猫と口笛

延々と続く悪夢を見て、早朝目をさます。心拍数があがってしばらく寝付けないでいた。
夢と現実の区別がつきづらくなってきたのはどれくらい前からだろう。「あれは夢だったよな」「あれは現実のできごとだったか」「夢なのに現実のこととして人に話してしまったらどうしよう」と注意深く頭の中で検証するのだけれど、それすらも夢の中もしくは寝入りのときに考えていたことのようにも思われ、実に心もとない。
7時のめざましがなった後、布団から出る気になれず、8時近くなって布団を出る。シャワーを浴びて8時過ぎに出発。
昼過ぎに外出しなければならないので、午前の仕事を急いで終わらせる。

予定通りの時間に外出。お祝いの席に短時間顔を出す。数年ぶりに会った人に、若くなっててわからなかったと言われる。そんなはずはない。

とんぼ返りで職場に戻り、夕方の仕事にあたる。やることが多いうえに、急な来客や問合せも入り、あっという間に定時になる。時間内には終わらず、明日から2日休みなのでその引き継ぎや残務処理もあり、21時過ぎまで残って仕事を終わらせる。足の先までだるさが満ちる。

途中の駅で夫と待ち合わせて、タイ料理屋で夕食。初めて入った店だが、安くておいしい。名店現る。

家まで30分ほど歩いて帰る。最近よく野良猫と会えるあたりにさしかかり、いつものよう猫の鳴き声をまねて待ってみる。夫に「舌がんになって猫の鳴きまねうまくなったな」と言われる。「でも口笛は下手になった」と応じる。「でも猫のはうまくなったじゃない」「そうかな」と話しながら待ったが今日は会えず。

ほとり日記(http://hotoridiary.hatenablog.com)から転載

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