまわる。あと100個目を移植するか、あと50回見ないと「もぅ分かんないよぉ!(cv乙女」のカオス脳内。ただこれは見れる、どころか見ごたえある素晴らしい舞台だということだけはわかる。そして次の観劇を楽しみにパンフを読んでひたすら考える…するととんでもない友愛劇が顔をあらわして、気づいたら鼻呼吸なんて無理なほど沼につかってる。真剣に見た結果多くなりすぎた(Ray及び乙女真尋フォーカス多めの)感想駄文をここに釘打ちします。
自分用備忘録なので内容は基本浅いです。たまにこじらせたガチ感想入ります。

私にとっての秘密少年は乙女真尋の狂愛物語。そして夜行生物と、とある青春と、184の旅路が消えた消失の物語。愛と憎の矢印が多角に交差する新しい愛憎物語。
見れば見るほど深淵の、秘密少年の世界へ、ようこそ

観劇記録
11/17 初日 1階C列 上手寄り
11/20 1階A列(最前) 下手寄り
11/22 1階J列(客降り最善) 下手寄り
11/23 2階B列センター
11/23 1階Q列(PA位置) 上手寄り

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404 not found登場
黎君下手からセット上段(と呼ぶ)隅立ち、もたれて片足なげ気だるげに座る、葉、、、
2階右から見ると意外と背中が広い(あんなに細いのに…) 
玲矢が夜行狩りについて話す(「夜行狩りの人たちのことを考えてた…あの人たちがそこまで強く思う気持ちって…」)間スーは奥歯をかみしめるような神妙な顔。印象的。葛城さんがツイートしていた「404の時とあるメンバーに注目」はスーのことかな

今更だけど404の合間に学校劇を挟む手腕すごい~わかりやすい~
舞台に全然知らないんだけど効果音と照明と芝居を秒刻みでそろえるの、どうなってるんだ

SHORYU OP
爆音昇龍、これが引き込んでくれる、秘密少年の世界に。
リリース以降いちばん良曲!と思えた瞬間。劇中映像(O-beron inc)もいい感じで期待値があがる。
2番からアンサンブル入ってラップ前の夜行化、すごくセンス。
ここの他何回か、アンサンブルの方の叫び声地声オンリーだった、2階までしっかり届くのすごすぎる。

 映画部+助っ人7人登場、SHORYUの吐息からスポットで決めて切替
上手6番に聳え立つ乙女真尋の圧倒的オーラ。SHORYUの電子音最後まで使ってポーズにしなやかさを持たせる細かな意識。仕草は可愛いのに聳え立つという以外にない堂々っぷり。乙女真尋、君臨———。初日3列目ド真ん前でこの立ち姿を喰らえたの、財産です。

霞ヶ丘学園 音楽室
わちゃわちゃして本当にかけがえのないシーンの連続、、、
乙女白崎を小鳥遊が撮る「るいるいこっち見て」二人でピースが定番かと思いきやWピースで揃えてきた公演もあって不意打ちだった。「TikTokで映画宣伝しなきゃなんで!」「ホール満員にすんのー!」いえーい!ってRENTがわきゃわきゃしてるうちは良いよな、、、

「観客が集まんなきゃ票数も集まらないからな」
水城一特筆したいのここ。初日はクールで冷静なキャラを忠実に守ったセリフの言い方だったのに、2回目20日、クールな中にわくわく興奮している感情を乗せている…!え、たった2日4公演しか空けてないよね?1年経った?くらいのリアル玉手箱案件。声音の急成長もはやこわい。あと眼鏡正解すぎ。死んだ!の「やれやれ、まったく」に一生囚われているんだが?

百瀬「天音君ちょっといいかな。ここのセリフがしっくりこなくて」
来ました大問題シーン、乙女真尋ガチ恋仕草シーン。
素振りして軽く演技する百瀬を固唾をのんで見つめ倒れこむ乙女。既視感の正体は女子校バスケ部1年が3年の先輩に憧れている図でした。2年になってもそのテンションはガチすぎる。そんで百瀬が演技する前、隣のるいるいがおいやるぞ…!みたく乙女をトントンするの、ヲタ友仕草がすぎる。大好きなシーン。

黒瀬と重ねた脚本を語る天音
必死でかわいい。黒瀬へのバカデカ感情が伝わります(まだ序の口)。

段登場
まあじ容赦ない、セリフも芝居も。
柳楽ちゃんのボール取る段成功率100%かな?冨田がうまくタイミング調整していたの良。
対抗する乙女をぶつけるしぐさでいなす段。輩やん。
最前で見たときはボールの勢いと近さにこっちが乙女以上にビクッなった。でもそのあと百瀬にヨシヨシしてもらうからまあ良し、と思ってたけど、最終公演は柳楽がヨシヨシしてた。それまで百瀬じゃなかったっけ?幻覚???

