HIPHOPアーティスト辞典 鬼 ①〜④

出会いは東中野のONE-LAWの家だった。その当時「小名浜」を現サバンナスタジオのパンちゃんに聞かされて「何だこの曲・・クソやべーじゃん・・・」ってなったのを覚えてる。

その少し後に本人と会ったことによって普通に芸能人にあった感覚だったんだけど、鬼君に言われたのは「ICEDYNASTYは同期だと思ってる」ってのが何だか感慨深かったという覚えがある。確かにコンクリートグリーンとかで考えると同じ位の時期だったのかなあ〜とは思うんだけど、俺としてはICEDYNASTYはキャリアのスタートではあるんだけど、でもソロとしてはまだ何も活動していないってのがあったから自分の意識的にはまだアーティストっていう意識はなかったってのが正直な心境だった。

今となってはそんなことないけど、グループで曲を作るのと、一人で曲を作るのとは全然違うってのがあって、人によって違うのかも心ないけど俺的にはソロでやって初めて一人前ってのが頭にあった。(続く)


HIPHOPアーティスト辞典 鬼 ②

そん時の東中野のONE-LAWの家に集まっていたのはONE-LAW、鬼君、BES君、KING104、koogi君等々で、みんなソロで活動してたし音源も作ってたり出してたから、俺としては一段上に見てたってのがあった。つーかぶっちゃけこの頃の俺はまだソロ曲なんて2〜3曲しかなかったwwwだから余計にってのもあったんだけど、だからこそ鬼君のその発言が俺的には謙虚さの中に「ってことはライバルってことか!?」っていうのも感じて、これはこれは恐れ多いなーと思っていたのだった。

その時代というか分からんが、鬼君を中心として場所はONE-LAW宅なんだけど音楽の事は鬼君がリーダー的存在で引っ張ってた気がする。良いお兄ちゃんって感じだったなーと。そんでその次が北新宿にONE-LAWが引っ越してそこで会ったのが2回目。誰がいたか忘れちゃったけど、その当時何かの拍子で突然フリースタイルが始まって、その場にいる全員のマイクリレーが始まるってのが定番で、鬼君からのバトンが回ってきて一緒にフリースタイルした。やべー楽しいなーってのと同時にすげーHIPHOPだなーって感じたのだった。今となっては道端でサイファーみたいなノリでフリースタイルやったりってのが当たり前にあったけど、俺としてはこんな自然にそういう輪を囲むみたいなことはあんまりなかったから感激したし、すげー楽しかった&鬼君のことも「小名浜」歌ってる人ってイメージだったから思い出に残ってるね、今でも。で、その後すぐ、多分一週間以内にまたONE-LAW宅で会ったらそのまんま鬼君の家に行こうってことになって、そんでいきなりそのまんまMTRで曲録ろうって話になった。俺としてはここに辿り着くまでの期間は多分1ヶ月以内位だったような気がして、いきなりだったにしろ鬼君と一緒に曲やるってことにテンション上がったし、その上向こうから誘ってくれたのが何よりも嬉しかった!そんでそのまま夜中というか朝方まで一緒に居て、隣で鬼君の彼女が寝てる中作った曲が「死のワルツ」っていうDJ LIKESTのAIRTIGHT SERVICEっていうMIXCDに入ってる曲。ここまで一瞬の出来事で嵐のように行き着いたって感じだった。(続く)


HIPHOPアーティスト辞典 鬼 ③

確か鬼君が獄窓って1st ALBUMを出した後、2ndで製作中ってくらいの時期だった気がする。それとちょうどこんくらいの時にKing104がパクられて、その後BES君がパクられてってのが立て続けにあって色々ゴタゴタしてるってのもあった。
そんな最中での制作でもあり、俺としてはまたソロとしての活動なんて考えられてもいない、俗にいう地に足がついてない状態だったからあれよあれよという間だった気がした。
確か本の話になって、俺がノワール小説が好きだって言ってて、おすすめの本貸してあげるよ的な流れからそこまで行ったような気がする。その本は垣根涼介の「ヒートアイランド」っていう本だったね。続編にサウダージってのがあって、そっちは自分でGETして読んだ気がするけど、俺的にノワールってのはこういうんじゃないんだよななんて思ったりもしたが、多分鬼君は俺へのアプローチだったり人間的思考から内面を見越した上での行動だったのかなと思う。今考えるとだけどね。その頃の俺はそんなことよりも「やったー鬼君と曲作ったー!」ぐらいの気持ちだった。w まだまだ宙に浮いてるよね。

そしてこん時に曲を作るってことを学んだ。一曲に集中するというか、勢いとかノリもあるんだけど、なんつーか俺はまだアーティストって意識はほとんどなくて、ただRAPしてるっていうぐらいのもんだった。その辺の意識改革みたいなもんは起こったってのはあるかなー。これの前にこういう感覚を持ったのはSEEDA君と曲を作った時だね。(続く)


HIPHOPアーティスト辞典 鬼 ④

「街風」ってALBUMの「迷いの森」って曲。SEEDA君と鬼君っていうのは俺にとってそういう感じを芽生えさせてくれた人だね。そういう部分ではすげー勉強になったし、感謝してる。それもあってこんくらいの時から一気に曲を作りまくり出した。一日16小節作るってのもこのくらいの時には始めたかな。とりあえずそれを一年やってみようと思って、結局2年くらいやってたね。あれはいい暇つぶしになったよwそのおかげもあって今こうやって文章を書いてたりするんも全然苦じゃないっていうか、いくらでも出てくるってのがある。継続は力なりって感じかな、Febbは「RAPってそんな頑張ってやるもんじゃないですよ!」って言ってたけどwwwまーその通りだよね。でも俺にとってはその当時も全然足んねーな俺にはこんなんじゃダメだっていう意識がすげーあって、もっとやんねーとって思っての行動だった。やらされたら無理だけど、自分からやったから出来たってのはあるよね。いついかなる状況でもRAPするよっていう感じかな。

まーそれから色々あって鬼君パクられちゃったりONE-LAWもパクられたりとかでみんなバラバラになっちゃったんだけど、この頃のONE-LAW周りというかbed周辺がまさにKNZZ 2nd seassonの幕開けだった気がする。確かKNZZになったのもONE-LAWと花札やってて、そこにいきなりONE-LAWが「KENZZ」って書いてて、ヨシじゃーこの際Zを一個増やしちゃおうって感じだったねw

ということでHIPHOPアーティスト辞典 鬼君編でした〜!また続きも書くかもしんないんでそれはそれでよろしく〜!(終)


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