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『銀河鉄道の父』の映画感想まとめ

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『銀河鉄道の父』についてのすてきな映画感想をまとめるマガジンです。
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#映画感想

【感想】雨ニモマケズ

「銀河鉄道の父」を鑑賞したおかげで、宮沢賢治がどんな人物で、どんな人生を歩んだのかを少しだけ知ることができ、改めて彼の代表作「雨ニモマケズ」の詩を読みたくなった。 授業で宮沢賢治について学び、何度か作品に触れる機会はあったが、特に印象に残ることもなく過ごしてきた学生時代。 「雨ニモマケズ」は、宮沢賢治が亡くなってから、広く世に広まった作品。でも、彼の遺作のメモ帳に残されていたこの詩が、今世までたくさんの人々に愛され続けてきたのだから、素敵だ。 宮沢賢治は、科学者であり、

役所広司さん主演はズルい(笑) 映画「銀河鉄道の父」感想

映画「銀河鉄道の父」見てきた。(たぶんネタバレなし) 宮沢賢治の父親が主人公で、演じるのは役所広司さんということで、心が温かくならないわけがない。直木三十五賞受賞の原作がすごく良かったので、楽しみにしていた。    門井慶喜さんの小説はほぼ読んでるくらい好き。彼は書きぶりが素っ気ないところが魅力でもあるが、映画はトシや賢治の臨終シーンなど、少し演出過剰気味。原稿用紙が風に飛ばされるスローモーションとか、要らない。父は原作よりさらに子煩悩で優しくなってたし、最後のシーン(