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第七十一話 世界最遅レビュー。MANIACのここが好きなんじゃ。

どうもお久しぶりです。
ヒョンジンのバースデーのお話を書いて以来なので、1ヶ月以上ぶりです。
皆さま元気にお過ごしでしょうか?
わたくしは去年の夏から違和感を感じていた右肩が遂にダメになり、寝ても覚めても激痛に悩まされる事態に。堪らず受診したところ、全くありがたくない五十肩の太鼓判を押され、しょんぼりと過ごしておりました。現在、やっと痛みが和らぎつつあり、このまま穏やかにどうか治っておくれと願う日々です。とほほ。

前置きが長くなりました。
そんなとほほ〜(泣)な日々ではありましたが、スキズを応援する毎日は相変わらずで。メンバーが次々にコロナに感染した時は心配しましたが、そんな中でも様々な発信をしてくれたり、

(祝!デビュー4周年の配信。お祝いのケーキを落っことす子がいたり、急に笛を吹き出す子がいたり、画面がずっと固まったり消えたりで回線に泣かされる子がいたり。ハプニングも含め、わちゃわちゃしていて楽しかった。)

カムバック、動画コンテンツやアルバム収録曲のMVなどの公開、米ビルボード200にて1位のニュース、アパレルブランドとのコラボなどなど…ここ1ヶ月間だけでも、時に追いきれぬほどの活躍ぶりで、ワクワクさせて貰いました。

そんなわけで。活動期も終了し、既にワールドツアーも始まろうかとしているところではありますが、タイトルにもあるとおり、MANIACのここが好き〜を大分遅巻きながら今さらながら書いてみたいと思います。

MANIACを初見(初聴?)した時、まず耳に残ったのが、ぴーんぴんとらぼりけっち&Ha〜haでございました。
ここです、ここ。

ものすごく癖になるフレーズ。
핑핑 돌아버리겠지…最初に意味を調べたら、『ぐるぐる回ってしまうだろう』と出て来たのですが、MVの字幕で答え合わせしたら『完全にイカれてしまう』となっていて、そうなるのかー!と。ぐるぐる回っておかしくなっちゃうみたいなニュアンスなのかなと解釈。何かの呪文みたいなこのフレーズ、とてもとても印象的です。
そしてHa〜haという部分。チャンビンの声が見事にハマっていて痺れます。まるでよく効くスパイスのよう。短いフレーズでも耳を捉えて離さない彼の声、ホント好き。

(Ha〜ha のところを歌っているチャンビンを見つけることが出来なかったので、ラップパートの箇所の気に入っている画像で)

"MANIAC"という言葉。好きなことや興味のあるものに対し、探求し深く掘り下げたり、そのことにものすごく特化することを指す言葉だと思っていたのですが、英語圏ではヤバい奴とか狂人を意味する言葉なのですね。
合わせて余談ですが、歌詞に出て来るlunaticという言葉も変人とか狂人とか狂気を意味するのだと、調べてみて初めて知りました。これまで月に関係する何かロマンティックな言葉なんだろなーと勝手に思っていたのでビックリ。スキズのおかげでまた一つ勉強になったよ。

(くだんのlunaticの部分。"狂気に満ちた両目"という歌詞も、それをしっとりと歌うヒョンジンも、雰囲気抜群なり。)

ヒョンジンと言えば、ここの振り付けでのリノさんとの絡み。

うはっ!顔、近いね〜と思っていたんだけど

別角度で明らかになるリノさんの笑いを含んだ視線の所業。おかしみを堪えてか?天を仰ぐヒョンジン。ここ大好きです。

MANIACの歌詞には『フランケンシュタインのように歩く』という箇所もあり、何となく気になりフランケンシュタインの小説を調べてみることに。すると、今では怪物の名称として広く知られているフランケンシュタインでありますが、元々はフランケンシュタイン博士という人物が怪物を創造するストーリーで、生み出された怪物には名前が無かったそうで。わたくし初めて知ったよ。
(ありがとうWikipediaさん)
(ひどく悲しい物語なのだということも知り、特に怪物の心情に気持ちを引かれた。一度きちんと読んでみたい)

