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【第2部】母ちゃん、いまさら学んでいます。

1:英語のこと

 海外旅行は好きで、17か国を旅しました。でも英語は話せないまま55歳になっています。

 話せたらいいなあと思いながらここまできてしまったのは、やっぱり必要感がなかったからだと思います。旅行なんて長くても1週間から10日だし、そのときちょっと不便な思いしたらいいだけで、実際親切なガイドブックもある。しかも今なんて、ポケトークやgoogle翻訳なんかあって、もう英語を勉強するのは意味がない、って言っている友達もいます。

 なんで英語の勉強をあきらめられないのか。

 4年前、なにかに引っ張られるように大学院に行きました。仕事をしながら夜間コースに通いました。どうしても海外の教育課程について学んでみたかったのです。大学院生は、海外の教育課程について学んでいない人でも、みんな英語がわかっていて、今の学生って本当に勉強していてえらいなあ、と感心しました。でも感心しているだけではだめだったんです。特に自分の学びの分野の文献は英語のものが多い。だから本来ならば、英語の文献や資料により多く当たることが大切になります。何冊か本も買いましたが、なかなか開くことができず、結局2年間翻訳された文献だけでやり過ごしてしまいました。修論も海外のものはほとんど使わないで書きました。知りたいことは海外文献の中にたくさんあったのに。海外の教育について知りたかったけど、自分の英語力のなさが原因で半端に学びを終えてしまったような気がしています。英語の勉強からは逃げてしまった、日本の解釈でしかわかっていない・・・。そんな印象がありました。

 仕事をしながら夜に大学院に行くのは、とても刺激的だったし、みんなにも是非おすすめしたいことだけど、時間的な制約があるのです。大学院を卒業してからも自分の学びの中途半端加減にもやもやしながら、2年間横浜市の小学校で管理職として働き続けました。

 でもなんか違うんだよ・・・。

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