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集英社の漫画ネーム制作アプリ「World Maker」は漫画界のいらすとやになるやいなや。

集英社がリリースした「World Maker」という「漫画ネーム制作アプリ」のβ版テストにたまたま当選しまして、ちょいちょい漫画ネーム的なものを作ってます。

「漫画」というには荒い部分あるので(プロの漫画家から見てこれを漫画と言われても困るだろうし)「漫画ネーム的なもの」という言い方してますが、まあ「漫画的に読ませる」ものって漫画以外ないですよね。

World Maker、アプリの解説によれば

セリフやあらすじを文章で書くだけで、自動で漫画のコマ割りになる。そこにキャラや背景などのパーツを配置するだけで漫画がつくれる。そんなサービスです。絵心や画材がなくてもスマホさえあれば、誰でも漫画家になれるチャンスがあります。

詳しくはリンク先に詳しいですが、最初にテキストでセリフやナレーションをざっくり構成して、何パターンかページ毎のコマ割りを自動制作&提案してくれるので、それを決めたらキャラや背景、オノマトペなんかを配置して漫画ネーム的なものを作ってくれるというもの。

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前に田中圭一先生が制作に参加していたコミPo!て漫画制作ソフトがありましたが、それよりは髪型とか服装のバリエーションは少ないのでたしかにネーム原稿止まりな感じはしますが、それにしてもタダでこれだけバリエーション豊富(いらすとやが協力していて例のイラストが使いまくれる)で、スマホ1台でなんとなく漫画っぽいものが作れるのはすごい。

最初World Makerの話題見た時思ったのが、「インタビューを漫画化出来ないかな?」ということで、それでβ版テスト申し込んでみたんですよね。ということで実際にこんな感じでいくつか作ってみました。

■山下メロがファンシーグッズを捨てた日。

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▼漫画の元の部分のYouTubeです。これ↓がこうなるッ!!↑

▼全編はこちらで29日まで公開中です。ズバリ今回いちばん見て欲しいのはここ!課金して見る価値はある!

■「馬場さんとTシャツの思い出」堀江ガンツ&橋本欽也配信より

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▼ふたりの対談の別のエピソードはこちらのYouTubeに。

■「今までやった一番悪いこと」RAY琴山しずくインタビューより

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▼漫画の元ネタを含むインタビューはこちら。

最初はβ版500人限定の参加でしたが、今はオープンβ版テスト中ということで、誰でも登録して作れるようです。今のところは4Pまでしか制作できない(はず)ですが、ツイッターで載せれる画像が4枚までというのと、素人が細々スマホで打っていくのは4枚くらいが限度!というのでちょうどいい気がします。

キャラクターの表情とかポーズはけっこう豊富ながら、服装や髪型なんか少ないのでその辺が「漫画というにはまだ足りない」感あるんですが、それを前提にしてとりあえずの「お話と動き」を見せるものとしては、なかなかのものが作れるんじゃないでしょうか。と漫画家でもないお前が言うな、という感じですが。

あと「いらすとや協力」というのが、細かいディティールを作っていく時に超便利。たとえば上のジャイアント馬場さんには口に葉巻をくわえさせてるんですが、それはいらすとやパワーのおかげ。

集英社も盛り上げていこうということで、いきなり「WorldMaker漫画ネーム大賞」てのもスタート。

ここ数年「今ライターに必要なのは、漫画が書ける能力」と延々言ってるんですが、今ものを書いて伝えようとする時に「イラストが書ける」「漫画が書ける」てのが文字書くことの100倍強い。文字よりビジュアルです、特にネットというツルツル~っと指先押し下げて消費される媒体だと。「でもイラスト書けないよー!」という人にめちゃめちゃ有効だったのが「いらすとや」だったわけですけど、さらにその漫画バージョンとして出てきたのがWorld Makerということになるかもしれません。

World Makerで作れるものを「漫画」と言えるか?というと「うーん」という気もしますが、絵書けない人でも「お話と動き」で漫画的なものを作れるアプリなのは間違いない。このアプリをきっかけに漫画家志望がブワ~っと増える…とは思いませんが、ツイッター漫画が誰でも作れるようになったのはめちゃめちゃでかい気がする。このアプリでツイッター投稿したエッセイ漫画ネームがバズって書籍化、なんて話はなくもない気がします。

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