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7連休の記録(2日目~)

 先日連休初日の日記は有料であげてしまったため、2日目からここにまとめていこうと思うのだけれど、何かしら不都合というか知人以外に見られたくない話(検索されては嫌なワード等)があれば途中から有料で鍵をかけようと思う。
 元々有料ブログは鍵代わりである。
 ついでに副収入にカウントしたいため少し値段を上げたり下げたりしている。勿論これは申告している。たまに仕事よりも収入が上の月があったりもする。それは私が働かなさすぎなのであるのだけれど。

 


 

2日目

 私の屋号が雨宿り2日目。なのもあって2日目から書き出すのなんかいいな。
 昨日は雨だったため映画館へ行くことを選択した。苦手な地下鉄移動をなんとか遂行しながら、映画と前々から行きたかったパン屋を満喫し実家でダラダラと過ごし文字通り休む日だった。

 GWに入る少し前に突然交通安全のお守りが壊れた。鈴の部分と下の房が取れてしまった。なんか嫌だったので早めに新しいお守りを買わなきゃなと思いつつ、GWは連勤だったしどうせどこへ行っても混むだろうからと休み明けを狙っていた。どこでお守りを買おうかと可愛いお守り~だとか交通安全で有名~だとか色々調べていたのだけれど、普段から参拝している自分にとっていざという時のためのちょっとした心の拠り所である神社へと行くことにした。
 いや、でも結構迷った。
 元々「お気に入り」が2つあるし。
 とっておきもある。
 フォロワーさん達から何か所か教えてもらっていたし、可愛いお守りの神社もいくつか出てきていてだいぶ迷った。
 でも、交通安全以外でも何かしら行くと思う。普通に、神社行くの好きだから。クリスチャンだけど。

シュタイフ

 まず朝宅配の受け取りがあったのでそれを待っている間に身支度をして、お昼前に荷物を受け取った。
 連勤中にヤケクソになりながらぽちったシュタイフだ。
 元々サイトで見かけてひとめぼれをしてしまい、お迎えするぞするぞと思い少しずつお金を貯めていた。お金が貯まってからはどのタイミングでお迎えしようかと悩んでいたので辛い連勤中に楽しみを作りたくてぽちった。
 冬場くらいに発売が決まっていて、予約が開始したりしていて、それで世界1500体限定とか書いてあったし、1500体が多いのか少ないのか分からないのだけれど、シュタイフって毎回どのくらい売れているのか分からないのだけれど、でもなんだか居ても立ってもいられなくって、絶対にお迎えしてやるの意思と売り切れないかなの不安にずっと左右されていた。
 それが届いた。

 

 自分へのご褒美だったからラッピングまでしてもらっちゃってショッパーも付けて、それで可愛らしい小箱をうっきうきで開けたらこんにちはしたのがこの子だった。
 え、ちょっと待って。
 

 パネマジもたいがいにしとけよ……。
 嘘だろ……。
 もう直感的に、瞬時に、可愛くない、と思ってしまった。
 いやそんなことを思ってはいけない、私が楽しみにしていてお迎えした子に対してそんなことを思ってはいけない。
 私は飼っている猫がブサイクだとかなんとか他人から言われて病み散らかしつつ「でも確かにブスだもんなこの子」と悲しい気持ちになった経験がある。でもブスだとしても私が可愛いと思って選んでお迎えした子なのだから他人の意見に流されてはならないと思い、未だに悲しい気持ちになりながらも猫を可愛がっている。
 お迎えした以上、どんな子であっても愛さなければならないと思っている。それはぬいぐるみに対しても同様で、子どもの頃は1体お迎えするのなら1体捨てなさいと親に言われて泣きながら手放していた経験があるのだけれどそれがトラウマで「ぬいぐるみを捨てなければならない」という状況が長く続いていたこともあって、成人して以降はぬいぐるみを手放したことがただの一度もない。いや、キャラクターものは別として。
 でもこれは……これはなあ。
 
 要らないな、と思った自分がとても冷たく思えた。
 こんなことを思ってはならないと思った。
 けれどグルグルと眺めてサイトと同じ表情になる角度を探してもそうはならないし、いや全然別物だなと思うとメルカリを開いていた。
 サクサクと情報を入力して、ある程度高いお買い物だったものだからできるだけ戻ってくるようにと設定した後、出品した。

 

 ごめんね。
 ちゃんと君の容姿を可愛がってくれる人のところに行って可愛がってもらってほしい。
 自身が整形を繰り返し容姿を気にしているものだからルッキズムがひん曲がっているんだ、ごめんなさい。本当に。

 

神社

 リマインダーが神社へ向かうことを通知したため、部屋を出た。
 部屋から神社までは近くもなければ遠くもない。美容院だとかショッピングモールがある方角へと向かうため道も慣れている。ナビがなくても分かるのだけれど、少し細道を最後の方は通るため一応はナビ設定をして出発した。
 発進してすぐ思ったのだけれど、相変わらずマフラー音にナビの音声がかき消される。スマホホルダーもないからポケットにスマホを入れているので、ポケットの中で音声がくぐもるし。何処で右左折かまったく分からない。知っている道だから構わないけれどこの後知らない場所へ向かうのにこの音量は心もとないなと思った。早くブルートゥースヘルメット買わなくちゃ。

 参拝は午前に、と強迫的に思っているもののそれはなかなか叶わない。大抵は昼すぎになるし、今まで午前に行けた神社ってあったかなどっか。
 駐車場には数台車が停まっていて、参拝客もちらほらといた。小径を散歩している近所のお年寄りもいた。
 のんびりと歩く彼らを追い抜くこともせず私ものんびりと境内を回り、丁度5円玉があったのでそれでお参りを済ませてからお守りを買いに行った。
 紫と白の2色展開だ。どっちも好きな色であるしどっちも可愛かったので土壇場で迷ったのだけれど、白色の方を選んだ。
 それをリュックのポケットへと入れて、また駐車場へと戻った。
 目的地を越戸ダムへと設定する。
 1時間以内に着くとナビでは言われた。

 

