見出し画像

高校生2名が山口 明夫 様(日本IBM 代表取締役社長)にインタビュー!!

こんにちは。認定NPO法人キッズドアです。

キッズドアはすべての子どもが夢や希望を持てる社会の実現を目指し、経済的な困難を抱える家庭の子どもたちへ生活や学習の支援を行う認定NPO法人です。

中学生・高校生が企業の経営者などにインタビューする企画「Dialogue of the future」の第13弾として、 山口 明夫様(日本IBM 代表取締役社長)にお話を伺いました!

応募者多数の中、抽選で選ばれた2名の高校生が、若者ならではの視点で素朴な質問をぶつけました。
※この記事は2024年5月時点のものです。


社員の皆さんと一緒に一つの目標に向かって働くことも大きな喜びです

——日本IBMはどんなことをしている会社ですか?(16歳女子)

日本IBMはインフォメーションテクノロジーを活用して世の中の役に立ち、世の中をより良くすることを目標としている会社です。

皆さんの身近な例でお話しすると、コンピューターを使って病気の分析を支援したり、集中豪雨などの自然災害を予想して事前に対応するための情報を伝えるシステムを作ることなどをしています。
他にも新聞の作成のシステムを作ることも行っています。

「社会の役に立ちたい」「新しいことを研究して世の中に出したい」と強く思う社員たちが新しいことに挑戦できる会社でもあると思います。

その中でも自分だけが頑張って成果を出すのではなく、お互いに助け合う文化や風土が根付いていると思っています。

——社長のやりがいってなんですか?(17歳女子)

社長の立場として、いろいろな人と会話をする機会が多いことですね。

経営者の方や大学の先生、政治家の方からお話を聞くことによって、自分の視野の狭さを痛感し、成長につながることはやはり嬉しいです。

また、社員の皆さんと一緒に一つの目標に向かって働くことも大きな喜びです。

一方で、責任は重いですよね。
上手くいかなかったときはプレッシャーを感じますし、自分の判断が間違っているかもしれないと悩むときもあります。

でも、だからこそやりがいがあるのだと思っています。

そして、社員の成長を感じるときも嬉しいですね。

今年も多くの新入社員が4月に入社しました。最初は緊張していた社員が1カ月もすると楽しそうに仕事をしている様子をみると、これからの成長が楽しみで仕方がありません。

お互いの個性を認めあって支えあうことができたらいいな、と思っています。

——グローバル企業で活躍するためにどんなスキルや経験が必要ですか?(16歳女子)

自分ができないことを認めることでしょうか。やはり世の中を見渡すと凄い能力を持った人たちがたくさんいます。

そういった人たちと比較しても落ち込むのではなく、自分に足りないものを認めたうえで勉強して補っていくことが大切だと思います。

「今はできないけど、次までにはできるようになる」というマインドはとても必要だと思います。

——人間関係で大切にしていることはなんですか?(17歳女子)

人間一人ひとりが違うことをまず、自分の中で認識をすることです。
得意も不得意もそれぞれ違うので、その個性を認めるのは大事ですよね。

また、同じ人でも体調が良い時や悪い時、家庭の環境の変化によって、仕事に集中できる時期とそうでない時期もあります。

人によって状況や環境は異なるため、お互いを認め合い、支えあうことが大切だと思います。

私は今やるべきことを一生懸命やろうと思っています

——どんなことをモチベーションとして仕事をしていますか?(16歳女子)

チームで何かを成し遂げることは大好きですね。
学生時代はテニス部に入っていて、仲間と一緒に試合で勝つことは凄く楽しかったです。

ファストフード店でアルバイトをしていたときも、チームで働くことの喜びを感じていたし、またそのチームが自分の居場所になっていましたね。

チームで働くと、お互い刺激しあったり助け合ったりして信頼関係が生まれます。

——自分らしく生きるために大切なことはなんですか?(17歳女子)

「自分らしくとは」という問題はとても難しいですよね。
少なくとも私はただ、今やるべきことを一生懸命やろうと思っています。

会社で働いていると「5年後はどういったことをしたいですか」と上司に言われることも多かったのですが、私はあまり得意ではありませんでした。

目の前にある仕事に全力を尽くしてきたから今があると思っています。

また、私はすべての人は平等だと思っています。
社長だから偉いわけではなく、新入社員だから偉くないわけでもありません。

それぞれが自分の役割を全うしているだけでそこに優劣はなく、一人の人間であることを忘れないでいただきたいと思います。

生徒の感想

最初はとても緊張しましたが、山口さんが場を和ませてくださり、リラックスした状態でインタビューを行うことができました。山口さんの質問への返答はもちろんのこと、ひとつひとつの言動から素晴らしいお人柄が伺えました。

わかったふりをせず、素直にできないことを認めることの大切さをお話されていたのが印象に残っています。「ありがとう」と「ごめんなさい」を忘れないという言葉から、山口さんの人望の厚さの理由がわかりました。

私も、そのような謙虚さを忘れずにいたいと思います。
お忙しい中、貴重なお時間を割いていただきありがとうございました。
(16歳 女子)

「すべての人は平等」というのがとても心に響きました。

社長という役割を全うするという考え方がとても素敵だと感じ、何よりも高校生からのご友人や、周りに恵まれているということに対して感謝を忘れない姿勢がとても印象的でした。

私もこれからの人生において、誰かと比べず、自分の得意、不得意に真正面から向き合い、素直に学ぶ姿勢を持ち続け、目の前のことに全身全霊で取り組んでいきたいです!
(17歳 女子)