物語の中で、博士は『理想の人間』を自らの手で作り出すべく、お墓を暴き人間の死体を手に入れ、それらを繋ぎ合わせ怪物の創造を成功させます。
MANIACの中には、
다 타진 인형 실밥처럼 
(バラバラになった人形の縫い目のように)
결국 본색이 드러나지 
(結局、本性が現れるよ)
という歌詞や
흘러가다 보면 결국 드러나겠지 
(取り繕っても結局明るみに出るだろう)
슴겨진 내면의 그 모습이 
(隠された内面のその姿が)
という歌詞があって、博士の作り出した『理想の人間』は、死体を縫い合わせた怪物で、異質な中身が隠れており、歌詞に重なる部分があるなぁと個人的に感じました。
また他に歌詞や振り付けにネジが登場しますが、多くの人が持っているであろう頭や首にネジが飛び出している、フランケンシュタインのイメージが浮かぶとともに、ネジを正気や正常の箍の役割に見立て、それが回って外れると精神が解放されるという独特な世界観で、個性的に表現していているところが全くもってカッコいいよなぁと感嘆。

もう一つ。
눈은 날 못 속여 (目は俺を騙せない)
という表現の歌詞もすごく興味深い。
どんなに隠しても、目には本当の姿が滲む。
目に宿るMANIACは自分をごまかせない。
きみの目だってそうなんだよって突き付けられている感じがしてドキリとさせられ、妙に納得してしまう。

カムバック中、様々なMANIACのパフォーマンスを目にしましたが、わたくしの心のベスト10第1位はこちら。

Dance Practice Video Zombie ver.
パフォーマンス中もメンバーのあちこちから悲鳴や笑いが聞こえ、面白くて可愛くて愛おし過ぎました。もうホント好き。

これまでプロアイドルだと認識していたリノさん…

あなたはプロゾンビ(?)でもあったのですね。ゾンビ歩きで捌けていく姿にわたくし惚れ直しました。

SKZ-TALKER Ep48の中にZombie verのメイキングシーンがありましたが、モニターチェックをするメンバーたちも爆笑していて、楽しそうな現場が伝わって来ました。

うはは。いい笑顔じゃのう。

撮影の合間

腹をキャンバスにされる者有り

担がれた挙げ句、盛大に尻パッチンを受ける者ありで裏側でも存分に楽しませて貰いました。何回も見たよ。お腹痛いよ。

あと…さっきリノさんをプロゾンビとして讃えたばかりですが、チャンビン、あなたも間違いなくプロゾンビです!最高っす!

さて。いよいよソウルを皮切りにワールドツアーがスタートしますね。

D-1として全員でVLIVE配信がありましたが、厳重にくるまれた髪色やヘアスタイルがどんな感じになっているのかも楽しみです。
日本公演も6月〜7月に迫っていますね!
スキズが日本に来るなんてーーー!
震えますね。
しかしですね、私は…残念ながら参戦することは出来ません。(嗚咽)(涙を飲むというのはこういうことかと思い知りました)

どうか申し込みをしたSTAYの皆さまが希望した公演に当選しますようにと陰ながら願っております。
健康で怪我無く、最高に楽しく素晴らしいツアーになりますように。

長くなりました。
ここまで読んで下さった方ありがとうございます。ではまた!

(追記)
このお話を書いてややしばらくした後、初めて小説フランケンシュタインを読みました。
読み慣れぬ古典作品、読了までに大分時間を要しました。
それでも、思わず引き込まれてしまう場面や、想像とは違っていたストーリー展開に興味を覚え読み終えました。

スキズのMANIACの歌詞を読んだ時は、博士によって作り出された怪物の方寄りに異常さを感じていたのですが、小説を読んでみてどちらかと言えばMANIACなのは博士の方なのではないだろうか?と思うようになりました。
と、いうのも普段は朗らかで、勉強熱心で家族思いな青年である博士が、夜な夜な怪物を作り上げるため墓まで荒らし、怖いぐらいに研究に没頭し、そこへ傾ける熱量が尋常ではなく、狂気、そうMANIAC以外の何者でもないのです。
こう言ってはなんですが、この博士の熱量、スキズにも通ずるものがあると感じました。時に寝る間も惜しむように音楽制作に打ち込み、メンバー一人一人が並々ならぬ努力をし、曲に歌詞、歌声、ダンスと少しずつ肉付けをしてひとつひとつ作品を生み出し世に送り出す…怖いぐらいの熱量が込められていますよ…MANIAC万歳ですよ。そりゃこっちだって負けないぐらいのMANIAC全開(?)で受け取めるってもんですよ。(あんた一体何を言ってるんだ?)

MANIACの歌詞のことが無かったら、おそらく読まないままであっただろうフランケンシュタイン。
また一つ、スキズきっかけで世界が広がりました。これからもこんなふうに、何かを吸収していきたいと思います。