段を宥める黒瀬
「言い方があるじゃん」→「言い方あるだろ 考えろ」→「言い方あるだろ みんなを傷つけてどうする」
初見の時はなんだかんだ黒瀬も段矢面に立たせてしたたかにホール奪いに来てるじゃん、優しい風だけど目的のためじゃん、という印象だったんですが、天音への想いを知ってかセリフ回しの変化からか、どんどん柔らかくなって「良識のある子…」に印象変わった。てかあんだけ秒数ビタビタの芝居の中、脇のセリフでアドリブするのすごいスキルだよなあ

トモダチ
ケツメイシ良いよね。初見はえ!そういう感じなの!踊ってる~!てか良曲楽し~!と大興奮。良かったな心で泣かずに見れる時があって、過去の自分。
ITARUのアイソレ過激派なのでこのダンス動画を後世にどう残すか考えています。ジタバタのとこのステップ好き。君に幸あれ、で顔近い微笑み合いは反則。
小鳥遊がみんなと自撮りするその写真ください。百瀬にテニス教えてもらって幸せそうに乙女な両手打ちする乙女ください(?)

乙女、天音への想い独白
健全。乙女史上最も健全。友も愛もアツイ乙女、最高だぜ.
譲りたくないよ、皆にもっと見てもらいたいから、、、いい声だ、、、真尋は真っ直ぐ、夢中になれるものと生きがいを探している
希望を纏うキラキラしたもの(映画)に無意識的に惹かれる人は何かに絶望している人かなと思っている。真尋はずっと、自分の感性と実直さから世の中と齟齬感じて、愛か何かを無意識に探し求めて、燻っていたんだろうな。そんな乙女の心にキラついたのが天音の映画。
メイクや映画部の活動で抱えていたものを昇華していくなか、高校生の真尋の最後のピースのようにハマったのが百瀬翔太郎。教祖との腹を割った話、共通点の見出し、結果囚われて心中。はあ、、、

柳楽「あきらめちゃう?」
公演重ねるごと、どんどん軽くなってくの良かったな
夜行が出てからの焦りはどんどん切迫して人間味が出て、その分や子になった後はどんどん人間離れしていくという、、、まじで化けてた。
柳楽はセリフない時の芝居もどんどん精細になっていって良かった、空仰いだりため息ついたり。個人的にボールをリュックにしまった後忘れ物ないか机のぞいて確認してるの好き。小学生男児。

夜行出現
駆け込んで机ぶつかってひっくり返る乙女、ゲネの100倍自然

死んだ!
のダンスで黎君の全身全霊を感じる。コレコレェと細胞がそわそわしだし視神経が研ぎ澄まされる。
冒頭の南部さんとのペアダンス、スキルとスキルの調和って感じで超好き。顔も全力でさすが。 
詰んだ詰んだで団子になる乙女百瀬水城はずんだもち(?)22日は乙女がめちゃよりかかってたキャラに忠実。
間奏3回目の8拍の片腕ずつかきわけるような振り付け(音楽もダンスも用語わからん)!黎君の全力さが際立つ&S君の脚のポテンシャル引き出されててすんごいすんごい好き。
「生きるのはもうヤダ」の前後(黎?→春空)のフェイクがめちゃ好きなんですが、前は口の形から黎君だと思ってたけど配信見て声音がいっこうに納得いかない。黎君あんな声も出せるん?
後のフェイク中の春空は自分の声につられて踊りのボルテージ上がっちゃうの素敵。一生すなおんちゅでいていください。
水城先輩の「やれやれ」を一生心に飼って生きていくことになりそうです。目線と口角と手つき未だに頭から離れない、、、
黎君のエグめ「腐った」カウント1。

