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シリーズ:生きながら死んでいる存在~私と周りの障害者たち~

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知的障害者の兄を持つ自分、友達の障害者、社会。
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2021年8月の記事一覧

友人と私の巡礼の旅

(「第2話いちばんに苦しんだ君よ」を補完する文章のようなものです) 彼との友情が始まったの…

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シリーズ:生きながら死んでいる存在~私と周りの障害者たち~ 第5話 我ハ誇リ高キ理系…

自分とYとの出会いは幼稚園までさかのぼる。幼稚園では組が違ったのでほとんど交流はなかった…

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シリーズ:生きながら死んでいる存在~私と周りの障害者たち~ 第4話 "燃える男"

大学で珍しく仲良くなった友人にAくんがいます。Aくんは大学入試で1浪して同じ大学に入学し…

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シリーズ:生きながら死んでいる存在~私と周りの障害者たち~ 第3話 兄よ…

私の兄、Ⅿが障害者だといわれたのは、小学一年生のときでした。 ある日、担任の女性教諭が、…

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シリーズ:生きながら死んでいる存在~私と周りの障害者たち~  第2話いちばんに苦し…

Oくんとの出逢いは大学1年生、共通の友人の紹介からでした。ただ、そのときは紹介されただけ…

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シリーズ:生きながら死んでいる存在~私と周りの障害者たち~第0話 書評『生きてるだ…

自分の兄が知的障害(B-2級判定)の最近はやりの「きょうだいじ」である私が、今までの人生の中…

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シリーズ:生きながら死んでいる存在~私と周りの障害者たち~第1話 一番近い君へ

Kくんと出会ったのは中学校だった。クラスの文字通り端っこで友達もおらず、休み時間をただただ浪費するような彼だった。 Kと仲良くなるのにはちょっとした迂回があった。ナヨナヨしているKに良い印象のない自分が、Kを決定的に嫌うようになるには兄が所属していた特別支援学級が関係している。 Kは数学の学力が低かった。授業について行けないと思った担任は、特別支援学級について「ナントカの教室」を受けるという名目で押しつけた。もちろん特別支援学級は数人の障害児の教育ですら満足にできるリソー

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