情報リテラシー論04

こんばんは、深夜の投稿になってしまいました。
もう少し計画性を持って書き進めるようにしたいです...。
今回も情報リテラシー論で学んだことを記録していきたいと思います。

第4回のテーマは「ソーシャルメディアの台頭」でした。
講義のまとめに入る前に、ソーシャルメディアの定義が自分の中で曖昧だったのでその意味を調べてみました。

インターネットの技術を利用し、個人が情報を発信することで形成されるさまざまな情報交流サービスの総称。メディアの形態は、電子掲示板システムやブログ、ポッドキャスティング、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)、画像や動画の投稿・共有サイト、通信販売サイトの書き込み欄などと幅広いが、新聞やテレビなどの従来からのマスメディアは含まれない。
(日本大百科全書から一部引用)

似たような言葉でSNSというものがありますが、それはソーシャルメディアの一つなのですね。マスメディアと混同しないように気をつけたいですね。

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これらが日本で主に利用されているソーシャルメディアの一覧です。
みなさんはいくつ知っていますか?
では、基本の知識を身につけたところで本題に入っていきましょう。



□政治家とSNS~数字でみる影響力~

今となっては政治でもソーシャルメディアが大いに活用されていますが、その前は情報発信の手段はマスメディアしかありませんでした。
そんな政治の情報発信に革命を起こした人物がいます。
2001年に首相ではじめてメールマガジンを発行した小泉純一郎前首相です。
最盛期にはなんと225万人もの読者がいたそうです。
当時のネット普及率は約40パーセント。
今に換算すると500万人ほどの読者がいたことになるそうです。
この数字をぜひ覚えておいてください。

では、最近の政治とSNSを見ていきましょう。

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最近の政治に携わった有名な政治家のTwitterフォロワー数はこんな感じです。
加えて調べた結果、菅義偉前首相は約49万人岸田文雄首相は約40万人でした。

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また、首相官邸でもSNSを利用して情報発信を行なっています。
これらの数字と比較すると、改めて小泉純一郎前首相のメルマガの影響力の大きさがわかりますね。
また、首相官邸のSNSで登録者数はLINEがダントツでトップですね。投稿が流れにくいのがその理由ではないかと私は思います。



□SNSで独裁政権を崩壊!?

SNSと政治に関する話をもうひとつ。
アラブの春という政治革命を一度は耳にしたことがあると思います。
民主化運動によってエジプトの独裁政権が崩壊したという出来事なのですが、これにはSNSが大きく関係していたことをご存知でしたか?

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アラブの春の展開はこんな感じです。
横田先生のスライドに私がその時FacebookとTwitterを使い分けたメリットを書き足しました。SNSを賢く使い分けることで政府に対抗することができたのですね。
各SNSの特性と使い分けについてはこのあとまた詳しくまとめます。



□新しいもの好きな若者~耐えるFacebookの秘密~

冒頭にたくさんのソーシャルメディアのアイコンを見たと思いますが、その中に懐かしさを感じるものがありませんでしたか?
ソーシャルメディアにも流行があるのです。
それには若者の巣移りの儀式が関係しています。
巣移りの儀式が起こる人々の心理はこんな感じです。

(👧→若者 👩→大人)
👧「新しいSNSたのしいな!」
👩「あら、今はこのSNSが流行っているのね。私も始めようかしら」
👧「大人たちもこのSNSを使い始めた...同じのはイヤだなぁ。あ、また新しいSNSがある!こっちに乗り換えよっと!」


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代表的なSNSに見られる巣移りの儀式の流れです。
新たなSNSが登場するとユーザーが流れていく傾向にあります。
しかし米国のFacebookに注目すると、新たなSNSがそのユーザー数を追い越せていないことがわかります。

では、Facebookの不動の人気の理由はどこにあるのでしょうか。
Facebookの戦略を簡単にいうと、パクりor買収です(笑)
様々なSNSの機能を飲み込み、それができなければまるごと買ってしまうのです。
Facebookは決して革新的ではないけれど、それ一つで完結する総合型SNSのような存在になったのですね。




□友達は何人くらいがちょうどいい?

