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東京アイドル劇場ができるまで 後編

東京アイドル劇場ができるまで 前編 

企画書がボツったのは2013年。その後、個人で対バン開催したりして失敗もした経験も、今につながってる。

ライブハウスの使い勝手はもっとよければいいのになって思うときがあって。土日は丸一日じゃないと借りられなかったりして。時間単位で借りたいときもあった。ライブハウスを借りるって大変なんだなと、アイドル運営の苦労を少しだけ知ったり。良い経験になった。

小規模グループも単独イベントが難しくなってきた

2013年にカルチャーズ劇場ができたことで、当初のアイドル劇場で構想してた300規模のライブハウスの必要なくなっていった。

人気グループの定期ライブはカルチャーズで実現してるからいいんだけど。その頃から、ものすごい数のアイドルグループが生まれて、毎週のようにロコドルも東京にきてた。

2010-2012年くらいまでは、小規模の新人グループとかは、ソフマップが登竜門的になってたし、タワレコとかのインストア会場も使えてた。

2013年くらいには、インストア系の場所は飽和状態だったような記憶がある。そうすると、どうなるかというと、新人グループは対バンしかやることがなくなっていった。

対バンを否定するわけではなくて、今でも対バンは大事だし必要不可欠だと思ってる。ただ、単独イベントと、対バンと、ワンマンライブをバランス良くやっていくことが、グループの成長に大事だと思ってたから、全体的にバランスが崩れちゃったのは、あまりいい状況じゃないなと感じてた。

2014年にアイドル劇場を再構想

そんなアイドル業界の様子をみつつ、自分でもイベント開催してみたりして。2014年の秋に、アイドル劇場を再構想し始める。

2012年当時は300人規模の人気グループで考えていたのを、新人向けに作り変えてソフマップくらいのイメージで30人から100人規模で、ライブ時間も30分にしようと。チケットはCDと同じど最初は1000円だった。でもワンドリンク300円がかかってたから今より高い。

実際に品川J-SQUAREの内見したのは2014年10月31日金曜。

枠の売り切り案も

このときは、各グループさんに1時間単位で完全に売り切ってしまう方法も平行に検討していた。ウチでやることは、ライブハウスの又貸し。チケット販売とかイベント開催に関することは、一切やらないスタイル。スペースマーケットのライブハウス版だ。このやり方で、都内のライブハウスをたくさん借りて、枠を売りまくろうかなとも考えたんだけど、面白くなさそうだからボツになったのかな。

根本からライブの見直し

再構想から1年間くらい、起きてる間はスタッフ間といっても、1対1でずっとLINEで、アイデア出しては、ミーティングしてた。

チケットの価格、売り方、お客さんの入場方法、通し券の入場順、席数、告知とか。すべて0から考えて、どうやったらファンにとってストレスないだろうと考えてた。常に問題点や新しい可能性は考えてブラッシュアップさせてるつもり。

メール予約というシステムは使わず、前売りはちゃんと事前支払いにする。当日券と予約は同価格にする。開場から開演までの時間は30分ってことが多いけど、そんなにいらないよね。とか。

この頃から、会場の大きさは人気に応じて段階的に変えられるようにしようとも考えてて。今のプレミアム、アドバンス、品川、渋谷っていう形にもってこれたのはよかった。

ユーザーファーストはアイドルファースト

とにかく徹底的にファン目線にすることで。ファンが足を運びやすくする→アイドルさんのライブ動員が増える→アイドルさんの売上が増える→売上を曲や衣装など投資に回せる→ファンも嬉しい→動員が増える。という循環を作りたかった。

お客さんもアイドルさんも、ちゃんとらどっちにとっても意味のある場所にしたかった。

ネーミング

2013年の初期構想は渋谷WWWあたりで考えてたから「渋谷アイドル劇場」と題していた。

新構想になって「アイドル劇場」ってのは一回離れて「アイドルマーケット」とか「ショーケース」とかいろいろ案をだすけどしっくりこず。「アイドルマルシェにしようぜ。フランス語だぞ。おしゃれだろ」って金髪のデカイ人に言われたときは、ダサすぎて爆笑して却下。危なかった。

名前どうしようかなーと考えてて。ぼんやり東京女子流、TPDのページ見てたとき。「東京アイドル劇場」だわ。って思いついて。即採用。

良い名前のときは、一発で決まるもんだ。名前は、東京アイドル劇場でよかった。マルシェぇ、、

↑2014年11月の時点ではまだアイドルマーケット

↑2014年12月くらいからアイドル劇場になってた

東京アイドル劇場ができるまで
終わり

東京アイドル劇場ができるまで 前編