豊田へ

 豊田へ行く時はいつも東郷、三好を横切る大きな数車線の道路を利用していた。ほぼほぼ高速道路レベルで信号がないし合流も多く、追い越しが怖い上に道も悪い。
 今回はその道を通らない、とナビで知っていたため安心して出発した。
 途中で気付いたのだけれど、夏場によく行く農協への道だった。
 農協を通過してもずーっと道なり、とのことだった。
 左右一車線の道路である。凸凹も少なくカーブもなく、信号もそれなりにある。左右はある程度コンビニだとかスーパーだとか飲食店があり続け、けれどその向こうに田んぼや山が見える。

 いつも使う農協を通り過ぎて少しすると道の左右に建物がなくなった。田んぼが広がり出し、向こう側の山がはっきりと見える。
 田んぼ、山、空。
 青しかない景色だった。
 前はシルバーマークの車がのんびり走っていたし、後ろは軽バンがのんびりと走っていた。
 別に急ぐこともないしなと思った。
 リマインダーをセットしているとはいえ、私は7連休の身なのだ。
 働いていないと心に余裕がある。すがすがしい。
 ずっとこんな日が続けばいいのにと、田舎道を走りながら幸せをかみしめていた。
 いや、働かなきゃいけないのだけれど。
 またニートに戻ったら毎日優雅にこんな風には過ごさないのだろうけれど。いや、でも過ごすかなあ。原付で遠出しまくるかもしれない。でもそれをこうしてnoteには書かないかもしれない。こいつ働いていないのにとか思われたくはないし。周りの目とか気になる。
 親とかから「それもいいけれど、次の仕事どうするの」とかそのうち言われるだろうし、その時に怯えながら日々を楽しく過ごすことはできない。心のどこかに働かなきゃという気持ちがあるだけで、もうそれは幸せではないな。
 私は今、仕事をさぼっているから幸せなんだろうな。

 

豊田

 やがて山道となった。
 うちからショッピングモールや美容院へ行く際も山を越えることがあるのだけれど、それよりも大きな山だった。カーブが多いため後ろの車も私を追い越すことができずのんびりと走ってくれていた。カーブが終わるところでパッと追い越して行ってもらえるのが助かる。
 山を越えると全く違う町に入ったことが分かる。
 また左右見晴らしが良くなって、ぽつりぽつりと飲食店が建っていたりするのだけれど、そこはだいぶ寂しい町だった。
 また山へ入る。カーブが連続する。車は途絶えることがなくって、いいところで追い越していってくれるものの、追い越されるまでの時間がヒリヒリとしんどい。
 
 そう言えば朝から右の臀部~太ももにかけて鈍痛があった。筋肉痛だろうかと思ったけれど、最後に働いたのは土曜日であるし、さすがに時差があり過ぎる。さすがに違う。じゃあなんだろう、どんどんと悪化していっている気がするのだけれど。
 と、思いながら、信号だとかカーブの度に減速していく。左足と左手を使うことに慣れ始めたけれどたまに疲れていたりぼんやりしていると左右が分からなくなって両手でぎゅっとハンドルを握ってしまったりもする。
 信号に向けて減速していたのにパッと青信号に変わってしまった時とか、前の車に合わせてブレーキをかけていたのにすぐ発進されてしまった時とか、赤信号だけれど少しずつ車が前へ詰めていく時とか。
 まだMTに慣れていないとそういう時の発進が辛い。ぶおーと大きな音を立てながら重い車体をゆっくり前へ進ませるそれが未だに苦手だ。

 豊田の山道の途中で、何度か路肩に寄って追い越しをしてもらったのだけれど、あまりにも後ろに車が続いてしまっているなと思って慌てて左のスペースへ入った際、砂利道であることに気付かなくって転びかけた。
 速度を落としながら左に寄ってブレーキをかけたはずなのに砂利で滑ってしばらく前進しながらヨロヨロと車体が左右に傾き、慌てて両足を地につけた。
 それでもエイプが倒れかけたため前傾姿勢でそれを支えたら、体があまりに前のめりだったせいでペダルがふくらはぎを強めに掠った。
 痛いと思い慌ててズボンのすそをめくると、思い切り擦りむいていた。血。
 先日消毒液と絆創膏を買ったばかりなのだけれど部屋だな。
 というか、先日買うまで部屋に消毒液も絆創膏もない生活をしていた。水で洗ってニベアとか塗ってた。リスカとかするし猫もいるから生傷絶えないわりに手当という習慣が長年なかった。子どもの頃、親ってちゃんとそういうの私にしてくれていたのかな。そもそもあまり気付いてくれていなかった気さえする。

 やがて山を抜けて田舎町へと出ると、一気に空が暗くなっていた。
 暗い、というか。空の色がワントーン落ちた感じ。
 曇っている訳ではない。ただ色が違う。町全体が暗い。
 あ、苦手なエリア。と思いながら平坦な道を早々と抜けてT字路へと出た。突き当たって曲がる際、これからようやく目的の山へ入って行くのだなと思った。
 ここからの山道はもう他の車も少なくって、山特有の向こう側が一切見えない大きなカーブを大きめに傾きながら抜け続けた後、ナビでもうあと数百メートルという案内があった。

 

越戸ダム

 ダムが見えた。
 ナビは終わらなかった。
 ダムを通り過ぎてしまったのでナビの言うことを聞かずに頭上に見えたPという案内を信じて路肩にあるスペースへと入る。
 前には車が一台停まっていた。
 多分ダムを見に来た人なのだろう。


 そこにエイプを停めて向きとか角度を変えていたらまたもう1台車が入ってきて、だいぶ奥の方に停まった。
 エイプに鍵をかけて、少しダムの方へと戻ってみる。
 

 来る途中橋を渡ったのだけれど、左右に大層な川が見えてテンションが上がった。あ、ダムの近くなんだとあの川で確信をしていた。普段の生活からは信じられないほどの山へ来ていた。
 そういえば昨年のゴールデンウィークはまだ働いていなくって、それで丁度漢方の検定に合格したばかりの時期で、ご褒美にと瀬戸の薬膳カフェへ連れて行ってもらっていた。あの時もこんな感じの山だったな、ていうか瀬戸近いんだよなこっからは。
 

 放水はされていなかった。
 想像していた滝のような大迫力のダムではなかった。なんか、アニメからしかダムの情報を得たことがないな。特にアナザーのイメージなんだよな。とか、そういう雨の中轟々としているダムの絵ばかりが定着してしまっていたから、晴れた昼に放水されていないダムを見ても、川の中にある発電所、という安直な感想になってしまった。ていうかもっとちゃんとした写真撮ればよかったな私は。

