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8.拡大のノウハウは理念にあり(2017年4月)

どうしたら人が集まる団体になるのか?

ちょっと時間が飛んでしまうのですが、2017年に僕が学んだ団体での人集めの方法について紹介したいと思います。

2017年の4月に、東京JCのメンバー拡大を担当する拡大会議という委員会が主催する拡大勉強会が行われ、そこで団体の会員集めに圧倒的な実績を持つ第55代東京青年会議所理事長である、ミスター拡大・古谷真一郎先輩に講師としてお越しいただき、どうしたら会員拡大ができるのかにつき、貴重なノウハウを惜しみなく教えていただきました。

この古谷先輩、もちろん東京JCの会員拡大でも結果を残しているのですが、卒業後も、ご自身の息子さんの所属する地域の少年野球団のメンバーを倍増させるというような、地味に難易度の高い拡大を数多くこなされてきた方です。

颯爽と会場に現れた古谷先輩の姿は、来ているものこそスーツでしたが、なにやら指にはシルバーリングがジャラジャラ。よく見るとネクタイも紫で、普通ではない雰囲気が漂いますが、スタイルも含め、いい御年のはずですが、只者ではない雰囲気を感じ、少し緊張します。

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冒頭一発目の質問に会場固まる

そんな古谷先輩の勉強会、最初一発目の質問は、
「みなさん、東京JCの理念、言えますか?」

え?理念?
なんでそんなことを聞くんだろう?
同友会歴がそこそこあるにも関わらず、このようなことを思ってしまった僕はまだまだでした。

シーンとする会場。
しかし古谷先輩はドンドン突っ込みます!

「誰か言える人いる?」
と、いないことを分かっており、ニヤニヤ顔です。
「あ、かわいそうだからエラい人には聞かないでおいてあげるね」
と、大人すぎる配慮も見せ、あえて会歴の浅いメンバーに聞いていました。
(あとでこのセリフは使わせていただきました(笑))

そして誰も答えられません。

しかし、自分の団体が何を目指しているのかを理解していなければ、会員拡大はできないのです。

団体は「事実」ではなく「考え」を発信せよ!

会員拡大のキモは、FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSでの発信です。

しかし、みなさんも経験ありませんか?

「〇〇に行ってきました~!」
「〇〇で飲んでましたー!楽しかったです!!」
というような投稿、たくさん見かけると思います。

しかし、ほとんど知らない人たちがどこどこに行ったとか、何を食べたなどの情報に、あなたは興味を持つでしょうか?

そもそも、ほとんどの団体は、その団体が設立された目的があり、その目的を達成するために活動しているはずです。
それは、東京JCであっても、町の少年野球団であっても変わりません。

そのため、古谷先輩によると、その団体がどのような団体なのかを知らせるため、その団体が何を考えているのかを、トピックを通じて発信していくといいとのことでした。

例えば、東京JCであれば、最近の低い投票率についてどう考えるのか、そしてそれについて、どう行動していくのか(そこから、どう行動したかまで紹介できたらベストな気がします)を書く、ということなのだと思いました。

そうすることで、外部の人はその団体がなにを重視し、どんな人たちが何をするのかを理解し、興味を持ってくれる、ということになります。

しかし、団体としての考えを表明する際には、書く人によってブレがあってはいけませんし、その考えが、そもそも団体の基本的な考えから外れていては、その団体に興味を持ってくれる人ともミスマッチになってしまいます。

そのため、会員は団体の理念を知っておく必要があるのです。

というのが、古谷先輩の教えでした。

何事も基本が大事

古谷先輩の拡大勉強会では、やはり結果を出す人は基本を大事にし、そこからの積み重ねしかないという現実を教えてくれました。

同友会の活動で、理念の大切さは頭では理解していましたが、具体的な会員拡大というケーススタディを使うことで、実感として習得することができました。

2年後、僕は東京JCの広報担当となり、担いの面でもプライベートでの発信でも、古谷先輩の教えを元に、少しは効果のある発信ができるようになって…いたらうれしいかな。


つづきます

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