株用語


✔売り禁

証券金融会社が行う規制のひとつで、貸借銘柄において、新規の信用売り(カラ売り)および信用買いの現引きが禁止される措置。一般的に、信用買いに対して信用売りが極端に増え、証券金融会社が、株券の調達が困難に陥った場合などに行われます。

令和2年12月29日
※小型の貸借銘柄で需給相場→ウィルソンラーニングが売り禁から大幅上昇したことにより、売り禁になりやすい小型貸借銘柄へ売り禁狙いの連想買いが入っている状況
S高
☆2304CSSホールディングス 小型の貸借銘柄で需給相場
☆2404鉄人化計画 小型の貸借銘柄で需給相場
☆2481タウンニュース 小型の貸借銘柄で需給相場
3041ビューティ花壇 小型の貸借銘柄で需給相場
☆7625グローバルダイニング 外食関連 小型の貸借銘柄で需給相場

✔融資残

 融資残とは、信用買いにおいてまだ返済していない株数と金額とのことです。
 或いは貸借取引において証券金融会社が証券会社に融資している株数と金額との残高のことです。

✔賃株


信用取引で株を売建(空売り)したい投資家に証券会社が貸す株式のことです。信用取引では多くの場合、買い方は融資を受け、売り方は証券金融会社から株式を借りて取引を行います。買い方は融資を受けているので金利支払いが発生し、売り方は借りた株式に対する「貸株料」を支払うことになります。

逆日歩

貸株が増加し株が不足した場合、証券金融会社がその株を保有する生・損保などの機関投資家から調達する時に支払う費用です。この費用は売り方が負担するため売り方(売り建玉を保有している人)は支払い、買い方(買い建玉を保有している人)は受け取りになります。


信用倍率

買い残高と売り残高のバランスを指標です。信用倍率 = 買残 ÷ 売残 で算出されます。例えば、信用倍率が1.5倍から0.8倍下がった場合、多くの空売りが入ったか、買い方(買いポジション)が決済して買残が減少したかが考えられます。投資家心理を映す指標の1つとして利用できますね。

信用倍率は1倍以上(買い方が売り方よりも多い)が一般的と言われています。1倍を割っている銘柄の場合には取組妙味が出てきたと表現することがあります。これは、空売りというものが「将来的な買戻しによる潜在的な買い圧力」になり得るということと、信用倍率が1倍を割るということは「買残<売残」であるため「逆日歩」が発生する可能性があるということを意味しています。売り方が増加することによる、踏み上げ(空売りの買戻しによる株価上昇)が起こりやすいからです。

では1倍を割っている銘柄が「買い」かというと、必ずしもそうではありません。業種が違えば信用倍率の水準が異なることがあるため、同業他社同士で比較したり、あくまで参考指標の1つとして利用するのがよいと思います。信用倍率が1倍を割っている場合、業績下方修正などサプライズの可能性もあり、そういった「信用倍率が1倍割れ=買い」は必ずしも成立するわけではありません。逆に信用倍率がすごく大きくても、買って良い銘柄はあります。株価が右肩上がりになっている場合は(大きな下落局面がないため)空売りが行われず(分母が極端に小さい)信用倍率が数十倍~百倍以上、と言うようなケースもあるからです。


回転日数

信用取引を新規に建ててから返済するまでにかかる日数のことです。
回転日数 ={(融資残+貸株残)×2 }÷(融資新規+融資返済+貸株新規+貸株返済)で算出されます。
回転日数が短いほど相場が活発であると言われています。概ね10日前後で相場が活況、5日以下で過熱と判断されているようです。

また、株価動向と回転日数から信用取引をしている買い方と売り方の状況を見ることにも使えます。例えば、回転日数5日で、過去5日間の平均株価(5MA)が現在株価よりもかなり低い場合、売り方のほとんどは含み損を抱えていることになります = もう少し株価が上がると、踏み上げてくる可能性があるとも判断できます。
こうした場合、回転日数が5日 → 過熱 → 相場終焉が近い → 「売り」と判断して空売りをしてしまうと、踏み上げによる一段高にやられてしまう可能性があります。回転日数は市場参加者がどの程度返済まで余裕を持っているのかを【おおよそ】で判断できる指標ということですね。

引用元:auカブコム証券、SMBC日興証券

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