〖キミノナワ〗
きをわすれてはならんそ、きかもとしやともうしておろう、きかなけれはみはならんそ、きかうこいてみもうこくそ、そのきにならねはみはうこかせんてあろうかな、きになわはつてみせておろう、きのもといるそ、みのもといるそ、・の・の・もきてうこいているそ、シメはいらんのそ、ハタラキハタラキてはたをらくにしてやれよ、ひとのなんはいもはたらけよ、ひとにしられんようにはたらけよ、七六わすれるなよ、なまけてはならんそ、タネまくたけてよいそ、かほたすなよ、わかりたな。十カツ六日キのヒツ九のカミ。
(筆者訳)
キを忘れてはならんぞ、
キ(記)が基じゃと申しておろう、
木がなければ実はならんぞ、
キ(基/喜/機)が動いて
ミ(実/身/美)も動くぞ、
その氣にならねば
身は動かせんであろうがな、
木に縄張って見せておろう、
キの元いるぞ、ミの素いるぞ、
・(モト)の・の・もキで動いているぞ、
シメ(〆)はいらんのぞ、
ハタラキ(機螺基)は
タラキ(多良氣/足樂喜)て
傍を樂(裸苦)にしてやれよ、
人の何倍も働けよ、
ナム(名務)忘れるなよ、
ナマケ(名負け/名撒け)てはならんぞ、
種(太禰/多祢)蒔くだけで良いぞ、
人に知られんように働けよ、
我を(顔/華穂)出すなよ、
わかりたな。
十月六日キのひつ九のカミ。
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