2018 J2 第16節 徳島vs松本

徳島といえばリカルド監督の元、テンポの良いパス回しからチャンスを作りまくるサッカーが印象的だが、今年は少し違うらしい

予習

ポゼッション率、シュート数はトップクラスだが得点は12と物足りない。シュート決定率が最下位というのが要因らしい。渡の移籍が響いているのだろうか。今節までの成績は6勝3分6敗と波に乗り切れず、特に4月は2分3敗と勝ちなし。昇格を目指すチームとしては苦しい結果である

しかし5月は3勝1分で負け無しと復調しており、なんらかのテコ入れがあったのだろう。細かい内容までは分からないがスタッツを見て大きく違っている点がポゼッション率。4月は61%と圧倒しているが5月は53%と急落、一般的な数字に落ち着いている。想像するに攻撃に手数と人数をかけすぎないで素早くフィニッシュまで行くということか?


守備面では去年から大きく改善していて今節まで12失点、この辺は流石である。失点の内容は2/3がセットプレーとなっているが、セットプレーに弱いというより流れの中からの失点が少ないと見るべきだろうか。

試合結果

試合内容

予習とは違った展開となった。先ず驚いたのが岩尾の強行出場。試合を掌握するには彼が必要ということか。
徳島は前半は3421同士のマッチアップを選択。松本のビルドアップを阻害するため、かなり前からプレスをかけてショートカウンターを狙ってきた。
松本としては徳島の欠点であるシュート決定率の低さを利用するため守備ラインはかなり低く設定、プレスも徳島の最終ラインにはかけずボランチとWBにボールが渡ったタイミングでかけ、山雅側の最終ラインは常に人を余らせて決定機は作らせない守り方で徹底する。
その中で山雅の先制点は間で受けたセルジーニョが前を向き、大然はマークしていた内田をスピードでちぎってシュートが決まった。前線の個の力がうまく出たシーン。徳島の最終ラインは完全に裏を取られており、戻りながらの守備は徳島の弱点かも知れない

後半は徳島が433に変更してきたことでフォーメーション上のミスマッチができたためファーストプレスがかかりにくくボールだけでなく主導権も握られる展開に。特にサイドでは徳島のSBとWGの二枚に対して山雅はWBとシャドーあるいは3CBのストッパーが対応する形で541になる時間が多くなった。そのためカウンター時に前線にかける人数が足りず、周りの上がりを待つ間にボールロストしてしまうためなかなか攻撃に移れない。
それでも辛抱強く守り続け、徳島のpk失敗もありながらショートコーナーから島屋にゴラッソミドルを決められての1失点で試合を終える。
あれだけ押し込まれた試合をすると批判的な意見も出ると思うが反町監督にとってはベターな策なんだと思う。勝ちきるにはミドルシュートの対応と、できればチャンスのあった前半に2点目を入れることだろう。ということで頑張れ大然。


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