👑氷高皇女👑に関する作品と感想🖌️
ここ数年ハマりにハマっている飛鳥・奈良時代から、推しに推している氷高皇女について色々想像(妄想)してるのですが、そんな氷高皇女が出てくる素晴らしい作品の紹介と感想(妄想)です。
古代ロイヤルファミリーのお姫様で、未婚のまま天皇となった、正史で美女と言われる女性・・・
ロマンがありすぎて、つい追っかけてしまいます👟
そんな氷高皇女が出てくるお気に入りの作品を紹介します🫶
天上の虹
言わずと知れた里中満智子先生の作品。
余談ですが、私が古代史にハマるきっかけとなったのは、NHKの歴史秘話ヒストリアで天上の虹の持統天皇の声を水樹奈々さんが演じてたことによるものです。
推しのおかげで新たな推しに出会えるなんて最高すぎる。
天上の虹の氷高皇女は美しくて強くてカッコいい。
あとは新田部皇子との恋愛エピソードが大好きすぎて、この設定で元正太上天皇編まで読みたいくらい最高なのです。
葛城王もすごくすごくいい。
"古代幻想ロマン"シリーズ11 天ゆく月船
こちらも言わずと知れた長岡良子先生の古代幻想ロマンシリーズ。
シリーズ全体の特徴として、藤原不比等がめちゃめちゃカッコいい。
天ゆく月船の氷高皇女は、長屋王との距離が離れていく中、不比等に惹かれていく様子が描かれています。
長屋王は生まれ年が複数説あるのですが、こちらは氷高皇女より4歳年上で描かれているのもなかなか良き。
あとは同じ刊に収録されている他のエピソードで、氷高皇女をかぐや姫に例えててなんだかいいなあと思いました。
藤原房前が不比等似でカッコいいのも好きです。
(後に紹介する『女帝・氷高皇女』の房前はこの作品の外見イメージで読んでる)
美貌の女帝
永井路子大先生の作品なので言わずもがな。
飛鳥・奈良時代にハマってから最初に読んだ歴史小説でもあります。
こちらの作品では皇位継承に関する蘇我vs藤原の様子が描かれています。
長屋王が好きなので長屋王の変はどの作品でも辛いのですが、美貌の女帝では長屋王といい感じだったので特に辛かった・・・
女帝・氷高皇女
今はもう流通してないのかな?
三枝和子先生の作品です。
こちらは舎人親王とのやりとりが特徴的で、長屋王と葛城王が出てくるのも好きです。
あとは恋愛云々じゃないけど藤原房前との絡みも好きだ。色々と想像(妄想)が膨らみます。
長屋王の変以降がどうしても辛くなるけど、晩年の橘諸兄(葛城王)とのやりとりで救いがあるのも良い。
ココトソコノ制作
作家さんの作品の紹介ではありませんが、奈良関係の話題では外せないので。
元正天皇展など、飛鳥・奈良時代の女帝・皇女・女性たちに関する様々なグッズ制作やイベント企画なども行われています。
そんな訳でお気に入り作品の紹介でした。
ここからは私の超個人的な妄想ですが、氷高皇女の恋のお相手は誰だったのかしら〜と色々考えています。
No.1 長屋王
氷高皇女の従兄弟にあたる方。氷高皇女の姉妹である吉備皇女を正妃としています。
生まれ年は氷高皇女の年下(4歳下)を推したい。
聖武天皇時代に左大臣となりますが、聖武天皇や藤原四兄弟と対立し、長屋王の変で妻子とともに自害に追い込まれます。
(気になるのは、長屋王の変の際、舎人親王や新田部親王も長屋王を糾弾する側にいたこと。皇親派の仲間ではなかったのか?と不思議に思いましたが、天武天皇系の皇子は実質皇位継承ルートから外れていたようなものだし、色々思うところがあったのだろうか。)
長屋王は平城宮跡のすぐ近くに大邸宅を構えていましたが、そこから吉備内親王だけでなく、氷高内親王の木簡も見つかっていて、当時の妻問婚を考えると氷高内親王と吉備内親王が住んでいた家に長屋王が住むようになったのかなーなんて考えてます。
氷高皇女の母である元明天皇と、長屋王の母である御名部皇女は同母の姉妹なので、2人は幼い頃から仲が良かったのでは?と考えてたり。
公的にも元正天皇をサポートする立場にいたので、良好な関係だったのではないかと思っています。(だからこそ長屋王の変が辛いのですが・・・)
No.2 葛城王(橘諸兄)
県犬養橘三千代の息子。年齢は氷高皇女の4歳下です。
長屋王と同い年だったら・・・と色々考えてしまうので、長屋王684年生まれ説を推しています。
元は王族でしたが、臣籍降下して母方の名前を受け継ぎ、後の聖武天皇時代には左大臣となりました。
