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大国主命(オオクニヌシ)


1.どんな神様?

 分類:国津神 縁結びの神様
 別名:大己貴命(オオナムチノミコト)
 
 大国主命(オオクニヌシノミコト)は、国神の代表的な神様です。
 この世を天地の世界に分けた神である「天之御中主命(あめのみなかぬしのみこと)」と「地之御中主命(つちのみなかぬしのみこと)」の子供であり、日本の国土を守る神として崇められています。
 国造り神話、国譲り神話、因幡の白兎など様々な神話で知られています
 

2.縁結びの神様

 縁結びの神様と言われる所以は、根の国のスサノオノミコトの家を訪れたことに始まります。
 大国主命はスサノオの娘の須勢理毘売命(スセリビメ)と出会い、二柱は一目惚れしました。スセリビメの計らいにより、スサノオと大国主命は対面をします。
 しかし、スサノオは、大国主命をスセリビメの相方として認めず、嫌がらせを始めます。
 蛇の部屋に泊めたり、ムカデのいる部屋に泊めたり、鉢のいる部屋で止めたりと散々な扱いを受けます。さらには、大国主命がいる野に火を放ち焼き囲んだり、髪の毛を柱に結びつけ動けなくさせたりと様々な嫌がらせを受けます。時には命の危険にさらされることもあったようです。
 そこまでしても、耐え抜いた大国主命はやがて、スセリビメを正妻として迎えることとなります。
 この物語から、縁結びの神様という所以が生まれたとされています。

3.祀られている神社

出雲大社(いずもおおやしろ) 島根県出雲市大社町杵築東195
 大国主命を主祭神として祀る代表的な神社です。
 国譲り神話において、天照大神から自分が手掛けた国を譲るように言われた大国主命は、自分のいるこの出雲に天にも届く大きな社を立てることを条件に国を譲ります。こうしてできたのが出雲大社なのです。
 そのため正式な名前は『いずもおおやしろ』となっています。

赤坂氷川神社 東京都千代田区永田町2丁目10番5号
 赤坂氷川神社は、素戔嗚命(スサノオノミコト)、奇稲田姫命(クシイナダヒメ)、大国主命などを祀る縁結びの神様として有名です
 素戔嗚命、奇稲田姫命は夫婦神であり、大国主命は様々な縁を繋ぎ国造り等を成し遂げました。そんなところからも縁結びの強い神社となっています。


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