台風の日に外に出た思い出、メールこわい、お金とX

・今日こそカウンセリングの予約を入れよう。他にやらなければいけないことは少なくとも3つあるが、それよりはカウンセリングの方がハードルが低い。だからやろう。

・最近回避ばかりで他のことを一切していない。ある種の贅沢ではあるのは理解してるが、この先行きの無さはキツくもある。自責をする体力は無くなり、自責する無意味さも知ってしまった今、なんだかふんわり、まるで時が満ちるのを待つようにじっとしている。

・人文系の大学院生、休学明け、一年目、レポート未提出、奨学金はおそらく1000万弱、25歳、男。ああ、生きられはするが、奨学金が鬼門だ。ここまでお金を借りておいて、大学院中退は勿体無い。なにより指導教官に申し訳がたたない。

・『安全に狂う方法』を読んだ。
私は自己啓発が大好きだが、実際に読むとつまらないか、恥ずかしい内容か、知ってる内容が多いので、人文系や社会学、小説を読んでいるときにふと現れるライフハックに心奪われる。3日、3週間、3ヶ月、人間の習慣は3の倍数で定着するらしい。良いアディクトで、悪い習慣を変える。

・私の座高が高すぎる。ファミレスのソファから1人だけ頭が突き出るんだけど。少し猫背になっているのに。

・LINEやメール全般が苦手な理由。相手方からのメッセージに対して、私が考える、応対する、ネガティブな反応を想像する余地が発生するため。相手から突然投げつけられるボールを、なぜこちらが手早くキャッチし、投げ返す必然性があるのか。というか、怖いから怒ってるのだ。怖いのだ。

・私は金がないと安くて砂糖と塩をたくさん使うものしか食べられない。そうすると栄養バランスは偏り、身体に影響が及び、結果さらに日々の生活に余裕がなくなる。
余暇を有意義になんてできない。その合間を縫うようにSNSはあらゆる社会に介在する。ただの広告から大喜利、ビジネス、ヘイト、デマ、ありとあらゆる議論や宣伝が行き交う。
当然、余裕がなくてもSNSは見られるから(余裕がない方が見る)、私は感情を巧みに動かされて誹謗中傷に加担かもしれないし、デマに振り回されるかもしれない。
そんな可能性を持っていながら、SNSだけを見て「そもそも人間は暴力的で排他的」だの「大衆の本質は愚」だのと思ってしまう私を、私は非難する。
私はリテラシーより前に生活が、金が、余裕が、ない。
だから私はリテラシーより前に生活が、金が、余裕が、ほしい。
その後、リテラシーもほしい。

・倹約、節約、栄養バランス。身体(頭と心も身体に含む)に良いことは金がかかるし、疲れる。

・中学2年生の秋のこと。
夏休みの宿題を終わらせなかった事を先生に怒られるのが怖かったから。
部活に夏休み中行かなかったことを同級生に責められるのが嫌だったから。
教室で中心的な子たちと仲良くしたいけど上手く話せなくて、そうではない子たちの輪にも入れなかったから。

私は家に引きこもった。随分と自分本位な理由だと思うが、とにかく私は引きこもった。自分本位なことを気づいていたのか、誰にも引きこもった理由は話さなかったし、話せなかった。

ある日、台風が関東を直撃した。家の窓に雨が叩きつけられる音を聞いていると、何となく外に出たくなった。大雨を浴びてずぶ濡れになりたかった。外に出た。パジャマのまま、傘はもちろんささなかった。大粒の雨が肌にバタバタと突き刺さった。その痛みが心地よかった。家を出て数秒でシャワーを浴びているみたいに濡れた。しばらく外を歩いた。誰もいなかった。車も通ってなかった。このまま風邪を引けたらいいなと思った。

家に帰るとすぐにシャワーを浴びた。新しい服に着替えて、またパソコンで2ちゃんねるを見た。

何かを変えたくて、外に出たのか。それとも、雨を浴びることに何かロマンチックな感傷を感じたのか。どちらも満たしたかったんだろうけど、どちらでもなかった。濡れた身体と、たまたま事故に遭わなかった幸運な自分がいただけだった。

それから1年半ほど引きこもり続けた。何があったのか、卒業式の3日前ほどに急に登校を再開して、卒業式にはみんなと一緒に参加した。
再開した理由は本当に覚えていない。なんでだったんだろう。

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