 からの「なーにーこーれー」乙女
「なにもわかんないよなーにー」差し込みシーンでも使われるセリフはトーンをキッチリ安定させるプロ。
美術部を入れるシーン前、黎君がセット下段から中段にピョンして扉まで行く、大変そう。23ソワレ黎が遅れ気味なのを柳楽が小さく「オイオイ」かなんか言ってフォロー
「夜行が本物なら~脱出しよう」のイントネーション良化。水城パイセン成長具合(n回目)。
乙女「朝までどうすんの?」→最終公演「朝までどうすんだよ」没入で語尾が強くなってるの良い。

小鳥遊あります!
から続く唯一の気抜けるシーンたち。TikTok、充電の減り、警察かけたことねーよ、オレオレ息子の声くらい分かれよ、ぜんぶもはや癒し。いつの日か後ろの席の人が全部に反応して笑ってて「そうだよね笑えるの今のうちだもんねわかる…」となった。
柳楽ちゃんと段の精神年齢がそろって12歳男児くらいだから波長合うんじゃね?と思ってる。段は舐められないよう大人ぶってるだけ、柳楽ちゃんは処世術でふらんふらんなだけ。

「悔しくないの!ネットの知識はもう知ってる!」て優人史上最大荒げる→拓実「俺だって!!!お前まで失うわけには」超えてくる馬鹿デカ感情

「音楽室にデスメタルがあるかい、っボケ!」
「おい乙女ちゃん選曲~!」💮
ボケ、は公演ごとに破裂音の強さ増してて良いし、両腕で踏ん張って悪口いうの可愛すぎるっぴ。

いざ図書室へ
「皆行くのお」とごねてたのに百瀬に促されたら一瞬なのチョロ。図書室で百瀬先輩にどさくさまぎれて腕触れてる乙女ほんま。真尋の姉はあざとしたたか男気ガールだと思います。
音楽室戻ってくるときも百瀬先輩はせかしすぎない乙女。2階に転がり込むとき頭ゴチン。痛そう。
大人数で行っても派だった黒瀬、天音のことになると即飛び出し。
柳楽「小鳥遊俺たちも!」図書室はじめて組めちゃ親友じゃん。ここの歌の相性の良さ、スターマインと真生活で立証済みなのでデュオ待ってます。
はじめて入ってしたことが読書でも自習でもなく殴り合いなの、良い。

スターマイン
一発じゃ足りないし二回目をおかわりしたし三度目でも足りないし四のろくでもないこと言えるんですがまとめると100回鳥肌立つ!!!!
けんとみたリダりつひろ全員のソロパートで盛らずにいちいち鳥肌。100万回言われてそうだけど特にリーダーえぐかった。がってむのカマキリみたいな動き中毒性有。
22日松本君ひとこと歌詞飛ばしちゃったけど、そのあと「ぶちあげろ」「3度目の正直なんて‘’なあい‘’」超強くがなってむしろボルテージ上がってた。

幼少期回想
「僕が見るよ、拓実の絵が好きだから」「僕は好きだよ」
これ一本で描き続けた黒瀬拓実、親と天音の恨み一本でさまよい続ける黒瀬拓実、、、

図書室夜行退治
暴力なんて無理な乙女真尋の攻撃方法
・目瞑りながら脇ぎゅっとしめてスプレー噴射←かわいい
・内股両足跳び両手に持ったご本でバーン←かわいい
覚醒後
・化学室にある薬品ぶっかける←えぐい
後のシーンですが我を忘れかけていても力で叶わないなら化学の武器をと頭が回るのほんと乙女真尋像の象徴です。

黒瀬噛まれかけからの段の突き飛ばし
至「毎度骨折しそうになる(この時のトホホ顔好き)」でしょうね吹っ飛んでますもん。映像ものなら絶対にプロテクターやクッションが入る芝居をそのまま板の上でやる舞台、ど鮮烈。ケガしなくてよかった。
段が無駄な争いが嫌いな柳楽ちゃんに勝てないのは、柳楽目当てで他校からも女の子が来ることを知ってるからだと思います(違う)。いや~12歳男児コンビほんとに好きなんよね~。そりゃ肩組んで大はしゃぎするよねえ。
「気に食わねえ」てすごくシンプルなセリフなのに段の素直でかわいいとこ出てて好き。

被甘噛み黒瀬どうするか論争
イヤです…!信仰対象に否定をかます切迫感。乙女はやっぱし割り切りある脳構造なんよなあ。普段はそんなことないだろうけど切迫すると脳から口までが直結している感じもなあ。
クラシックに鎮静効果がの時の座り方乙女。百「乙女君は?」乙「音楽の力で鎮まるなら」のあとの見つめあいウンウン
そして「それ良い」のRENTで久方ぶりに一息つける

