スーパーヒーロー戦記

*こちらは本日(7/22)公開の「スーパーヒーロー戦記」のネタバレを多く含みます。未視聴の方はお気をつけください。

仮面ライダー50周年、スーパー戦隊45作品記念であるスーパーヒーロー戦記。せっかくなので感想を書いてみました。語彙力のない見づらい文章ではありますがぜひ読んで、その上で自分にとってのヒーローというものを考えてもらえれば幸いです。








では始めます。まずは、個人的にグッときたポイントや良いと思った点を箇条書きしてみました。なお、思いついた順になっていますので本編の流れとリンクしない点もあります。

・最初に次回出てくる四賢神みたいなやつ出てきた時はびっくりした。あいつら兵士にしては豪華すぎだな…。

・アスモデウスが「似たようなコンセプトを使い回したオワコンが(要約)」って言った時は笑った。まあ中には忍者や恐竜など何回も使われているものもあるので正しくはあるのだが。

・倫太郎が常識人枠兼苦労人役だったけど思い返したらお前言うほど常識人か…?ってなっちゃった。まあゼンカイ組とイマジンズの中にいたらマトモに見えるか。

・自分が物語の存在と知って、そこからどうするのかというのは平ジェネforeverにも似たところを感じた。

・そしてワンダーワールドっていう「物語の世界」があるセイバーだからこそソフィアさんの「物語も立派な現実」って言葉が良かった。

・追い詰められたアスモデウスがだんだん小物っぽくなっていくのはクスッときた。そしてリンチされてたのは流石に同情した。あんなにボコボコにされるとは…。

・ヒーローを生み出した神=石ノ森章太郎に多くのヒーローを見せて彼の描きたいヒーローを迷わせてヒーローを消すとこは流石と思った。

・現実の賢人やルナと暮らすこともできたけど、それでも物語の世界へ戻る決断をしたのは飛羽真だからだなって思えた。

・その時に「現実から逃げるのか」って賢人が言った時に「物語の方が辛い」って言うのは小説家である飛羽真だからこそ言える言葉だと強く思った。

・千明が千人力だって言ったのを時雨が万力だ…って何言わすねん!って感じのノリがあっていつまでも万力とセットなんだなと。

・非公認戦隊アキバレンジャーのギアを使った時は「あるんか?!」と思ったし効果も中々にぶっ飛んでてさすがゼンカイジャーだなと。

・自分の描きたいヒーローに迷った章太郎に飛羽真が「良い面も悪い面もある、人間を描くんだ」って言ったこと。仮面ライダーは悪から生まれたけど正義のために力を使う。逆に王蛇みたいな自分の楽しみのために力を振るうライダーもいる。そういう人間らしい面を描くことが、石ノ森章太郎に課せられていた運命なのではないかと思わせた。

・スーパーヒーロー戦記という新しい物語を飛羽真が生み出したこと。小説家という物語を生み出す職業だからこそ作り出せたんだなと。

・イズがいなくても或人のギャグの流れがあったとこ。変わらないなぁと懐かしさを感じてもうそんなに時間が経ったのかと。

・本郷猛が章太郎を「先生」って言ってたとこは鳥肌もんだった。あそこは本郷猛だけでなく藤岡弘、としての気持ちもこもってたからすごく感動した。

・もし飛羽真たちが現実で生きてたら…というのを描いていたシーンは隼人さんとかも出てきていて「ああ、こんな世界もあったんだな…」と思わせた。

・終盤の剣士たちの名乗りのシーンはゾクッときた。スクリーンで各々が名乗っているのを見れるとは…と見入ってしまった。


次に個人的に残念だなと思った点は、

・禁書がセイバー世界にあることや章太郎がセイバー組と一緒にいたためセイバーメインでゼンカイ組は影が薄かったこと。

・終盤のヒーローたちの声優がほぼ同じだったこと。まあ仕方ないが少し違和感があった。

・映画本編が終わったあとにリバイスがとる時間が長すぎる。理解はできるけど…今はちょっと…って感じ。

・オーマジオウや鴻上会長の役割は薄い。まあ彼らが沢山出てきたらスーパーヒーロー戦記が書き換えられちゃうからね…。

飛羽真、倫太郎以外の剣士たちはほぼ全員終盤まで出番なし。ゼンカイジャーもガオーン、マジーヌ、ブルーン、ゾックスも同じく。まあ剣士たちに焦点を当てて言えば賢人は別の世界に飛ばされ、それ以外は移動に巻き込まれずなので仕方はないが。

・或人と飛羽真の絡みがほぼないこと。仕方ないとはいえせっかく交われた令和ライダーなのでもっと話してるシーンは欲しかった。

などです。まあコラボ作品なので突っ込んで批判することはないのですがせめてゼンカイジャーにも焦点を当てたシーンがもう少しあればな、と思いました。

総評

半世紀ヒーローを続けてきたからこそ作れた作品だなと。見た後にオーバークォーツァーの「瞬間瞬間を必死に生きている」という言葉が思い出された。時代や社会状況により、求められるヒーローは変わるがいつの時代もヒーローがいたことで子供たちの光となれる、そして子供時代にヒーローが光を灯してくれたからこそ、大人でも楽しめるヒーローが生まれるんだなと強く実感した。ヒーローの意味や価値、受け継がれてきてこれからも受け継いでいく変わらないヒーローの本質を見ることが出来る、そんな作品だなと感じた。



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