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高配当ETF(VYM、HDV、SPYD、VIG等)に投資する際に注意してほしい事。

おはようございます。今回は久々に投資について、とりわけ高配当投資、高配当ETFについて書きます。

最近、SPYDの不調もあり、「本当に今の投資戦略で良いのだろうか」と悩んでいる高配当投資家は多いと思います。

まぁ私自身も投資をする中で、「SPYDにすべきか、HDVがいいのか、はたまた連続増配株を集めたVIGが良いのか」など、かなり悩んできたのですが、

そもそもなぜ悩むのかというと、「高配当投資」というのは、二つの投資戦略が混じり合った厄介な概念だからだ、という結論に達したんですよね。

つまり高配当投資とは、

・株価が割安で高配当になった銘柄に投資するバリュー投資としての側面。

・配当を安定して出せる優良企業に投資してリセッション時などの底堅さに期待する、ディフェンシブ投資としての側面。

この二つが混ざり合っていると。

そして高配当投資をする上で、「自分がなぜこの投資法を取るのか」というのをハッキリとすべきなんですよね。

例えばバフェット氏的な発想に共感して、バリュー投資に可能性を見出し、その一つのやり方として高配当投資をするのか。

それともシーゲル流的な発想で、不況時にも落ち込みにくい堅実なETFを求めるのか。

それともその両方が重なっている銘柄を狙い、それが多く含まれているETFを狙うのか。2種類のETFを組み合わせるのか、など。

といった意味で、高配当ETFの位置関係をクッソ雑な図にするとこんな感じになりますね。

高配当

SPYDは完全に高配当に特化してますよね。VYMはJNJやPGが含まれてて、ディフェンシブ銘柄もありつつも、金融セクターの比率が高いので基本的にはバリュー投資的な発想なのかなと。

HDVはヘルスケア、通信、生活必需品、公共事業などの銘柄の構成比率が高く、ディフェンシブなセクターに絞りつつ、高配当な銘柄を集めている感じですね。石油セクターの比率が高い事で有名ですが、XOMなども基本的にはリセッション時にディフェンシブ性を期待されている銘柄だったりします。

一方でVIGは安定していて堅実な銘柄を見分けるために「連続増配」という点に注目しているETFです。優良企業が集まっています。

よりディフェンシブなETFとしては生活必需品を集めたVDCがあります。タバコ銘柄なども含まれている事で、意外と配当が高くなりがちです。

ただ一つ注意してほしいのは、HDVは売買の回転率が高かったり、SPYDは時価総額ベースではなく配当利回りが高い上位80銘柄に「均等に」投資する、といったようなETFそれぞれの細かい特性などもあるので、一概にバリュー・ディフェンシブといった点だけでは語れないところではありますね。

こういった点を踏まえて、自分がどういう狙いがあって高配当投資をするのか、そしてそれを実行するためにどういったETFが好ましいのかというのを考えていただきたいなと。

一般的にバリュー投資は不人気な銘柄、急落している銘柄に投資するので、メンタル的には強い人が向いているとされています。

逆にディフェンシブ銘柄への投資はコツコツと順調に成長する傾向があるので、メンタル的な安定感は強いです。

まぁ以前の私もそうでしたが、上記のバリュー投資的な発想とディフェンシブ投資的な発想、どちらもごちゃ混ぜにして考えていたので混乱してましたし、今の投資クラスタでも似たような混同をしている人が多いと思ったので記事を書かせていただきました。

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