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価格を守れ

どのチャンネルもオリンピックだらけで辟易していたところ、ある番組で、激安販売のコーナーに目が留まった。有名ブランド商品が上下揃って164円だという。思わず飛び付くお客がいるであろう。
これを観て、ふと思った。「安すぎてありがたみがない。購入者はたぶんこの商品を大切にはしないだろう。」
確かに有名ブランドなので品質は確かであろう。ブランド商品は売れ残りがあるのが当然でそれを踏まえて製造販売しているそうな。よって売れ残り商品はねびきするか、この番組のようにブランド名を伏せて只同然で卸すのだという。しかし、この商品を通常価格の何千円で購入していた客が当然存在している。

同じ商品なのにこの扱いの違いはなんだ。価格を守るための工夫が必要ではないか。例えば、通常価格で販売し、その商品価格並みのサービス券を配るとか。そうすれば、ブランド名を伏せて販売する必要もない。たたき売りではなくあくまでも販売店がサービスしているということにすればいいから。
「そんなもん、同じことじゃ。」と言われるかもしれない。でも、消費者に見せる価格というのは大切である。物を作るからには、原材料費や人件費などに利益分が載っかって、価格が決まっているのである。ただ同然の価格で商品ができるはずはない。それぞれの商品には適正な価格を表示することは、生産者を守るために必須項目であると、私は思う。

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