「清潔」と「躾(しつけ)」
私が”清潔”という言葉を改めて意識するようになったのは、ビジネス研修で”3S(整理・整頓・清掃)”と”5S(3S+清潔・躾)”を学んだ時から。
普段から整理整頓はできている方で、清掃し清潔に保つことに対するアンテナは良い方だと思う。
先に清潔のマイルールをいうとしたら「パッとみてキレイを意識する」
それは、住んでいる家、着ている服、働いている職場、全てでなんとなく意識している。
今回「清潔のマイルール」のお知らせ案内が来て「パッとみてキレイ」の意識が少し変わった。
普段から意識している”美しさ”と”清潔”が結びついたから。
美しさについて
美しさを意識するようになったのは、プロスケーターの羽生結弦さんの下記の言葉がキッカケだった。
羽生結弦さんはフィギュアスケートにおける「芸術点」への捉え方として回答した内容だが、私の中ではここでいう芸術は美しさにつながると思っている。
私は、フィギュアスケートにおいて、芸術点の高い選手のスケートは美しくにみえる印象がある。
実際に多くの方が羽生結弦さんのスケートに美しさを覚えるだろうし、フィギュアスケートに限れば、過去のメダリストのスケートは美しかった。
それで、羽生結弦さんのいう芸術を先程の言葉から考えるときに、
「明らかに正しい技術」
「徹底された基礎」
この二点の言葉が重要だと思っている。
仮に「芸術=美しさ」と定義したとき、美しくみせるには「明らかに正しい技術」と「徹底された基礎」が必要になると思った。
清潔につながる美しさ
「パッとみてキレイ」を意識するとき、普段からある程度、清潔にしておかないと成り立たないと思っている。
住んでいる家や働いている職場は、例え物や家具が整っていてもホコリや垢等があるだけで「パッとみてキレイ」にはならない。
だから、どこのお店にいっても毎朝、従業員さんは清掃しているし、大きなビルや病院等は、清掃員がいる。
着ている服や靴、持っている持ち物も手入れしている人とそうでない人では「パッとみてキレイ」のレベルが違うように感じる。
普段から清掃し手入れする。基礎基本と拡大解釈すると「徹底された基礎」を普段から清掃し手入れすることを基本としてできるか。ということになる。
そして清掃し手入れするには、清掃や手入れに使用する道具(洗剤とかスポンジとか…)を間違えてはいけない。むやみやたらに力を入れて行ってはいけない。
使用する道具を間違えて清掃し手入れするものを弱らせたり、力を入れ過ぎてキズを付けたり。
要は「明らかに正しい技術」ではないということ。
例えばスーツとかも、定期的にクリーニングしたりつるし方を雑に行うと傷んでしまうし、革靴も同様だと思う。
また、スーツには基本ルールとして革靴とベルトの色は揃えるというのがある。ベルトは黒で革靴は茶の方は、高価なものを着ていても美しくない。
席を立つときは、上着のボタンを一つ締めるとか。「正しい技術」を行っている人は所作が美しくなる。
手入れしている革靴は「パッとみてキレイ」な靴だと感じる。
テーブルマナーも同等に「明らかに正しい技術」で食べている方は所作が美しい。だから食べ終わった皿の上も「パッとみてキレイ」
結果、キレイだとか美しいだとか清潔感のある人と評価される。
「徹底された基礎」に必要な「躾(しつけ)」
ずっといっている「明らかに正しい技術」や「徹底された基礎」に必要なことの一つに「躾(しつけ)」があると思う。
昨今、躾という言葉のイメージは良くないと思うが、本質的には必要だと思っている。
「身を美しく」と書いて「躾」だが、この考えを大切にしているのが「○○道」と付く日本の伝統だ。
スポーツ(武道)に分類されるが柔道や剣道、弓道は胴着の着方から徹底して指導され、柔道は、試合中も直すように指導される。
上記のスポーツ(武道)は必ず礼に始まり礼に終わる。
華道や茶道も畳の歩き方や障子の開け閉め、行う全ての所作まで厳しく指導される。徹底的に躾られるわけである。
「徹底された基礎」という通り、何度も反復練習するし、厳しく指導される。柔道や剣道は受け身や素振りから始まるし。
しかし、「徹底された基礎」「躾」のおかげで、スポーツの上段を持つ方、華道等の名人といわれる方は作品等も所作も全てが美しい。
さいごに
「パッとみてキレイ」
「美しさ」
等の清潔のマイルールを達成するために「躾」が必要だと感じた。
「徹底された基礎」のための「躾」
躾と美しさを意識することが清潔につながり「パッとみてキレイ」となる。
だけど私はずぼらな面もある。普段の清掃を数日怠ることもある。今日はいいかの繰り返しだ。
意識してできるときにやる。「パッとみてキレイ」はちょっとずぼらな性格でもできると思うし、毎日やると心はキレイにならないと思う。
マイルールだしできてもできなくても自分に降りかかるだけで。
まあ美しさは減ってしまうが。
身を美しくと書いて躾とはよくいったものだと思う。
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