 そういえば山に入る直前にキャバクラがあったんだけど、山の中にもキャバクラがあった。すごいな。皆徒歩で行ってるの?それか酒飲まないのかな。
 ここまで来たけれど駐車場のすぐ近くに喫茶店とキャバクラしかなくて、ダムカードってどこでもらえるのだろうとふと疑問に思った。
 その場で調べてみたら豊田市民芸館というところでもらえるらしく、徒歩だと30分かかる。原付だと10分もかからないとのことだったので、ダムは早々に切り上げてそちらへと行くことにした。

ダムカード



 駐車場を出て、先ほどから見えていた赤い大きな橋を左手に眺めながらすごい大自然だなあと思いながら走っていたらナビから道を間違えていると言われた。
 駐車場を出て左へ行ったのだけれどどうやら右だったらしい。来た道を戻っていく流れだったらしい。
 それで結局またすぐに先ほど川を見た橋を渡って町へと戻った。途中右折をしてまたちょっとした小高い山へ入っていくと、細い道に案内されて豊田市民芸館の看板が見えた。ここを右折と書いてあったのでそこを右折したところ、「この先行き止まり」の看板がちらりと見えてヒヤッとした。しかもそこそこ急降下な坂である。でも「駐車場」の案内も見えたため、恐ろしく減速をしながら坂を下りて行き、先にあった広い駐車場に原付を停めた。
 お手洗いもあってホッとした。

 民芸館と書かれた案内標識を宛てに駐車場の隅から小さな階段を降りると、そう整備されていない林の中で大人数のお年寄りがパターゴルフをしていた。全員仲間という訳ではなく、ただ、ここはお年寄りがゴルフをするために作られた公園であるらしい。別に声をかけあったり和気藹々としている訳ではなく皆がゴルフに熱中している中、私はその間に作られている小径を歩いて民芸館へと向かった。
 左右、ひたすらゴルフをしているお年寄り達が見えて、まるでそういう展示物かのようにも思えた。また、山の林の中でゴルフをするお年寄りが私にとってはファンタジーであるがゆえに、まるであの世みたいだとさえ思った。明るい木漏れ日の下、静かに動くお年寄りたちは私とは違う人間に見えた。いや勿論、私とは違う人間なのだろうな。
 私のような人生は歩んでいないだろうし私のような悲観的な考えは持っていないだろうし、私のように突然死にたくなったり山へ行きたくなったりとかそういう人たちではないのだろうな。そう思うと、違う人生を歩んできた違う人間と思うとなおさら、そういった人々が左右で動いていることが怖く思えた。
 
 山を下りた先に民芸館があったのだけれど、建物が幾つも分かれていたので再びスマホを取り出してダムカードをもらえる場所を検索した。
 第三にあるとのことだったので看板を見ながら進んで行くと、第三というのは公園の事務所のようなしっかりとした建物になっていて、女性が外の窓を拭いているところだった。こんにちは、と声をかけられて会釈をして中へ入ると、どうやら彼女が受け付けも担っていたようで慌てたように中へ入ってきた。
 受付で「ダムカードを」と言いながら、先ほど撮った写真を見せる。
 ダムカードをもらう条件がダムの写真を見せること、と先ほど調べた際に出てきた。エイプばっか撮っていなくてよかった。一枚しかないけれど一応撮っておいてよかった。
 ああ、と女性は言いすぐに箱を取り出してその中から一枚カードを取り出してくれた。お時間があれば展示も見ていってくださいねと言われ、そうすることにした。

 一先ずお手洗いに寄った。
 洗面台が陶器であり色付けまでされていることに感動して中へ入ると、便器も陶器でできていた。蓋が重くてびっくりした。
 お手洗いを出てから展示物を軽く見て回り、それから外へと出た。
 まだ予定よりもだいぶ時間が早かったけれど、早いにこしたことはないしなと思い、帰ることにした。
 

人生初ダムカード

 外へ出てから物珍しく思いながら他の民芸館の前も通過しながらまた山へと戻りかけて、何か公園があることに気が付いた。民族的なオブジェが置かれているようで、案内看板の写真にピンと来て五色園的なものを想像して公園へと入ることにした。
 宗教的なアレなのだと思うのだけれど、私は前述のとおりクリスチャンであるため他の宗教には大変疎い。それが何教で何派なのかとか歴史的なこともまったく分からない。でもこういう場所が好きだし、ちょっとウキウキしながら階段を上り始めて途中で気付いた。
 めちゃくちゃ階段が長い。
 金毘羅くらいあるんじゃないかとさえ思った。
 いや、これ上ったら結構な運動になるよと思い直して途中まで登ったのだけれど、半分くらいで挫折した。
 筋肉痛っぽいしさっきふくらはぎも負傷したし。帰り道もあるのにこんなことで疲れて堪るかとサッサと帰ることにした。
 

名古屋へ

 帰り道もまた元来た道を走っていった。
 夕飯に焼き肉へ行く約束をしていた。約束、というか私が焼き肉奢ってください~と典型的な若者ムーブをかまし、お相手が了承してくださった。
 人と夕飯へ行く時、いざ行ってみたらお腹が空いていないということが多々ある。いざ座ってみたら具合が悪くなったりとか。
 あと私は時間の使い方が下手だから、夕飯の予定を入れていると朝からそれまでをどう過ごせばいいか分からなくなってしまって夕方までの時間身動き取れなくなってしまうことがとても多い。今回は丁度いい感じに過ごせているのではないか、と今日はかなり珍しいの回だった。
 あと夕飯の約束しているのに15時頃に昼ごはん食べ始めたりするんだよな。そういうことがあるから15分ごとにタイムスケジュールを設定してリマインダーしている訳なんだけれど。

 豊田を抜け三好へ入るとホッとする。
 ホッとするけれど三好も山道であるし、来る途中ちょっとガタガタした道があったなとも思った。
 田舎道なのでそうビュンビュンと飛ばしたがる車もあまりいない。いやたまにいた。典型的な改造車と外車がイキって幅寄せしながら追い抜いていったわりに次の信号でこちらが追い付いてしまったりもした。どうか行先が違いますようにと「はよ曲がれ」と念じながら後ろをのんびり走って行った。
 知っている道に出ると安心する。
 ここからはもうナビがなくても帰れるなと思ったけれど、いや、途中ちょっと怪しいなとも思った。十字路が多いエリアがあるのだ。行先によって曲がる場所も方向も違うものだから今回の正解が分からない。大人しくナビの言うとおりにその知った十字路を通過して行ったら、エイプが停まっている民家があった。
 あ、エイプ。
 と思ったけれど信号は青だったし民家であるし並べて写真を撮る訳にもいかないのでそのまんま通過した。

