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2024/01/04 アニメ、音声作品


連休終わった Damage 1000Point

https://www.youtube.com/watch?v=4TloWORhdjg

ラジオ
美食アライグマみーたん #13

「私が好きになったあなたなら、きっと大丈夫だよ」
ワタルくんの彼女に惹かれていたけれど、番組スタッフのお気に召さなかったらしく少しだけ気分が沈んだ。俺は関係性の延長で見せてくれたこの優しさに喜んでいたし、野球部のマネージャーであるあの娘を好きになっていましたよ。

アニメ
ティアムーン帝国物語 〜断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー〜
10話 ~12話[終]
しょうもなさすぎる勘違い劇、最後までテンポが良くて楽しかった。
自分ファーストのミーア姫が自分のためだけに動いていた前半。日記が消えてから誰かのために動いていくように変わっていくのか?と思ったが最後のエピローグでやっと彼女の「自分」の領域が広がっていったというシンプルな話に気づいた。
姫としての第一歩であり、彼女が育てるものは人であり国である。12話副題の『大事に育ててきたものを枯らさないために』というのは、彼女が個人ではなく姫としての覚悟を決めたように感じられてとても熱かった。
というのも俺の勘違いなのでかなりやられた~!という気持ちになるけど、少なからず彼女の願う先に周囲の人間が含まれて、彼女が「ほかの誰か」を憂うことにより幸福を呼び寄せるというのは優しさだと思う。冷静にしんどいやり直しもののはずなのにコミカルにまとまっていた。終わってみたらけっこう好きになっていたアニメでした。
やり直しで思い出したけど帰還者もかなり溜まっててワロタ!

攻略うぉんてっど 8 話
なぜ止まってるんだシリーズの1つ。大事にしていたらこんなことになってる。大切に見ていきたい。

音声作品
【百合体験】Baby Blue -おとなの制服デート-【CV:稗田寧々】

1月4日午前3時半に聴き終えていたらしい。妙だな、4日から仕事初めのはずだが…?

本作を聴いてまっさきに出てきたのは「ぐちゃぐちゃ」でした。
最近使いがちなオノマトペなのですが、これは複数の感情に頭を振り回されている時に使ってる感じかな。頭でまとまってないのでよくツイートしがちかも。一緒くたに言葉を使うのは甘えではあるのですが…いやーぐちゃぐちゃになることが多くて…。ということでこのぐちゃぐちゃを自分なりに紐解いていきましょう。

ひとつめ、主観に叩き落されていました。
トラック0やタイトルの読み上げの際につんざく割れるのような音だったり包み込まれるような水音だったりで、これから聴くトラックに対して自分の主観を抑圧され「わたし」になっていく感覚が凄まじかったです。

わたし

あとこれは聴き方として正しいのかわからないんですが、催眠音声を聴く時のトランスっぽい状態に体を持っていったせいもありそうです。
トラック1で朱花とハグしてる時、心の底から安心してうれしくてちょっと泣きそうになってたんですよね。いや、キモいな。キモいな…。裏で鳴っていたトキメく音で完全に恋に落ちてました、これ本当なんですよ…。
家帰ってきて扉を開けて朱花の声を聴いた時、ひなたに当たったような温かさを感じました。自室に柑橘系の匂いがするものなんて置いてないのに、どこかシトラスのような香りがしました。
たぶんこれは北島とわさんのサウンドアートの部分でより如実に入っていったんだと思いますが、知らない子たちの部屋のはずなのにASMRというよりも空間として作品を感じてられてとても良い時間でした。
…宗教?

マジで一緒に住んでたし腕を組んで歩いていました。
いま顔みたら視聴前よりも明らかに好きになっていてびっくりしている

とはいえ「完璧な主観」には絶対なり得ないんですよ。
最初のボイスを再生するくだりが顕著なんですが「付き合って2年で形成された空気」を知らない俺からしたら、この歯に衣着せぬやり取りが不安でドキドキした。デートはじめの小物を買うくだりでは朱花が流行っていたという小物屋さんを「俺」も「わたし」も知らないから、疎外感のような壁を感じてしまった。
この不安定さが当作品の欠点…なこともなく、決して届ききらないという切なさと、それでも主観で話が進む背徳感とが混じり合って独特の気持ち悪い体験でした。誉め言葉です。
特に本作はサウンドによって(俺の場合は催眠状態もありますが…)主観をありえないほど補強されていたから、余計に「主観」と「客観」が入り乱れてぐちゃぐちゃになっていたという話です。

ふたつめ 悲喜こもごも
稗田寧々さんの演技がすごかった。どこかあっけからんとした声を出す時に儚さを同居させる技術は、思い返せばシグルリの宮古でも光っていましたが、あまりキャラ声っぽくない声だからこその隣接感があった。

「素の地声に近いところ」だったらしく発狂しかけてる。すみません、あまり稗田さんのラジオなどを聴いたことがなくアニメで拝聴するより低めだなとは思っていましたが……。
さて、悲しさと喜びの話に戻ります。
朱花の感情に引き合わされるように、こちらもぐちゃぐちゃにならざるを得ませんでした。「愛しさ」と「切なさ」のような感情がつねに隣にあったように思います。
真っすぐ愛してくれる朱花の声を聴くたびに、愛撫したくなるような「愛しさ」が生まれるのすごかったです。それでいてトラック1の後半、「わたし」の好きなところを告白してもらうところとか、本心を語るときの朱花がゆっくりと大切に言葉紡ぐ様子に切なくなってしまう。ごめんここが稗田さんの演技の部分で言いたかったところだ。明るい女の子だからこそ、自分をさらけ出す際に混じるちょっとした恐れみたいなニュアンスに心を持ってかれました。
「主観客観」の話も入ってきちゃいますが…。
恋情の間には届かない「俺」の切なさみたいなものも同居しはじめるんですよね。あくまで「体験」なんだよなあみたいな。これは朱花がどんな顔をしているか想像するしかない切なさだったり、プリを撮った後のカフェでデートが終わってしまったりなど実際の切なさだったりそういうのも含まれています。実際ってなんだよ

ということで、主観客観の構図と感情の入り乱れでぐちゃぐちゃになってましたという話でした。
すっかり恋心が同居していてすっげえ音声でした。イルミラージュソーダの際は終末百合音声ということで「2人しかいない世界」のような感覚だったんですが、本作は「世界の中の2人」みたいなものが音となって描写されていたので、だから余計に背徳感!!って気持ちです。
音声作品のこの主体性のはく奪され加減、本当に苦しくて最高だった。プロフィールを読んで「わたし」ならこんなことを答えるんだろうなあと考えたり考えたりしないで時が進んでいくのはやはりSukeraSonoさんの百合体験シリーズの一番好きなところです。
めちゃくちゃ良かったです。


それにしても「えろいはやめて。年取ったら色気も出ますわよ」とか本当に会話がエロすぎて頭おかしなるかと思いましたね~(敬具)

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