みなさんは友達と呼べる人が何人くらいいますか?
ここで人間関係に関するダンバー数150人の法則というものを紹介します。

イギリスのロビン・ダンバー学者は150人以下であれば、規範やルールがなくても同じ目標を達成することができ、これが最大効果を生む組織の適正規模だと主張している。逆に 150人をわずかに超えてしまっただけで、分派行動が生まれ、互いがギクシャクし始めて疎遠になって、各人のベクトルが分散してしまう。

横田先生によると、150人の友達を作ることができればその輪の中であらゆることが解決し、幸せになることができるということです。
これを知って、SNSの使い方など何か考えが変わることはありましたか?


□SNSの特性と使い分け

各SNSには違いがあり、みなさんはそれらを使い分けていると思います。
ここで、その特徴をしっかり理解しておきましょう。

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利用するSNSと親密度の関係です。
「片思いサービス」であるTwitterから始まって、Facebookで実名を知り、会ってLINEを交換する...という流れで友達がになるというのが横田先生の見解です。
しかし最近はFacebookの段階を飛ばすことも多いようです。
次に紹介するTwitterとFacebookのコミュニケーションの違いを知れば、みなさんもFacebookを利用したくなるかもしれません。

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これがTwitterとFacebookのコミュニケーションの違いです。
Twitterで他人と繋がる強みは、リアルでは言いにくいことを気軽に言い合えることです。また、絆が弱いからこそ本音で無責任な助言ができ、それが有益だったりします。
一方で相手のことを知っているからこそできる助言もあります。それに向いているのがFacebookなのです。

表に書かれていた6次の隔たり理論についても補足します。
これは6人を介せば世界中の誰とでも繋がることができるという理論ですが、Facebook上では3.74人を介せば誰とでも繋がることができるそうです。
これからもインターネットで世界はどんどん狭くなっていくのでしょうね。



□Google対Facebook~本当に有益な情報源は?~

ここまでの話から、Facebookは人間を制していると言えるでしょう。
だとしたらGoogleは情報を制していると言えます
異なる方向からインターネットを制しようとしているふたつのサービスですが、そちらに軍配が上がるのでしょうか。

2010年代の調査では、多くのインターネットユーザーから検索では欲しい情報が手に入らないとの声が上がりました。
また、このようなツイートも大きな反響を集めました。

このような現状を受け、GoogleはMUMという新たな検索システムを導入しようとしています。
MUMは検索する人のことを深く分析して、よりその人に適した検索結果を表示します。
この仕組みはFacebookに似たようなものです。
膨大な量の情報があっても情報が欲しい人のことを知っていなければ適した情報を提供できず、検索の精度は上がらないということです。



□人間関係のグローカル化とは?

SNSによって人と人とが繋がりやすくなった現在。
一人一人がインターネットを活用し、弱者が群れて強者に立ち向かうことができるようになりました。

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では、この変化がどのような影響を与えるのでしょうか。

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上の図のように、部外者からの売り込みが通用しなくなっていきます。
SNSで人間関係の輪が広がったことによって、信用できる人との間だけで情報収集から欲しいものを手に入れるまでが完結できるようになるのです。
これは縁で繋がって売り買いをしていた古き良き時代への回帰とも言えます。

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SNSのおかげで私たちは物理的な距離≠精神的な距離な人間関係を築くことが可能になりました。
これがまさにグローバルとローカルのいいとこ取りであるグローカルな人間関係なのです。



□日本人はネット上でも人見知り

謙虚、シャイなど一歩引きがちな印象のある日本人。
その傾向はSNSの使い方にも表れているようです。

SNSの利用目的
世界 自ら情報発信→個人間の繋がりの強化
日本 閲覧・返信→情報収集、自己中な利用

この違いによって、世界で成功したSNSの活用事例が日本で通用しない場合もあるようです。
私も日本特有の「自己中な利用」の方に当てはまっているような気がします。



□SNSとうまく向き合うために

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講義を通してSNSはとても便利なものだと学ぶことができました。
その一方でSNS中毒という深刻な問題もあります。
ストレスの原因にさらに依存していくというのは不思議なサイクルですね。
私もその便利さに頼りきりになるのではなく、適切な距離感を持って活用していきたいと思います。


講義まとめはこれで終わりです。
今回はSNSという特に身近な話題で、自分のSNS利用について見直すいい機会にもなりました。
次回もよろしくお願いします。

講師・横田秀珠(よこたしゅうりん)先生のHPはこちらから↓


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