 三好でローソンを見かけた時「ごほうびスティックケーキ」という垂れ幕が出ているのが気になっていた。他のローソンを通るたびに「スティックケーキ……」という文字が目に入り続け、だんだんとそんなメンタルになっていった。贅沢しちゃおうかなと。結構遠出したしおやつにいいやと。
 もう既に時間配分が下手なので15時を過ぎているにも関わらずおやつを食べる気満々になっていた。
 正社員だった頃のかつての通勤経路を通りながらこの先にローソンがあるなと思い、アパートからも比較的近いローソンに寄った。 
 スティックケーキはいちごとモンブランの2種類だったのでいちごを買った。あとゴディバのカヌレも買った。

 部屋に帰ってそれらを一気に頬張ってから、夕飯までまだ時間があったので書斎の椅子に座って黙々とパズルゲームをしていた。ぼんやりと時間を潰せるので最近ハマってしまった。寝る前にやると寝れなくなるので良くないのだけれど、こういうのに過集中する癖もある。ぼんやりとしながら過集中が一番良くない。時間があっという間に過ぎてしまう。

 

焼き肉

 これくらいの時間に出れば大丈夫だろうという時間に部屋を出た。
 よく通る道にあるお店なのでナビを設定せずに向かったせいで渋滞情報を取得できずにまんまと渋滞にハマってしまった。そういえば帰宅ラッシュでここは混むんだったと思い出した。人様と同じような生活時間ではないものだからそういうのにだいぶ疎かった。
 それで多分ここだ!と着いたお店が2店舗並んでいてこちら側からは別の店舗の看板が見えたものだから「もしかすると間違えた?」と一瞬焦った。焦ったもののとりあえず確認のためにも右折して駐車場へ入ると、そこで目的地が合っていることが分かった。
 駐輪所の横に丁度よく灰皿とベンチがあったため、ベンチに座ってアイコスを吸っていたらお相手も到着したので中へ入る。
 予約をしてもらえていて、席に案内された。
 スマホからオーダーするシステムらしい。そういうお店入るの初めて。

 昨年のゴールデンウィークに薬膳カフェへ一緒に行ってくれた知人である。あれから1年かあと先ほど山奥を走りながら懐古していたけれど、全然それ以降も割とコンスタントに会っている。こんだけ会っていればもう友達じゃんと思っている。一方的に。
 何年も前に焼き肉へ行った際、私が脂身をあまり食べられなかったものだから今回は脂身以外のメニューもあるお店を選んでもらえていて、それでハラミとかタンとかを注文した。あとなんだっけ、なんか薄いお肉。
 

 タン!
 こんなに、いいんですか?!?!と思いながらパクパクと食べていく。
 前にも書いたことがあるのだけれど私は焼き肉を引っ繰り返すのが超下手である。今回も例にもれずアホほど下手で、要領が悪いだけならまだいいが空間把握もできていないから全然上に乗せれないし平べったく置くこともできないし、引っ繰り返す時に折り畳んでしまうしでもう、いっそ余計なことをしない方がいいレベルであった。ほとんどお相手に焼いてもらった。
 人に焼いてもらうタン超美味しいと思いながら食べ進めた。
 ハラミも超美味しい。
 味付けが結構濃いものだからタレをほとんど使わずに焼いたまんまで食べていた。超美味しい。
 名前忘れた薄いお肉もめちゃくちゃ美味しい。びっくりだ。
 こんなパクパクと食べていいのだろうか、普段小食なのに、と思いながら食べていたけれど、普段の自分を知っている自分からしたらこんなにも食べているの怖いな、大丈夫かなという不安が出始める。
 いや、でも休暇なのでね。
 お休みの間くらいはね。
 普段だったらお腹を壊してはならないとか強迫的になってめちゃくちゃ焦げるまで焼いたりするのだけれど、今回は丁度美味しい焼き加減のところで食べていた。超美味しかった。
 あと焼肉屋さんで初めてご飯を食べた。
 今までご飯を頼む理由って何?とか思っていた。シーシャ屋出た後の空気が一番おいしい!みたいなああいうものだと焼肉屋の米のことを思っていた。実際食べてみて、本当にシーシャ屋出た後の空気だなと思った。美味しかった。
 お相手がクッパも白米も食べていたのすごいなと思った。
 
 ひとりで出かけるのは平気であるし、牛丼とかラーメンとかあとカラオケもか。そういうのは全然いけるのだけれど、焼肉に関してはひとり客がいないしひとりであることを想定されていない飲食店であるので相手ありきである。
 私は友達がいない訳ではないけれど少ないし、その時々で付き合う友達も違うためなかなか焼き肉のタイミングが回ってこない。でも数ヶ月ぶりか。ここ最近はちょっと焼き肉行けるようになってきた。連れて行ってくれる人たちが周りにいる。丁度恵まれている時期なのかもしれない。
 焼き肉はやはり最高の贅沢だなあと思いながら堪能して、それで頼んだものを食べ終わってからお店の駐車場で解散をした。
 

アイス

 アイスを食べよう、と帰路で考えた。
 どこかコンビニに寄ってアイスを買おう。ファミマでいいか。さっきローソン行ったし。セブンはなんかオリジナル多くてあまりピンとくるものがないし。ファミマもあんまりピンとこないけれどある中から選ぼう。
 そう思って寄ったファミマで、全然ピンとくるものがなくて結構悩みまくって、先にお菓子コーナーへ行ったらパイの実のプリン味が出ていた。「ごほうび時間のスイーツパイ」という表記に惹かれ、別に何も頑張っていないというのにご褒美を買ってしまった。
 一日に2つもご褒美スイーツ食べてるぞ。
 なんのご褒美だというんだ。
 アイスはハーゲンダッツの期間限定を買った。
 抹茶ブラウニー。
 私は途中で食感が変わる食べ物しか食べることができない。一定の食感のものが食べられない。何か具が入っていないといけない。パンでも、メロンパンは食べられなくてチョコチップメロンパンは食べられる。アイスはバニラアイスは食べられないけれどクッキーアンドクリームは食べられる。蒸しパンは苦手だけれどゼリーが乗せてあると食べられる。台湾カステラとかは苦手。タピオカとかは超好き。食感が分からないと嫌なんだろうな。
 クリームとかチョコとかクッキーとか、中に何か混ぜていないといけない。
 これってちゃんと固形でブラウニー入っているのかなと不安になりながらもとりあえず会計をしてついでにアイコスのフュージョンメンソールも買った。