ひたむき
柳楽水城&天音黒瀬曲 黒瀬柳楽が距離縮めているのか大東冨田仲良すぎの延長なのかやたら2人の目が合っている印象。一サビ前ハイタッチもしている。距離感。
ランラーラーのステップITARUかわいい

暗転時放送室に模様替えでソファ一緒に運ぶ百乙
舞台上なのか下なのか微妙なライン(裏)でも百乙ありがたし。てか舞台装置の大きな改造なく(演者負担なく)2世界線通し切ったの秀逸ですよね。
百瀬3点セットを数える両手がかわいい百瀬。
しません!のあとまっすぐ百瀬を見つめる視線。臆病者だよからも噛みしめつつ暗い顔しない乙女。それだけ出来上がってるんだな彼の中で。
塁「ちょっとだれかひとり」「なに?」←この声音乙女”先輩”でめちゃくちゃ癖。
塁 「ありがとうございます」←セルフ夜行声音してた?

五月の蠅
初見でのエネルギーの爆発忘れられない。曲贔屓も否めないが(思春期始まりたて時めっちゃ聞いた系の奴)「スキップでもしながら」で百瀬に顔近づける目線でなんか違う…と肌で感じる。これを焼き付けなければ一生後悔する、と脳内で警鐘が響くヤバさ。
後日気づいたけど、さっきも述べた無我夢中でも力<薬品を判断する細かさなどが、裏の説得力になっている。正直自分の中で今劇のハイライトでした。
フォークでさす死体死体、しゃれこうべをたれ、で幕降り独壇場。
手合わせ生きてきたのに「ばかみたい」でかわる空気。なんというか恨みでなく内省。乙女真尋による乙女真尋の陰の辛辣な自己評価。
君を観てるとで指してるのは3観劇目で初めて気づきました。どの席からもそこからしか得られない知見がある。
曲中通して乙女が自分自身の中へ中へ刺激するような素振り(両腕をぎゅっと閉めて自分の太ももをたたき続けるような)エネルギーに心がぎゃんわめく。
許さないのは白崎だが、想いの丈はもちろん百瀬(と自分)宛。さっきまでクラスメートも暴力無理だの言っていた乙女の豹変、人を殺せる狂愛。百瀬以外のものを排除してしまう危うさ。
ここら辺はまあだよねって感じですが、ここから沼解釈。この原曲今回は採用されませんでしたが最後に「お母さん」「君のせいじゃない」とコンプレックスなく育った子が母になっての苦の末路に親のせいを持ち出すという地獄絵図曲です。父へのコンプレックスが解けなかった百瀬への想いだけで歌うこのタイミングでこのセレクトって…もはや葛城さんが狙ってないただの妄想であることを祈る。でも私には野田よりやわらかく素直な乙女の「君のせいじゃない」が聞こえてしまって死にました(妄聴)。人格形成への悲嘆を高校生に歌わせるか(歌わせてない)。。。
圧倒されながら、脳の片隅で思った、「ああ、乙女真尋になった黎君は”殺意で殺した人”になってしまった。その一線を越えて戻ってこれるのかな」と。我を忘れて人を殺める人格から次に事を進められるのか、ひやひやしてたらさ、、、
哀しみのバイオレンスを演り切るんだ。本当にいつも予想の斜め上だ。(ここ、私的に一番熱入るポイントです)
だって暴力なんて無理で真っ当に育ってきた乙女真尋が殺意と殺しを成した後に恐怖、後悔、放心を味わうなんて想像してあまりあるじゃん?それを一切希釈せず、日没から日の出までを60分で刻む舞台時計の中で、乙女真尋の心情変化を濃度200%で伝えてくれる。そして、龍宮城史最古の楽曲バイオレンスを、哀しみに満ちた新解釈し表現へつなげるんだ。挙句の果てに、「ぼくらのうた」ではネクタイを締めなおして再登場すると、とある青春そして一つの旅路の幸せな虚像を全力でやり切る。と思ったら404葉で黎との絶妙なせめぎあいを余韻に感じさせ、そうこうしていたらカテコで黎君になる。
只者ではない、本当に….。100分の尺の3人格無限感情、どこにも過剰に引っ張らはせずしかしすべてやりすぎた本物である。器用な彼に見出す表現の際限ない広がりに鳥肌が止まらない。
彼が表舞台に立つ限り、その表現を見届けていたい。それが私の糧と救いになると、今時点では確信しているのです。
えー書きたい欲がここでほぼ昇華されましたのでここから後テキトーです。すまんな見返しに来た未来の自分。ハイライト以降まで集中力が続かないんだ。

