情報リテラシー論03

こんにちは。
今回も情報リテラシー論で学んだことを記録していきたいと思います。

第3回のテーマは「検索エンジンの変遷と進化」でした。

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このスライドを見たとき「たしかに...」と思いました。
当たり前のことを当たり前と思い込んではいけませんね。
今回は検索に関する様々な仕組みを学ぶことができて面白かったです。


□Yahooの盛衰

Google派?Yahoo派?
みなさんはこんな会話をしたことはあるでしょうか。
私はその当時は親の影響でYahoo派なのですが、周りの友達はほとんどがGoogle派だったような記憶があります。

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これは各国で主に使われていた検索エンジンがわかる図です。
今は日本でもGoogleがトップになりましたが、昔は日本ではYahooが人気な時代がありました。
ではなぜ日本ではYahooが主流だったのか掘り下げていきます。

①ホームページ設定を丁寧に説明
ブラウザを開くと最初に出てくるサイトは利用率が上がります。

②インターネットの玄関口的な役割

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これが現在のYahooのトップページです。
検索窓以外にも様々なページに飛ぶことができるようになっていますよね。
これがインターネットが登場した当時、使い方がよくわからなかった人たちにとってはとても便利だったのです。
まさにYahooはあらゆるページへの玄関口、ポータルサイトとして成功しました。

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話は変わりますが、Yahooには過去にカテゴリ検索というものがありました。
現在のように検索窓にキーワードを打ち込むのではなく、選択肢で情報を絞り込んでいくという検索方式です。
食べ物→野菜→根菜類→じゃがいも→メークイン...
たとえばこんな感じです。
なんとこのカテゴリ分けは手動で行われており、Yahooの社員が選んだサイトが検索上位に表示されていました。
人が選んだ情報がいいものとして信頼されていた時代でした。

サイトを運営する側としては選んでもらって検索上位に載りたいですよね。
実は、そのためには審査料を払う必要がありました。
その額5~15万円です。
どうして検索エンジンを無料で利用することができるのか?
その仕組みが審査量による収入だったわけです。
この仕組みだとお金を持っている会社のサイトが上位に表示されます。これで本当にYahooはいいサイトを表示していると言えるのでしょうか...?という疑問が残ります。

しかし2008年にはこのカテゴリ検索というサービスは終了します。
理由はウェブサイトの増加によるカテゴリの増加です。
人間に与える選択肢は5つが理想、7つが限界なんだそうです。多すぎると迷ってしまいます。(デザインのためにも重要な知識ですね。)
つまりカテゴリ検索の限界は7つの選択肢を7回選ぶまでなのです。
ウェブサイトの数がその限界を超えたところでGoogleのキーワード検索が登場しました。この頃からYahooの勢いが落ちていきました。

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現在YahooとGoogleは業務提携を結んでいます。(日本のみ)
つまり、画像のとおりYahooとGoogleとでは検索結果が同じなのです。

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違いを挙げるとすれば、Yahooは関連サービスのページへの誘導があり、提携している企業から収入を得ています。
ポータルサイトの特色ですね。



□Googleの時代へ~優れたふたつの仕組み~

Yahooのカテゴリ検索が破綻すると登場したのがGoogleのキーワード検索
ロボットがインターネット上の情報を把握しており、選択肢を辿ることなくダイレクトに情報を見つけることができます。

では、Googleはどのようにして収入を得ているのでしょうか。
みなさんはGoogleで検索してサイトを選ぶ際に一番上を避けたりしていませんか?私はいつからか自然とそうする癖がついています。

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このように普通のサイトに紛れるように上下に広告が表示される場合があるからです。(たまにされていない場合もあります。)
この広告がGoogleの収入源です。
Googleは売り上げの85%が広告収入で成り立っています。
Googleは広告代理店と言うことができますね。

*参考 GAFAの主な収入源
Apple...iPhoneなどの端末
Amazon...ネットショッピング
Facebook...広告

Googleの広告の掲載順位は最初はクリック単価(=1クリックごとに払う金額)の入札制でした。しかしそれではYahooと同じように情報の歪みが生まれてしまいます.。