 帰宅して、義務感のようにダッツを食べる。
 ブラウニーが入っていなくて、え、味だけでブラウニーを表現しようとしている?と驚きながらも焼き肉の後のアイスは儀式なのでとりあえず食べ進めていたら、真ん中あたりにブラウニーが固形で入っていた。
 徐々にお腹が苦しくなってきたが、食べきってから太田胃散を飲もうと思いとりあえず完食した。
 太田胃散を飲んでからアイコスを吸い、しばらくのんびりとパズルゲームをしてからシャワーを浴びた。
 それから、明日の予定を立てる。
 海鮮を食べに行こう!と決めていたのだけれど海鮮お金かかるからな。食べに行ったってことにして全然違うことするかあ。
 壊れたお守りを返納しにいかなきゃいけないなとか、あそこも行きたいなとか、予定を色々と立てる。土曜日まで立てる。
 土曜日会いたいですと言ってきた人は未だ土曜の予定を決めていない。
 いつも会いたい会いたい言うわりに当日になって「今どこどこにいます」みたいな言い方をしてくるが、前日までに決まらなかったら当日会うなんて私じゃなくてもムリだろうと思ってしまう。こっちはもう会わないのかなと思って他のことしてしまっているし。
 何度も会おう会おうと言って会えていないともう、「明日会うんですか」の確認をするのが面倒になってしまう。どうせ会わないでしょと思ってしまう。たまに会えるとしたって、普段がこの調子ならそんなに会っても楽しくないし定期的に顔を合わせるほどの関係にはなれないと思う。
 友達が少ない以上、ある程度相手を大切にしないといけないと思うのだけれど、それでも自身の感じるストレスを軽減したいと思うと縁切り癖が発揮されてしまう。
 翌日に予定があるから早めに解散したいとか、大事な予定を控えているから体調が万全でないのなら会いたくないとか、そういうのが通じない相手が大勢いる。「それって俺に会いたくないってことですか?」と聞かれる。
 ただ自身が体が弱いものだから睡眠時間をちゃんと確保したいのと、翌日の体力を温存したいというのと、免疫力がないから風邪をひいている人と会いたくないというそういう話をどれだけ説明しても「俺のことが嫌いなんだ」と何故かそこにしか着地してくれない相手がいる。
 めちゃくちゃメンヘラなのかもしれないし、まじで人の話を聞かない人なのかもしれないし、私相手にそういうムーブになってしまうだけなのかもしれないし。
 案外関係性が友達に落ち着けばそうじゃなくなる人も多いものだから、早く落ち着いてほしいと思う一方で、落ち着かないタイプだったら切らなきゃなとも思ってしまう。
 こちらの体を心配してくれないような人を大切には思えない。好きにはならない。結局自分のことばっかりじゃんと思うと嫌になってしまう。

 というのも、一度でも大切にされた経験があるからなのだろうな。
 めちゃくちゃ慮られた経験、大切にされた経験、最優先にされた経験、安心しきって愛されていた経験。そういうのがあるから、これはおかしいと分かってしまう。
 愛情じゃないなとか、この人私のこと好きじゃないなとか、この人すぐ気持ち変わるだろうなとか。
 でも多分、相手はまだそういう大切にされた経験がないものだからこれを恋だと誤認するんだろうな。
 
 贅沢な話なのだろうけれども。
 それでも、今は必要以上に傷付きたくはないものだから、自分を傷付ける可能性がある人を傍に置きたいとは思えない。ストレスになるのなら遠ざけておかなければならない。
 会話に「分かるよ」と同調する癖があるせいで「ぼくと同じなんだ!」と誤解されて肩を組まれることが大変多いのだけれど、私の「分かるよ」はただの相槌であって私とあなたは全然違う人間なので、お願いだから懐かないで。あなたの期待には応えられません。
 そうハッキリ言わないと、また何度でも繰り返すのだろうな。
 そういうことに落ち込んだり傷付いたりする時間が惜しいし、その度胸が苦しくなったり頭の後ろが冷たく痺れる感覚を味わったり、ああいう恐怖とか不安にもう耐えたくはないものだから。
 だから、ひとりでも楽しめる趣味が見付かって本当に良かった。
 ひとりで遠くへ行けるようになって本当に良かった。

 ただ、焼き肉はひとりではできないものだから。
 どんどん誘ってほしい。焼き肉なら大体は釣られる。シーシャも釣られる。海はあんまり釣られないかもしれない。全然ひとりで行けるし。



3日目

 野間大坊に交通安全守りを返納に行こうと決めていたものの、そう連日走り回るような体力はなかった。
 元々夜ツーリングを始めた頃も、翌日は夕方まで寝ていたことを今更ながらに思い出した。
 朝、起きてもまだとろとろと眠たくって、布団の中で一通りポケスリや恋庭のルーティンをこなしてからまたスマホをしまって眠りに就いた。どうしよう、起きてからどこか近場行こうかな、とか思ったけれど別に行きたいところもなくって、結局昼過ぎまで爆睡してしまった。
 
 昼過ぎに起きてからゼリー飲料を朝食代わりとして、そこから動かないままぼーっとスマホをいじっていた。どこか行こうかな、とまた思ったけれど、色々と検索しては「また今度でいいや」になってしまっていた。そう毎日連続で出かけなければいけないということもない。
 強迫的な義務感に駆られて出かけても楽しくはない。

 夜にでもどっか行こうかなと思ったけれど、結局今日はのんびり過ごす日にしようと思い直した。
 朝食を食べたっきりその場から動かないままでパズルゲームをモクモクとこなした後、結局14時過ぎにアパートを出て実家へと向かった。
 元々は海鮮丼を食べたい気分で海の方へ行く予定を立てていたので、せめて海鮮丼だけでもと思い、マックスバリューへ寄った。マックスバリューのブリやサーモンの丼が好きなので。アレ久しぶりに食べたいなーと思って。
 それで行ってみたらサーモンとブリとマグロの3種丼だけあったのでそれを買って実家へ行く。

