わたしとクジラ夜の街

出会いは確か11月、好きな人と話さなくなって音楽を聴く時間が増えた私に、おくさんが「ヤバい曲を歌うバンドがいる」って教えてくれたのがきっかけで少しずつ聴くようになった。クジラの曲は(良い意味で)1曲1曲が重くて当時の私は何曲も連続で聴けないな〜とかなんとか言ってたような気がする。そのときに0話革命に出会って あまりにも歌詞がぶっ刺さりして一時期はそれしか聴いてない時期もあったような。
やっぱりメジャーデビューしていないバンドは対バン ライブサーキットが主現場で、いつからかクジラを初めて聴くのはワンマンじゃなきゃ嫌だ〜とか言って、それがわたしの叶えたいひとつの夢になってた。12月のワンマンはハマりたてで先行も(多分)終わってて、次のワンマンは絶対に行きたいって意気込んで その次がいつになるかを考えてたな。

3月、好きな人にちゃんと振られて、1月2月と他バンドの現場に行ってモチベが傾いてあまり聴いていなかったクジラをまた飽きるほど聴き始めた、私の幸せだった時間は0話革命の歌詞に全て詰まっているし代名詞として語っていきたい所存である。

4月、周年ライブが決まった、待ち望んでいたワンマンライブだった。約半年も待ち続けていたワンマンライブは平日開催で 正直申し込むまで何回も葛藤した、名古屋から東京まで行くのに学生としては安いとは言えない費用がかかるし なにより火曜日は唯一4限まであるから絶対に開演に間に合わないことが既にわかっていたから、それでも後悔したくなくて申し込むことにした。授業内容は友達に聞けてもワンマンライブは結成周年ライブは友達に聞いてもピンと来ない、なんでそこに私がいないのかを考えてしまいそうだったから。

当日、親には内緒で学校を休んだ。罪悪感で仕方なかった。そんな罪悪感を抱えながらもわたしは期待と興奮でいっぱいだった。11月から今まで聴き続けてた最高のバンドにあと少しで会えることが幸せで仕方なかった。始まる前から幸せでいいのか、わたしはすごいバンドを応援しているんだなと徒然思った。

会場に入って見覚えのあるロゴとバンドセットを見るだけで涙が出そうだった 私は本当にここに居るんだって実感が段々と湧いて 会場に居る人間が全員"クジラ夜の街を好き"なワンマンライブの観客の1人になることが出来て本当に幸せだと思った。

SEが流れてメンバーが登場してきて、それだけで胸がいっぱいだった いつも動画で見ている人達が目の前にいて今まで行ったライブの中で1番と言っても過言じゃないくらい、鳥肌が立った。

オロカモノ美学で始まったワンマンライブ、遂にずっとずっと夢見てた時間が始まってテンションが上がって訳が分からずおくさんと腕を組んで2秒後に解放したのも全部が面白かった。いつも聴いていた歌を歌詞を真正面から浴びて幸せで仕方なかった!アップテンポ曲で上げていくセトリも、楽器の音がしない時間が無いのもすべて私の好きなクジラ夜の街だった。前々から(なぜか)宣言していた裏拍で乗る曲も少し浮いたけど楽しくて仕方なかった 一生このバンドが大きくなっていくのを見ていたいと思った。

私を支えてくれた0話革命を聴くことは出来なかったけど私がクジラ夜の街のライブに通う理由が出来たしそれはそれでいいのかもしれない。いつか0話革命を生で聴いて その度に泣いてしまうかもしれないけど、いつか彼を好きだったことを思い出に出来ますように。重ね重ね、クジラ夜の街さん5歳おめでとうございます。紡ぐ歌詞が 作る音楽が それによってもたらされる感情がキラキラ輝いていて大好きです。

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