見出し画像

高校生2名が及川 美紀 様(株式会社ポーラ 代表取締役社長)にインタビュー!!

こんにちは。認定NPO法人キッズドアです。

キッズドアはすべての子どもが夢や希望を持てる社会の実現を目指し、経済的な困難を抱える家庭の子どもたちへ学習や生活の支援を行う認定NPO法人です。

中学生・高校生が企業の経営者などにインタビューする企画「Dialogue of the future」の第10弾として、及川 美紀 様(株式会社ポーラ 代表取締役社長)にお話を伺いました。
及川さんは日本の化粧品会社大手では初めての女性社長でいらっしゃいます。

応募者多数の中、抽選で選ばれた2名の高校生が、若者ならではの視点で素朴な質問をぶつけました。
※この記事は2024年1月時点のものです。


「自分の力で周りの環境を変えたい」という気持ちが一番のモチベーション

——子育てと仕事の両立の経験で意識していたことや、大変だったことはありますか?(18歳女子)

自分の子どもは娘だったので「自分で意思決定ができる人に育てたい」という点はとても意識していました。

「友達がやるから」「周りがそういっているから」という理由ではなく、確固たる自分の意思で物事を決める子どもに育てたいという想いは強かったですね。

苦労した点で言えば、やはり時間でしょうか。
子育ての時間と仕事の時間のやり繰りは大変で、「自分の身体が二つあればいいのに」と思うほどでした。

あと私は料理を作るのが苦手だったので、ご飯を作ることも苦労した点かもしれません笑

——ご自身が高校生の時に部活や勉強を頑張ることができたモチベーションは何だったのでしょうか?(16歳女子)

実は私の高校生時代はあまり金銭的に恵まれた環境ではありませんでした。

周りの友達みたいに塾に通ったり、参考書をたくさん買えるわけではなくアルバイトもしなくてはなりませんでした。

そんな中で、「自分の力で周りの環境を変えたい」という気持ちが私の一番のモチベーションでした。

「大学に行きたい」「留学に行きたい」など、自分で主体的に選択をするときにはやはりお金が必要になります。

そのためにも頑張って大学に行ってお金を稼げるようになりたいと思っていました。

「全ての人に可能性があると信じる」ということを大切にしています

——ダイバーシティ経営で大切にしていることを教えてください(18歳女子)

「全ての人に可能性があると信じる」ということをダイバーシティ経営を行う上でとても大切にしています。

相手の可能性をちゃんと理解して、想像することが大切だと思っているので、社員の皆さんには多様な属性を持つ方々とお仕事をする機会を設けています。最近では交換留学制度により、目の見えない方に半年間ポーラで働いてもらい、視覚以外の優れた感性を活かした商品のブラッシュアップも行っていただきました。

また、私は女性の可能性もまだまだ開かれていないと考えています。
性別に関わらず、個性で活躍できる人を増やすためにもジェンダーダイバーシティについてもしっかりと取り組みたいと思っています。

——様々な社員をまとめるリーダーとして心がけていることを教えてください(18歳女子)

やはりいろんなタイプの社員がいるので、無理にまとめようとしないことでしょうか。

「何をしたいのか」「どんな個性があるのか」「どんな特技があるか」など対話を通して理解するようにしています。

ただバラバラのままではいけないので、ポーラの場合は一つの大きなビジョンを作って社員みんなに共感して貰えるように伝えることを心がけています。

ポーラをお客さまから選ばれるブランドに育てていきたいと思っています

——会社や個人としての今後の目標はありますか?(16歳女子)

ポーラをお客さまから選ばれるブランドに育てていきたいと思っています。

そのためにまずは、社員やビジネスパートナーの方々がウェルビーイングで楽しく幸せに仕事ができるような環境を整えていくことが必要だと考えています。

そして個人としては掲げた目標をいち早く実現して、次世代にバトンタッチをする道筋をしっかりと作っておきたいなと考えています。

——最後に高校生に伝えたいことはありますか?(18歳女子)

様々な人と話をして欲しいと思います。
できれば年の近い人だけではなく、学校の先生やキッズドアのスタッフなど年齢やバックグラウンドの違う人と対話をして欲しいです。

そうすることによって視野がとても広がると思います。
もちろん本や映画も視野を広げてくれると思います。

そして勉強や部活などに全力投球できる時間は人生においてとても貴重です。
そんな贅沢な時間を目いっぱい楽しんでほしいなと思います。

生徒の声

私は以前インタビュー記事を拝見したことがあり、及川社長に直接インタビューできることがとても嬉しかったです。

1番心に残ったのは、「化粧品とアートの繋がり」についてです。
画家が製作する時に感情など内にひめる感情を表すように、化粧品を使って内面からより美しくなるという繋がりを教えていただき、深く感動しました。

またたくさんの人を引っ張るリーダーのあり方について学ぶことができました。貴重なお時間を、ありがとうございました。
(16歳 女子)

この度はお時間をいただき、誠にありがとうございます。
私は最近受験が終わり、次の進路や就活について不安に思うことが多かったのですが、及川さんのご経験を伺って悩みが解決しました。

若い頃から芯を持ち、自分が選んだ仕事に本気で取り組んできた姿に感銘を受けました。
及川さんが仰っていた「沢山の人と話すこと」を大切にし、悔いのないように大学生活を過ごしたいと思います。

また、女性のキャリアやダイバーシティ経営の推進について生の声を伺うことは貴重な経験になりました。ありがとうございました。
(18歳 女子)