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最近みたものの話

映画オペラ座の怪人4Kリマスターを観た

私は報われない男が救われたいとか愛されたいとか言ってのたうちまわりながら自分の心をセルフでミキサーにかけるようなことをしてるのが三度の飯より好きなのだ。よってオペラ座の怪人も大好きです。映画版オペラ座の怪人の4Kリマスター版が劇場上映されるということで、これは行くっきゃないぜ!と映画館まで行ってきました。あの映画は冒頭のシャンデリアに火が灯って爆音で「ジャーン!!」のところだけでも劇場で観る甲斐があるというものです。ジャーン!!でカラーになるところまじで映画化の醍醐味ってかんじ。ファントムは冷静に見れば見るほど陰湿ストーカーだし、映画版では「邪魔だな…そうだ、絞めよう!」を実行するシーンの解像度が高くて本当に狂気のクソ男なのだが、ジェラルド・バトラーが美しすぎる上に声も良いのでクソさが掻き消えてしまう。醜いせいで俺の人生はめちゃくちゃなんだ!っていう説得力がさ…薄れるんよ…美しいから…。魂が醜くてもそれ以外がこんだけかっこよければもう無罪だろ…みたいな気持ちになる。まあ音楽がめちゃくちゃいいですからね…この音楽が流れてる限り倫理観なんて麻痺しますわ。このすべてのうつくしさをリマスターしてくれて本当にありがとう。


À Table!(ア・ターブル)〜歴史のレシピを作ってたべる〜 をみた

歴史上の人物達が食べていた料理のレシピを再現して食べてみるというドラマなのだが、そのレシピ再現が「夕飯のついでにやってみるか〜」くらいの感じのゆるさなのでとても良い。料理も、これ美味しいのかな…?というようなものを「うーん!(不可とは言わないが絶賛もしない)」みたいな感じで食べてるのがなんか良いのだ。私はいわゆるグルメ系作品の食事シーンにありがちな、人物が恍惚とした表情で幸せ…絶品…エクスタシー…!(背景キラキラキラキラ)みたいな表現のやつが苦手で、なんなら淡々としてればしてるほどよいと思っているのでこれはかなり好きなやつだった。話もゆるーい塩梅で進み、どのシーンも画が美しい。寝る前に読む本みたいな感覚で見られるのがいい。手触りのいい紙でできた美しい装丁の落ち着いたエッセイみたいなドラマでした。今月から二期が始まるそうで楽しみです。


ロキのシーズン2をやっと見た

デッドプール&ウルヴァリンにTVAが絡んでくるという噂を見てようやく重い腰を上げて見ました。私は報われない男が救われたいとか愛されたいとか言ってのたうちまわりながら自分の心をセルフでミキサーにかけるようなことをしてるのが三度の飯より好きなので個人的にはシーズン1の方がテンション上がったものの、ロキの総決算として本当に本当に良くてマーベルありがとうの気持ちを新たにしたのであった。パイの部屋でメビウスは「うまい!最高!」つってモリモリ食べてんのにロキは「うまいな」って口では言いつつクリームしかつついてないのがたまりませんね。こういう王子まろび出てるシーンがあるたびにイエス!解像度!となるのだ。私もあの部屋でキーライムパイがたべたい。シーズン2はコメディ抑えめかな?という印象だったけど時間織り機RTA始まったとこはめっちゃ笑ってしまった。それでこそロキだぜ。サンキューロキ、サンキュートムヒ。