 実家で15時に昼食をとり、犬と戯れ、またボーッとしてからリビングのカレンダーに目をやると、泊まり、と書いてあった。
 母親に「今日泊まりなのってどっち」とメールで聞いたら「父」と返ってきたので、そのまま居座ることにした。母が泊まりで父だけだったら急いで帰らねばと思った。
 元々は父親と仲が良くかなり朗らかなやり取りがあったものの、こちらのメンタルが弱ってきてからは父親の一言一言が辛い。
 言葉が強い上によく考えずに発言をするのでノンデリであるし、こちらが大変気に病んでいることに関して悪気なく攻撃をしてくる。しかもそういうのは傷付くからやめてくれと伝えると、よく考えずに発言しているため覚えていない。そんなこと言ったっけ、が大半である。
 ここ最近はだんだんと父親の言葉に病む日が増えていっている。
 元々父方の祖母がイビリが酷く、3年近く会っていない。家は近いし会う機会はそこそこあったものの、正月挨拶も断りとにかく会わないことを徹底している。3年前に亡くなった祖父もまた言葉がキツく理不尽に厳しく時代錯誤な倫理観をこちらに投げて来るタイプだったので、もうそういう家なのだろうなと思う。
 母に関しても軽率に言葉を発する。面白いと思ってやっている節もある。私はガハハと声に出して笑う女が大嫌いであるし自サバ系なんてもってのほかだし、強い女!キラキラ!みたいな人も嫌なのだけれど、母がそのすべてに該当する。
 この両親から生まれてきたのにどうして私だけメンタルが弱いのだろうと一時は悩んだものだけれど、この両親から幼少期からボコボコに理不尽を与えられ続けたらそりゃあ病む。

 母が帰宅して、母と犬と夕飯を済ませ、それからまたアパートへと戻って行った。戻りながら、本当に今日はこれだけなのだろうかと思った。
 そう言えば数日前に無性にアップルパイが食べたくなって毎日アップルパイを陳列しているスーパーへ寄ったのだけれど、あの日は売り切れだったことを思い出し、同じスーパーに行ってみた。そしたら半ホールのアップルパイが400円で売られていた。
 それをいそいそとレジへ持って行き、ちょっといい気分でアパートへと戻った。

 アップルパイを食べて、ペットたちに餌をあげて、シャワーを浴びて、noteとか書くつもりだったけれど特に何もなしえていないので結局書かずに布団に入った。
 GWは生活リズムが乱れていて3時とかに寝ていたのに、一日前の疲れからか布団に入るとすぐ寝入ってしまった。

 

4日目

 朝、物凄くぱっちりと目が覚めた。物凄く良質な睡眠をとった気がした。
 やっぱり昨日は疲れていたんだな、と思いながら起床して、今日こそは予定通りに動くぞとタイムスケジュールを広げた。
 瀬戸の日である。

 朝食にゼリー飲料をとり、スマホを充電したままゲームのクエストを一通りこなし、それから身支度をした。
 出発予定時刻になるとアパートを出て、原付を引っ張り出す。
 行先を設定し目の前の通りへ出た途端にナビが「道を間違えている」と言い始めたから慌てて言うことを聞いたのだけれど、結局町内を一周させられただけで全然私は何も間違えていなかった。あの無駄に大回りで元の道に戻すのまじで勘弁してほしいんだけど。
 

瀬戸へ

 越戸ダムとほぼほぼ方角は一緒である。ダムの時に使わなかった猿投グリーンロードを今回も使わずにその近くまで行くことになる。平針運転試験場を通り過ぎてからずーっとその道を走り続ける。
 バスが目の前を走っていた。よく停車した。この先の赤池にバスターミナルがあるのでそこまではもう諦めようと思い後ろでブレーキをかけながらのんびりと走る。
 ブレーキを一度かけてしまうと発進が難しい。すぐにスピードを出すことができない。どころかエンストの可能性まで秘めているものだからできれば一定の速度で走り続けたいものなのだけれど、バスは勿論のこと、追い越して目の前に入ってきたくせにとろとろと走る車とかでもそう。相手がどこでウインカーを出すかも分からないから結局こちらもとろとろと走るしかなくって徐々にエンジンが落ちていく感じ。これ後々発進が大変なんだけどなと思いながらギアを下げて下げて。
 そういう気遣いを赤池駅までした。

 赤池を過ぎると割とすぐに日進市に入る。
 おとといも日進市横切ってったな。
 昔よくクリスピークリームドーナツを買いにこの道を通っていた。私の在住が名古屋のため、平針まで出てさらに日進市まで行くのはだいぶ時間がかかるのだけれど。もっと近くのクリスピークリームドーナツくらいあるとは思うのだけれど。何となくその店舗が気に入っていて、結構定期的に出かけていた気がする。
 その道かあと思った。

 でも、通っていたのも結婚よりもだいぶ前。
 あと日進市は野菜塾、っていうの一時期参加していたのだけれど、それも結婚よりだいぶ前。
 もう何年も縁がなかったのだな。
 GWに戻らなかっただけで実家付近も結構新しい建物が建っていたりだとか様子が変わっていたのだけれど、長らく寄り付かなかった日進市は案外何も変わっていなくって、ただ田んぼがあって山があって道があって。
 天気が良かった。
 青い空、白い雲、緑の田んぼ。
 それらをぼんやりと眺めながら原付を走らす。

 前に瀬戸に来たのは、昨年のGWの薬膳カフェ以来になる。あの時は長久手で待ち合わせをしてそこから車を出してもらったものだから自力で瀬戸までは行っていないな。
 ジブリパークができたての頃でだいぶ道が混んでいたと記憶しているのだけれど、今はもうその熱も落ち着いたようで、ジブリパークへの案内を掲げた大通りもすんなりと走り過ぎることができてしまった。ジブリパークへは本線で、と掲載されているのに対し私はナビでひたすら側道を走るよう言われその通りにしていた。
 愛知戻ってきたばっかりの頃に三河からこっちの方面までほぼ毎日原付で通っていたなあと思い出す。あの頃の友達はもう誰も残っていない。悪い付き合いばかりだったので今はもう寂しいとも思わない。
 あの頃目印にしていた大きな保育園も、飲食店も、よく立ち寄ったガソリンスタンドとその横のファミリーマートも、まだ残っていた。
 

