未就園児の頃、女の人を描く時、いつも「みちこ」と名づけていた。幼稚園に入園して、初めての担任が「みちこ先生」。27歳だった母が「あなたの好きなみちこさんだね。」と言ったのをアルマイト弁当箱をみて思い出す。冬、みちこ先生はアルマイト弁当箱をストーブの側に丁寧に置いてくれていた。