一寸文學「歴史を刻むもの」

画像1 歴史を刻むものとは何だろう。光太郎は考えた。この巨大な廃墟は、かつて宿舎だった木造の建物。いずれ解体されたら跡形もなくなり、人々の記憶から消えてしまえば無になる。そして歴史から消えるのだろう。人間には墓がある。墓石に刻まれた名前が生きた証となる。しかし墓石に刻まれた名前だけでは自分が何者なのかは分からない。人生のストーリーは残らないのだ。巨大でなくてもいい、小さくても自分の歴史を残したいと光太郎は思った。

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