瀬戸市

 前回長久手まで出るのにだいぶかかったと覚えているし、長久手から瀬戸までも遠かったと思うのだけれど、1時間もかからずに移動できてしまったことに驚いた。
 昨年連れて行ってもらった道の駅の標識が見えた。
 それを通過して山の方向へとずーっと走って行く。
 今回の目当ては山口ダム、という廃ダムだった。
 山へ向かえば着くのだろうという気持ちでずーっと走り続けながらも、割と安易に行けてしまう場所にダムってあるのだなあとも思った。もっと山深い場所にあるものとばかり思っていたのだけれど。
 
 Y字路で左へと行き山へ入って行く。
 グーグルマップで前々から場所は確認していたのだけれど、若宮町、というところで住所が切れてしまっていて細かい番地が載っていなかった。行けば分かるのかなと思い若宮町までしかナビに入れなかったのだけれど、山のふもとで案内を終了されてしまい、そのまんまあてずっぽうで山へ入って行ったら真っ直ぐな道を走って割とすぐ、大きな新しい道路へと出されてしまう。もう1度、同じことを繰り返した。
 それからグーグルナビを立ち上げて案内してもらったのだけれど、また山のふもとへと戻り、そこから山の中へと入って行き、大きな新しい道へと出された後、そこで右折だった。
 先ほども右折だった。
 右折をするとまた山の麓へ戻ってしまうのだけれど、グーグルでは麓へ戻らずに左手前方向に曲がれと言われた。嘘みたいに鋭角な曲がり方をすると細い道に入ってしまって、これ本当に道?と不安になりながら走って行くと対向車線からすごい勢いで車が3台やってきて麓へ降りて行った。
 カーブを曲がるとそこもまた山道で、しばらく行くと車が数台停まっていた。またその先にも車が停まっていて、恐らくここで間違いはないだろうと思い私も適当なところで原付を停めた。

 


 山道の下には川が流れていて、段差があるおかげで落ちていく水の音がはっきりと聞こえた。ただ草が茂っているものだから下まで降りて行くことは難しそうだった。しようと思えばできるのだろうけれど、草で手足や顔を切りたくはないし、虫すごそう。
 この辺りなのだろうかとグーグルをもう一度起動させるとすぐに音声案内を終了された。ただ、画面ではその先に点々が表示されていて、川を越えた先にあるかのように表記されている。
 どっかしらから行けるのだろうかと思いしばらく歩いてみると、行き止まりだった。

 熊とかイノシシとか出るらしい。気合の入った山だ。
 この横の駐車場があって、どうやらハイキングコースになっているらしい。行き止まり表記の先をそういった装備で歩いていく人たちが見えた。熊とかイノシシが出るのに。
 

 あまりウロウロしても疲れるだけであるし不確かな情報だったなあと思いながら結局ここは諦めることにした。
 次の目的は雨沢峠である。
 目的地はグーグルで調べると1時間近くかかり、しかも高速まで提案されるのだけれどツーリングナビで入れると30分で行けることになっている。
 ただ、こちらも同じくグーグルでは片草町と、町名までしか表記されておらず、またこの不確かな情報をナビに入れることになってしまった。

 

山中

 元来た道を降りた後、また先ほどの山の麓へと戻り山道を登り、あの大きな新しい道へと出た。今までずっと右折していたところを今度は左折だった。
 左へと降りて行く車は多く、しばらく隅に寄って追い越しをお願いした。
 左右山に囲まれた道をしばらく走った後、視界が開けて左側に大きなガソリンスタンドがあった。その交差点で学生たちが信号待ちをしていた。これはまごうことなき町だ。
 コンビニまで出てきた。
 ただ、代わりに道は狭くなっていき、片側一車線の道路では追い越しもしてもらえないものだからある程度スピードを出すか極端に端に寄るしかない。走りにくさを感じながらも、誰も急いでいる人はいなかったようで前後の車ものんびりとしていてくれた。

 途中、右側にガソリンスタンドが見えたのでそこに立ち寄った。セルフかと思っていたらおじいさんがひとりでやっているタイプのところだったようで、前のお客さんがいたため少しだけ待った。
 現金で満タンでとお願いし、給油をしてもらった。2Lを越えていた。
 300円支払って、右折でまた道へと出る。
 ガソリンを入れたばかりのため音がいつもよりしっかりと重い。
 メーターがない分エイプは音で判断するしかない、とどこかのサイトで見たのだけれど、確かにガソリンが減り出すと音が細くなっていくのは分かる。ただ、どこまで細くなっても平気なのかは分からない。
 これは記憶が不確かなのだけれど、走っていたのは恐らく旧街道らしい。半田にもこういった町があるなと思い出した。道が極端に狭くって、民家の真ん前を擦れ擦れに走っていく。民家が途絶え始めると途端にカーブが増えてきた。
 次第に車も居なくなっていく。

 海沿いに慣れているため、山道は未だ苦手。
 カーブの度に減速をしてしまう癖があるものだから、上り坂でどんどんとエイプが重くなっていくのを感じた。徐々に速度が上がらなくなっていき、それどころか落ちてきている。
 これはさすがにまずいと思いギアを上げてみたのだけれどそれでもか細い音と共にのろのろと恐ろしい程までに速度が低下していってしまった。
 このまま後ろから車が来たらまずい、と思ったのだけれど幸いもう後継車はいなかった。ただ対向車線からたまに車がすごいスピードで降りてきている。
 いつか後ろから車が来たらどうしよう、と思いながらわずかな上り坂を焦りながら走った。何処か壊れているだろうかとか何か足りなかっただろうかとかガソリンの入れ方?とか色々とメンタルが限界になりながら大きなカーブを3つほど曲がった後、目的地に到着したとナビに言われた。

 


 本当に???
 本当にこれ目的地で合ってる???
 停める場所があったので一応停めて、場所を何度か確認したのだけれど、やっぱりグーグルナビだと全然関係ない位置をさしている気もするし、ツーリングナビだとここで終わるし。
 番地まで書かれていないと本当たどり着かないものだなあと思いながらも、今回は欲を張り過ぎたのだと思い諦めることにした。
 
