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風に立つライオンになりたい

今日で3月も終わり。

残り2週間で今いる部屋を引き払うので、本格的に物を減らしている。
本棚もテレビも人に譲った。部屋の中にいる自分の視線が、ずいぶん低くなった。

私には荷物を預けられるような実家がないので、本当に大切なものを親友に預かってもらい、それ以外はもう処分だ。
先週ぐらいは断捨離ハイみたいな感じで、もうめちゃくちゃミニマリストでも生きていけるんだぜ、みたいな気持ちで物を減らしていたが、流石に段々寂しくなってきた。
せっかくいただいた餞別の品さえ持ってはいけない。
そして自分はこんなにも大切なものが「ない」ということに嫌でも気付かされる。

最初からわかっていた。
自分には何もないからこそこんな無茶ができるのだし、それが誰かから羨まれる「自由」と呼ばれるものだともわかっている。
空っぽで無責任な自分だからこそできることを、ちゃんと活かしているとも思う。

だけど、しがらみがないというのはとても寂しい。
今持っているものを捨てなければ、次に行けないのだけれど、
捨てられるものしか持っていないという自分が寂しい。

帰ってくる頃には、捨てられない何かを持っている自分になりたいな。
もしくは、全部捨てても寂しくない、強い自分になりたいな。

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