「僕の血をのんで」肩、、、「やめて、やめてよ!」絶望の声
縛ることが、というより百瀬を夜行つまり皆の駆逐対象だと認定することへの恐怖、、、乙女、、、

「絶対くわれるなよ」「おう!(百瀬以外には)」

千両役者
よーいアクションで真っ先に百瀬回収、薪ついて~値、百瀬しか見ない。
水城天音柳楽の客席目線歌い、G列死。目合ったもん。
従兄弟、小鳥遊、いやあの感度はKENTの目線の先に確かにるいるいが”いる”んだよな。
ただ生きるための抗体を頂戴、すごく切実。日光への抗体があれば、乙女は百瀬の血液調達役として寿命尽きるまで仕えたのでは…。
最前着席時、「命の駆け引き」でITARUと松本君の手つなぎに気づいてしまって死んだのは私です。

もういいかい案件
心の中で大号泣です。昔はすぐ見つけられたのにもう二度と見つからない。黒瀬の哀しみと憎しみと孤独に包まれた世界では、もう二度と天音のような希望を見い出せない。「まだ待つよ もういいかい」

真生活
いや、柳楽の艶がとにかくいい、初日からあてられた。柳楽が歌って踊れる人かのように地続きのパフォーマンスで、惚れた。
話をしよう、で百乙では携帯を貸し出し、黒瀬天音では今際の際を盛り上げる伏線を張り、小鳥遊の悲壮感を演出…すごすぎる

春空もとい桃井翔太郎大一番
泣きの演技が圧倒的に自然に。
乙女はずっと見守るけど結局助け舟出す。父親に思わず想いの丈ぶっぱって息子と父をなんとかつなげたいまっすぐさは分かるけどでも冷静にやばいやつやん、と初見時ここで違和感の正体をつかんだ節ある。
「たいっへんおせわになっております後輩の乙女真尋」
→「たいへんおせわになっております後輩の、後輩の乙女真尋」より伝わるように本人のなかで工夫したのか、ただただ口から出てくるままだったのか、、、真相はわからずわかりたくもなく舞台は生ものの鉄則を思い知る。
ホースを捨て、自分の人間の生も放棄して「いつでもそばにいてくれること」を合唱。ああ、、、乙女にとっても家族にあてた最後の歌。そこまでしても、乙女が百瀬を抱きしめたって、百瀬から抱き締め返されることはない。だめだこれ以上は残すのもしんどい。初日はラスサビ全力投球だった百瀬、中盤以降はなきの演技も自然だし前半のピッチも良くなってて玉手箱案件。
「夜行になったことは言えなかったなあ」23sが唯一無二わざとらしさない自然な言い方。つけられた演出振り切った…?最後の最後に挑戦してくる姿勢、感服。

反発してた段柳楽がパトカーでハイタッチ大手振り、12歳男児たち~~(しつこい)

乙女の「小鳥遊、ありがとう」は携帯だけじゃないよね。「先行っててください」「…はい」。どこに先行く気?涙ながらに問いかける脳内。

2人だけのバイオレンス
マイク切れてる時も黎君歌ってたよね。さっきも言ったけど結局真尋の想いは限りなく一方通行で。翔太郎のは渇き故の吸血、真尋のは人間の意志の献身且つひとつになりにいく結合。二つはとは別物。それでも良いってか、、、
それでも、この吸血の時はじめてら二人の体と視線が正面から向かい合う。一方通行じゃなくなる。はあ、、、
燻り続けた乙女真尋を引き上げた、唯一無二のメシア百瀬がこの結末を辿り、物語性から必然とも思えるがその実狂愛に文字通り身を粉にすると決めた運命の、どこに当てたら良いかもわからない哀しみのバイオレンス。圧巻でした。

