七代目 ①〜⑤

(※この記事はKNZZ本人の視点、自分の置かれた状況や心情について書かれています、活動内容や実態の暴露等の記載はありません)


東京で90年代から2000年にかけてが全盛期だったであろう、第何次かは知らんが、暴走族ブームの中で、新たな形で徒党を組む集団が現れた。
それはTEAM・GANGをと称して一種の仲良しサークルの様なものから、本格的なOUTLAW集団まで多種多様であり、その世代の不良少年達の集合体となるようなグループであった。それまではパンチパーマにリーゼントにスキンヘッド、特攻服というのがヤンキーの定番であったが、時代も変わり金髪ロン毛やアッシュカラーのメッシュに革ジャンにジーンズ、ヴェルサーチからアルマーニへと変遷を遂げていった。

不良社会でも目的とするものが違っていて、あくまで喧嘩や強さを求めていくものが主流だが、営利目的に重きを置くグループもある。富や名声は力によって手に入るもの出会った時代ではなくなりつつあった。
反対に、経済に操られるかの如く暴力を使われることの方が多くなった気がする。時代は変わったのだ。893社会と同じで、イケイケドンドンの構想で縄張りを拡大していくことから、より合法的(必ずしもそうでなくてはならない訳ではないが)にシノギを得ることの方が強い、経済893が台頭してきたのと変わらないのかもしれない。

武力と知力、どちらか有利なのか。比べるというよりも足し算ではなく掛け算の様なもので、この他にも胆力や熱意、統率力や判断力(決断力)等を併せて総合的な人物においてのリソースが算出される。スカウターがあれば分かりやすいが、それぞれが持つ能力は目に見える形ではなく、その力が発揮されるのも時と場合によって変化する。(続く)


七代目 ②

どの時代でも腕っぷしが強いというのが一番分かりやすい。あとは気合いだ。逆に知力というのはすぐに分かったり結果が見える訳ではなく、その後の状況や最終的にどうなったかで判断されるため、それが実力によって生まれたことか、運を持ってしてのことなのかは正解には張本人以外分からない。それ故に、周囲との関係や、より冷静な判断を必要とされるが、形として表に出ない場合も多いから、その能力というのは中々測ることが出来ないのだが、侮ることはできない。

どちらかに偏ることが多いのは武力=感情的な部分が強く、知力=計算的なものだから正反対にあるものが基準になるからだと思う。だからこそ感情をコントロールすること、つまり冷静でいるということが重要なわけだ。


ここから先は

2,369字

¥ 200

よろしければサポートお願いします。