生徒2名が川上 結子 様(日本IBM 執行役員)にインタビュー!!
こんにちは。認定NPO法人キッズドアです。
キッズドアはすべての子どもが夢や希望を持てる社会の実現を目指し、経済的な困難を抱える家庭の子どもたちへ生活や学習の支援を行う認定NPO法人です。
中学生・高校生が企業の経営者などにインタビューする企画「Dialogue of the future」の第14弾として、川上 結子 様(日本IBM 執行役員)にお話を伺いました!
応募者多数の中、抽選で選ばれた2名の生徒が、若者ならではの視点で素朴な質問をぶつけました。
※この記事は2024年5月時点のものです。
人の話を聞いて課題を解決することを仕事にしたいと思った
——昔から今のようなお仕事をしたいと考えていましたか?(17歳女子)
昔から「やりたいこと」が見つからなかったのですが、学生時代に就職活動をするなかで、コンサルタントという仕事が自分に合っているのではないかと考えるようになりました。
理由としては、人の話を聞いて課題を解決するということが昔から好きだったからです。
最初は戦略コンサルタントになりたいと思っていたのですが、私のキャラクターを考えるともっと現場に入って業務を行うほうが向いているのではないかと周りからアドバイスを受けたことを覚えています。
最終的に選んだファーストキャリアはITに繋がっていたので、そういった意味では最初に考えていた職業から今に至るまで大きくは変わっていないのかな、と思っています。
——川上さんは日本IBMにおいてどんな役割を果たしていますか?(18歳女子)
様々な役割があるのですが、一番大きな役割とすればIBMコンサルティングというコンサルティングやITの導入を行う部署のリーダーとして、ビジネストランスフォーメーションサービスを行っています。
ビジネストランスフォーメーションサービスは、ITやデザインを活用して企業の変革を行う業務になります。
現在、2000名ほどのコンサルタントとエンジニア等が組織に在籍していて、お客様のところへ伺い課題を解決したり、さらにビジネスをよりよくするサポートを行っています。
女性の活躍が制限されているというのは大きな課題だと感じています
——川上さんは女性役員という立場から、日本のジェンダーギャップについてどのように考えていますか?(17歳女子)
日本では、女性の活躍が制限されているというのは大きな課題だと感じています。
昔は男性を中心とする社会があって、それで問題がなかった。
今ではその風潮も大きく変わってきたと感じていますが、まだまだその変革の動きは遅いと思っています。
教育という面では男女に大きな差はないのに、社会に出るとなぜ大きな差があるのか。
私もダイバーシティ活動などに参加する機会も多いですが、男性、女性、両方に課題があるがあるように感じられますね。
——女性として大きな企業の役員として働くためには大きなハードルがあったかと思います。そこまで仕事を頑張ることができる原動力は何ですか?(18歳女子)
私が就職活動をしていたときは、面接のときに「結婚しても仕事を続けますか」と聞かれるような時代でした。今までは男女に差がなく教育を受けてきたのに、社会に出ると突然扱いが変わることに衝撃を受けました。
「こんな社会はおかしい」「自分は負けずに仕事を頑張ろう」という強い気持ちは昔から持っていました。
また、私は「他人は自分の人生に責任を持ってくれない」と思っています。
他の人が何と言おうとも、必ず自分の成果をきちんと挙げることや、自分の軸を持って決断することはとても大切にしています。
お客様のプロジェクトが成功する瞬間に立ち会えることはとても幸せなことだと思います
——仕事をしていて嬉しかったエピソードを教えてください(17歳女子)
私は社会人になったときから仕事が楽しかったので、「やってよかったな」と思うことが多いですね。
コンサルティングやシステムの導入はプロジェクトベースで行いますが、もちろんプロジェクトの途中は辛いことも少なくありません。
それでもプロジェクトの成果が出たり、システムが稼働するを目の当たりにすると毎回「ああ、やってよかったな」と感じます。
やっぱり、お客様のプロジェクトが成功する瞬間に立ち会えることはとても楽しいし、幸せなことだなと思います。
——川上さんの今後の目標を教えてください(18歳女子)
プライベートでは、一番下の子どもが大学生になるので長かった子育ても終わるのかな、と思っています。
子育てもひと段落するので、自分のことにもっと集中したいと思っています。
また、何らかの形で日本の良さをもっと引き出すこともしたいと思っています。
日本という国は良いところがたくさんありますし、優秀で成果を挙げている人もたくさんいます。
一方で日本人の特性なのか、良い部分を世界に示すことが出来ていないと感じます。
せっかく日本人として日本に生まれたので、もっと日本の良さを引き出したいなと思っています。