母である県犬養橘三千代が持統天皇時代から後宮で働いていたため、氷高皇女ともその頃から面識があったのでは?と思いたい。
万葉集に元正太上天皇と橘諸兄の歌のやりとりが残っていて、その歌を見る限りだと長屋王の変以降も良好な関係を築いていたように感じ取れます。
あとは橘諸兄の以下の歌が大好きで、
『降る雪の 白髪までに 大君に 仕え奉れば 貴くもあるか』
長年仕えてきた元正太上天皇に諸兄が捧げた歌なのですが、なんとも言えない特別な関係だったのではないかとつい想像してしまいます。
No.3 新田部皇子
完全に『天上の虹』の影響です。同作品の新田部皇子が本当にカッコいいので・・・
天武天皇と五百重娘(藤原鎌足の娘)の皇子で氷高皇女の叔父にあたりますが、年齢は近かったのではないかと思われます。
元正天皇時代には首皇太子(聖武天皇)の補佐を命じられ、天皇に準ずる舎人や封戸が与えられたほか、不比等薨御後には知五衛及授刀舎人事(朝廷直轄の軍事力統括者=将軍)となります。
聖武太上天皇が崩御前に皇太子に指名したのは新田部親王の次男である道祖王で、聖武天皇の娘である不破内親王は新田部親王の長男である塩焼王(一時聖武天皇の怒りに触れて流されてた)の正妃だったので、藤原氏系の皇子だったということもあるだろうけど、元正天皇時代から朝廷に尽くしていた方だったんじゃないかなと思っています。
No.4 舎人皇子
こちらは『女帝・氷高皇女』の影響かな。
天武天皇と新田部皇女(天智天皇の娘)の皇子。即位してもおかしくない血筋でしたが、元正天皇時代に朝廷のNo.1となっています。
676年生まれで氷高皇女の4歳年上。(長屋王676年説が正しかったら同い年ですね!)
元正天皇時代に新田部親王とともに皇太子の補佐を命じられており、不比等薨御後には朝廷の首班である知太政官事に就任し、当時右大臣だった長屋王、将軍職の新田部親王とともに皇親政権を樹立します。
元正天皇時代だと、日本書紀を奏上したことも有名ですね。
息子の大炊王(淳仁天皇)は色々ありましたが、舎人親王は新田部親王とともに政変に関わった形跡がない(長屋王の変くらい?)ので、こちらも元正天皇時代から朝廷に尽くしていた方なのかなと。
あとは万葉集にいくつか歌が残されていて、元正太上天皇とのやりとりもあったりするので、色々と想像が膨らみます。
No.5 藤原房前
これも『女帝・氷高皇女』の影響。
藤原不比等の次男で後の摂関家となる藤原北家の祖。生まれは681年で氷高皇女の1歳年下ですね。
元正天皇時代に内臣という天皇の側近(相談役)に任命されているのですが、内臣という職は令に規定がなく、元正天皇の母方の祖父である天智天皇時代に藤原鎌足が任命された職となります。
任命したのは崩御前の元明太上天皇ですが、藤原四兄弟の中でも房前は長屋王と親交があったようで、(当時は)比較的皇親派と良好な関係だったのかなーと。
あとは『女帝・氷高皇女』でのお話で、元明太上天皇崩御後に穂積老が元正天皇を名指しで非難する(続日本紀に記載がありますが非難の内容は不明)のですが、内容が元正天皇と房前のスキャンダルだったというもの。
女性天皇と臣下だと、孝謙天皇と藤原仲麻呂が恋愛関係だったのではという創作もありますが、(事実はどうとかは置いといて)美貌の女帝と年下の有能な側近という関係は確かにロマンがあるなあ・・・と思っています。
No.6 泰澄大師
正史には登場しませんが・・・
白山を開山した僧侶で、生まれは682年(氷高皇女の2歳年下)と言われています。
日本書紀や続日本紀には一切名前が登場しないのですが、元正天皇と何かと所縁ある方で、元正天皇の病気平癒を祈願し、神融禅師の号を賜っています。
女性天皇と僧侶だと、これまた真っ先に称徳天皇と道鏡が出てきますが、祈祷系の僧侶とのお話はよくあるとも聞くし(宮子(聖武天皇の生母)と玄昉も聞きますね)、なくはないのかなと思いつつ、正史に一切登場しないというのは何か意図的に排除したのかなあなんて考えたり。
おまけの写真たち。
これまで巡った元正天皇所縁の地色々です。
まだまだ行きたい場所があるので、今後も引き続き聖地巡礼を続けていく所存💪
過去の日記はアメブロにまとめています。
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