ヤァ!いたるたる
レイザービームイエー、泣き叫び
決死、生を捨てることになった地獄の白昼夢への怒り。
客席降りヤバかったですねー、、、
G列その最前列でして柳楽先輩0距離緊張して固まるし息も止まる。
けどなん往復もするもんだからつい呼吸しちゃったらウッド系の良い香りして死ぬ。失敬。

「こんなんありかよお゙!」
なしだろお゙!感が鈍いものでここで気づいたんだよね龍宮城メン全滅ルート。
水城ちゃんに見捨てられたが故狂ったと話題の柳楽パイセンですが、ここでひとつ、ないだろと思いつつもぬぐえない考察をひとつ。
柳楽と水城の関係値って正直パンフ読まなきゃ浮き出て来ない部分多めだったじゃないですか(私が鈍感なだけ?)
対して他メンとは、天音図書室救出作戦では柳楽「小鳥遊俺たちも!」と誘うし、ひたむきではシンメの水城より黒瀬との方が目が合う気がするし(中の人親密度の延長の可能性もあるが)、喧嘩するほどなんとやらで段と肩組むし…もしかしてそんな柳楽見て嫉妬が湧いてたから咄嗟にあの行動とったとかないですよね水城先輩?てか葛城先生、、、?考えすぎで化け物とかした秘密少年の遺物が戯言申してすみません、、、

小鳥遊に全体重かけるような柳楽、容赦なくて笑っちゃった(うそ一ミリも笑えてない)

命に嫌われている
生きて生きて生きて生きて生きろ
ここの手で体を叩くふり、最前時黎君が目の前で、手を胴に打ち付けたときの骨と骨が当たって響く音が聞こえてきた。そんなに全身全霊で戻ってくる。どうなってる。
22日の大東さんはまだ切り札あったか!と思うほど意図的な覚醒っぷりでたまげました。「殺してあがいて笑って"抱えて"生きて」の抱えてが叫び。魂の叫び。

裏門
毎回綺麗に門どける柳楽に感心してたら最終公演セットに軽くぶつかってドンて音して、それすらも緊迫感だった。
水城のことは吸い尽くして終わっても良いと思った柳楽、、、(ここら辺解像度自分の中でも低いです)

ぼくらのうた
乙女がネクタイ締めなおして戻ってくるんです。それ気づいたとき唯一泣いたんです。乙女真尋はもういない、これはとある青春の虚像、過去でも未来でもなく存在しない舞台空間だけのもの、つまり夜行のいない世界、てことはこの世に夜行はいる…?(大混乱)
でも、人間の理を超えた生命体はいるよねきっと。

天ノ弱
ボカロで最も好きな曲なのでこれも曲贔屓が、と言いたいところですが言えません。大東さんが黒瀬の曲にしちゃったから。私の知ってる天ノ弱ではなかった。22日のこの曲も唯一無二で、この日は本当に大東君の日だった。

消えた夜行、消えた青春、消えた184の旅路。
残ったのは色を濃くした絶望と怒りと恨みと孤独だけ。

ブラッディララバイ
黎君がKENTを喧嘩に誘う時の手つき…曲跨ぎますがR18ですあんなもの、死。
「耳を貸してよ」!!!ここの黎君いや葉?を目撃したら死ぬ!!!!目を瞑りながら音を聞き、その後流し目の眼球位置でそっと目を開ける黎君、いや黎様でした。ダンス教養皆無のヲタもついマネできてしまいそうな(勘違い)振り付けも魅力。

SHORYU
欲しいところで黎君の声くるからまじで歌割り全勝だったんちゃうん???サビ歌ってないのもはやブランディングちゃうん???

RONDO
KEIGO泣いてた?
黎君の汗が瞼の上に溜まってなんで美しいんだ
S君がリードするくらい安定した歌声でびっくりしたり。進化止まらぬ

レイトショー
Sの恥ずかしいくらいに夜、せんしゃる観た時の男の色気
泣いちゃうくらいに歌が好き これもうあゔじやアヴじゃん
あなた方の映画が、フィルムに焼き付いた光と影とそれ以上に意味のある空間の連続が、見たいです。
あ、短絡的なこと言うとドキュメンタリー映画見たいです。密着カメラ入ってますよね、ねえそうでしょ???

以上、後半駆け足になりましたが秘密少年への想いの丈の一部。
カテコ挨拶お見送りは公開せず別途書こうかな。
そもそもこれも世に出すようなもんじゃない自己満足品ですがだれかに不快感を与えないことを祈って。

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