そこでGoogleが新たに考え出したのが評価スコアの仕組みです。
キーワードにマッチしたサイトであるかどうか、Googleが判断してランクをつけます。
そしてクリック単価×評価スコアで広告の掲載順位が決まるのです。
これならお金を沢山出せなくてもいいサイトなら検索上位に載ることができます。

実は私が今まとめている情報リテラシー論では最後に検索上位20位以内に自分のサイトがマッチすれば試験の結果を待たずして単位を確定でもらうことができます。
他の学生も虎視眈々と検索上位を狙っているはずです。
ではGoogleにいいサイトだと認めてもらうにはどうすればいいのでしょうか。私としてもとても気になるところです。
200以上あるという中から一部を教えていただきました。

Googleのサイト評価基準
①キーワードが含まれているか(完全一致)
②ユーザーに合った情報の多さ、濃さ
③ユーザーの満足度...わかりやすさ、滞在時間など

私や他の学生は単位確定を目指してこれらを意識するようになるでしょう。
このように自分のサイトを検索上位に表示させるようにすることを
検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)=SEO対策と言います。

また、キーワードとよく一緒に使われる共起語というものがあります。
文章に悩んだら抽出ツールを使ってみるといいかもしれません。

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Googleには最も評価されたページランクというものがあります。
リンクを貼ってもらうと点数がもらえるという仕組みです。
Yahooは社員がサイトを選別していました。そこには選別する人の主観が入りますよね。
それに対してページランクではGoogleの関与しないところでのリンクのやり取りでサイトの客観的評価ができます。
この違いが検索結果にもはっきり表れました。

しかし、この優れた仕組みに問題点が出てきました。
それは共有方法の多様化です。
以前は共有するにはは公開のホームページやブログにリンクを貼るくらいしか方法がありませんでした。
現在はログインが必要なSNSなど、Googleのロボットでは把握しきれない場所でも共有が行われており、高精度の評価が困難になっています。
たとえばFacebookはインターネット人口の半分強が利用しているので、そこで投稿されているクチコミは世の中の情報の流れに大きな影響がありますよね。それらの情報をGoogleはキャッチすることができないのです。



□ツールバー競争からブラウザ競争へ~Googleの戦略~

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この細長いエリアを懐かしいと思う方はいませんか?私はそのひとりです。
WindowsのInternet Explorerでは各サービスにダイレクトにアクセスできるツールバーを表示させることができました。
検索窓があり、そのページに飛ばなくても検索もしやすいため、それぞれの会社はユーザーにツールバーを入れてもらって検索シェアを獲得しようとします。

そこでGoogleが考えたのがブラウザそのものを作って検索シェアを根こそぎ獲得するということです。
開発されたのがGoogle Chrome。
ツールバーがないためユーザーは必然的にGoogleで検索することになります。
Google Chromeの台頭によってInternet Explorerは衰退。
それに伴ってツールバー競争も2007年には収束していきました。
このようにしてGoogleは検索シェアの競争に勝ったわけです。

Googleの検索シェア獲得戦略は他にもあります。
GoogleはiPhoneに搭載されているブラウザ、Safariの初期設定の検索エンジンをGoogleにしてもらうために年間1兆6500円を支払っているのです。
しかし新しいバージョンでiPhoneにもGoogle Chromeが搭載できるようになりました。
Apple対Googleのブラウザ競争の予感...。



□私たちは頭を使っているか?

調べればなんでもわかる時代。
検索の恩恵を受ける私たちの記憶は変質しています。
記憶するものが情報そのものだったのが、情報を調べる方法や場所を記憶しているだけで良くなったのです。
そのような現状にローマ法王は警鐘を鳴らしています。
調べる前に、まずは自分の頭で考えてみよう。
デザインを学ぶ私たちにとってはとても大事なことだと思いました。
検索してヒットすればそれは新しいアイデアとは言えません。
新しいものを生み出すには頭をたくさん使って、時間をかけて考えることが必要ですね。


今回も長くなってしまいました。
第2回の参考レポートを見たのですが個性的なものが勢揃いで面白かったです。
このままテキスト勝負を貫くか、イラストなど新しい形式に挑戦してみるか迷いどころです...。
次回も頑張って書きますのでよろしくお願いします。

講師・横田秀珠(よこたしゅうりん)先生のHPはこちらから↓


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