「清潔」と「躾(しつけ)」

私が”清潔”という言葉を改めて意識するようになったのは、ビジネス研修で”3S(整理・整頓・清掃)”と”5S(3S+清潔・躾)”を学んだ時から。

普段から整理整頓はできている方で、清掃し清潔に保つことに対するアンテナは良い方だと思う。

先に清潔のマイルールをいうとしたら「パッとみてキレイを意識する」
それは、住んでいる家、着ている服、働いている職場、全てでなんとなく意識している。

今回「清潔のマイルール」のお知らせ案内が来て「パッとみてキレイ」の意識が少し変わった。

普段から意識している”美しさ”と”清潔”が結びついたから。


美しさについて

美しさを意識するようになったのは、プロスケーターの羽生結弦さんの下記の言葉がキッカケだった。

ただ、芸術、バレエとか、例えばミュージカルとかもそうですけれども、芸術というのは明らかに正しい技術、徹底された基礎によって裏付けされた表現力、芸術であって、それが足りないと芸術にはならないと僕は思っています。

だからこそ、僕はジャンプをやる際、ステップをやる際、スピンをやる際、全てにおいて正しい技術を使い、そしてそれを芸術として見せることが一番大切なことだと思っているので、もちろん選手によってはすごくジャンプが大事っていう人もフィギュアスケーターの中ではたくさんいるし、それで勝ってきている人もいます。ただ、僕は難しいジャンプを跳びつつ、それがあるからこそ芸術が成り立っているんだなというようなジャンプをこれからもしていきたいなというふうに思います
2018年 平昌五輪後の記者会見

羽生結弦さんはフィギュアスケートにおける「芸術点」への捉え方として回答した内容だが、私の中ではここでいう芸術は美しさにつながると思っている。

私は、フィギュアスケートにおいて、芸術点の高い選手のスケートは美しくにみえる印象がある。

実際に多くの方が羽生結弦さんのスケートに美しさを覚えるだろうし、フィギュアスケートに限れば、過去のメダリストのスケートは美しかった。

それで、羽生結弦さんのいう芸術を先程の言葉から考えるときに、

「明らかに正しい技術」
「徹底された基礎」

この二点の言葉が重要だと思っている。

仮に「芸術=美しさ」と定義したとき、美しくみせるには「明らかに正しい技術」と「徹底された基礎」が必要になると思った。


清潔につながる美しさ

「パッとみてキレイ」を意識するとき、普段からある程度、清潔にしておかないと成り立たないと思っている。

住んでいる家や働いている職場は、例え物や家具が整っていてもホコリや垢等があるだけで「パッとみてキレイ」にはならない。

だから、どこのお店にいっても毎朝、従業員さんは清掃しているし、大きなビルや病院等は、清掃員がいる。

着ている服や靴、持っている持ち物も手入れしている人とそうでない人では「パッとみてキレイ」のレベルが違うように感じる。

普段から清掃し手入れする。基礎基本と拡大解釈すると「徹底された基礎」を普段から清掃し手入れすることを基本としてできるか。ということになる。

そして清掃し手入れするには、清掃や手入れに使用する道具(洗剤とかスポンジとか…)を間違えてはいけない。むやみやたらに力を入れて行ってはいけない。

使用する道具を間違えて清掃し手入れするものを弱らせたり、力を入れ過ぎてキズを付けたり。

要は「明らかに正しい技術」ではないということ。
例えばスーツとかも、定期的にクリーニングしたりつるし方を雑に行うと傷んでしまうし、革靴も同様だと思う。

また、スーツには基本ルールとして革靴とベルトの色は揃えるというのがある。ベルトは黒で革靴は茶の方は、高価なものを着ていても美しくない。

席を立つときは、上着のボタンを一つ締めるとか。「正しい技術」を行っている人は所作が美しくなる。

手入れしている革靴は「パッとみてキレイ」な靴だと感じる。

テーブルマナーも同等に「明らかに正しい技術」で食べている方は所作が美しい。だから食べ終わった皿の上も「パッとみてキレイ」

結果、キレイだとか美しいだとか清潔感のある人と評価される。


「徹底された基礎」に必要な「躾(しつけ)」

ずっといっている「明らかに正しい技術」や「徹底された基礎」に必要なことの一つに「躾(しつけ)」があると思う。

昨今、躾という言葉のイメージは良くないと思うが、本質的には必要だと思っている。

「身を美しく」と書いて「躾」だが、この考えを大切にしているのが「○○道」と付く日本の伝統だ。

スポーツ(武道)に分類されるが柔道や剣道、弓道は胴着の着方から徹底して指導され、柔道は、試合中も直すように指導される。
上記のスポーツ(武道)は必ず礼に始まり礼に終わる。

華道や茶道も畳の歩き方や障子の開け閉め、行う全ての所作まで厳しく指導される。徹底的に躾られるわけである。

「徹底された基礎」という通り、何度も反復練習するし、厳しく指導される。柔道や剣道は受け身や素振りから始まるし。

しかし、「徹底された基礎」「躾」のおかげで、スポーツの上段を持つ方、華道等の名人といわれる方は作品等も所作も全てが美しい。


さいごに

「パッとみてキレイ」
「美しさ」
等の清潔のマイルールを達成するために「躾」が必要だと感じた。

「徹底された基礎」のための「躾」
躾と美しさを意識することが清潔につながり「パッとみてキレイ」となる。

だけど私はずぼらな面もある。普段の清掃を数日怠ることもある。今日はいいかの繰り返しだ。

意識してできるときにやる。「パッとみてキレイ」はちょっとずぼらな性格でもできると思うし、毎日やると心はキレイにならないと思う。

マイルールだしできてもできなくても自分に降りかかるだけで。
まあ美しさは減ってしまうが。
身を美しくと書いて躾とはよくいったものだと思う。


#清潔のマイルール

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