 いやでも実際、走ってきた山道もたいがい峠道ではあったと思う。
 私には全然向いていなかった。

 

町へ

 おもだか屋、という招き猫のお店に目的地をセットすると、また元来た道を戻って行く。帰りは下り坂だったのと、ギアの具合が良かったのもありエイプが確かな重さと音でエンスト寸前になることはけしてなかった。ただ、帰り道の方が内側だったため行きよりもカーブが急。これをすごいスピードで降りられたら楽しいのだろうなと思うけれど、MTで猛スピード出す勇気はまだない。ジョルノだったら全然やってた。
 そう思うとジョルノすごかったな。スピードは出るし軽やかだし、一定の速度が保証されていたし、坂道もカーブも滑らかな走りができて。さすが最新のホンダだなあ。
 MTに乗ったらもうMTしか乗れないとか皆言うけれど、いや、全然不便だし。ちゃんと楽しみたい時はやっぱりジョルノが恋しくもなる。

 下り坂も後ろから車はやってこなくって、ゆっくりと降りて行き先ほどガソリンを入れたガソスタも通過した。
 左側に山がある状態で、30分ほど走り続ける間、他にもバイクや原付がそれぞれの速度それぞれのポジションで走って行った。車もいたが、トラックだとか社用車だとか急ぎの様子のものは幸いなくって、ミラーで後ろを確認したりしながら抜いたり抜かされたりとしながら町中へと向かって行く。
 これ昨年車内で見た景色だなと思った。
 知っている道だ。
 左側にオリジナルのコンビニ(多分夕方には閉まる)があって、お弁当屋さんみたいになっていた。オリジナル商品あるんだろうなとか、多分美味しいんだろうなとか思いながら、通り過ぎてしまった。
 もう比較的市内なのだろうと思った。
 徐々に信号が増えていき、車も増えていく。
 そういえば山道、本当に信号がなかったなとそこでようやく気が付いた。

 おもだか屋の真横で案内を終了されてしまったため、通り過ぎてしまった。慌てて左折をしたのだけれどひたすら一方通行の細道へ入ってしまって、しばらくそこをグルグルと迷子になっていた。
 後々になって先ほどの通りへと出られたため、左折ではなく真っ直ぐ走ったところ大きな駐車場があった。
 

おもだか屋


 瀬戸には新卒の頃に、生徒たちと一緒に招き猫の絵付け体験に来たことがある。このエリアに来るのはその時以来かもしれない。猫の涅槃があって、涅槃かあと思いながらも記念撮影をした。
 それから原付を駐輪エリアに移動させてから、おもだか屋へと行く。
 
 店内は招き猫をはじめとする猫のグッズであふれかえっていて、アレもこれも可愛くって仕方がない。今いくら持っていたっけと財布の中身を思い出しながらも、散財してはならない、今の私は1週間ニートなのだぞ、と思い直す。
 飼い猫に似ている猫を探してみたのだけれど、うちのふてぶてしく独特な色合いである猫は生憎神羅万象から漏れてしまっているようだった。
 ウサギの人形なども飾られており、いくつかお迎えに迷ってしまった。正直ほしい、めちゃくちゃほしい、という子が数体いた。ひとつに絞れなかったので結局何も買わずにお店を出てしまった。

 私は何をしに瀬戸まで来たんだ、と思いながらも原付を引っ張り出して、実家へナビをセットした。
 

実家へ

 アパートから瀬戸への道のりと瀬戸から実家への道のりはやっぱり違って、今度は日進なんて通過せずに尾張旭へと入って行った。
 尾張旭は昨年、今の仕事が決まる前に就活で来たエリアだ。あの時も原付で来たのだけれどとにかくなんか手ごたえとか云々の前に物凄く嫌な気持ちになってしまって、その場から鈴鹿まで走って行った。
 あの時に渋滞していた橋とか、信号が長かった舗装がボコボコの高速下とか。左右に川と団地が広がる橋とか。あ、全然覚えてる。
 尾張旭嫌いなんだ。すごく嫌いなんだ。
 嫌な思い出しかないし。

 町中に関しても、飲食店とかパチンコ屋とか見覚えのあるものばかりで、何度も通った道だった。凄く全部覚えている。
 
 そういえば友達が名古屋に引っ越してくると言っていた。名古屋のどこ?って聞いたら、私とは縁遠い区を言われた。友達はもともと「駅を降りた瞬間から治安が終わる」って有名なエリアに住んでいて、嘘まじでここ?と以前家の前まで行った時にビックリしてしまった。全国的に有名な心霊スポットの真横のアパートに住んでいた。
 霊障とかないの?って聞いたら「霊感ないし。むしろ○○ちゃんはあるの?」と言われてしまった。あるよ。
 それで友達が今度住むエリアもそれに近いものがある場所であって。
 私だったら絶対すまない場所にことごとく住むじゃん……と思った。
 別に家賃が安いとかそういうわけでもないし、都会に出やすいとかでもない。じゃあ何を決め手にあの子っていつも部屋選んでるんだろう。地元こっちな訳でもなければ彼氏だって全然出身こっちじゃないらしいし。
 リバーサイドに住みたい的なそういうのあるのかな。
 それか毎回引っ越す時期が悪すぎてあんまり部屋空いてないとかそういう感じなのだろうか。

 とか、ことごとく治安の悪い町にばかり住む友人を想いながら、ことごとく治安の悪い町を通過していった。
 車の中から見た風景もあった。何年前に誰と来たか、何年前になんの用事で来たか、どの季節だったか。そういうの全部覚えている。忘れることが本当にない。忘れたいことの方があまりにも多いし覚えていたいことなんてほとんどないはずなのに、普段はしまわれている記憶でもいざその場に来ると思い起こされる。その時の相手の声も表情も匂いも。
 そういうのいつになったら忘れられるんだろう。老人になったらさすがに忘れるのだろうか。
 でもお年寄りって若い頃のことほど覚えているっていうしなあ。嫌だな、嫌なことばかりだったのに。
 
 尾張旭を出るとすぐ名古屋の守山になる。できれば守山も早く出たいのだけれどと思ったけれど守山もまた長い。守山ってどこに隣接しているのだっけと思っていたら、うま屋千種店の看板が出ていて「千種か~」と思った。あとうま屋食べたくなった。実家まであと何分くらいだろう、ここで食べていくかテイクアウトしていくか、とか考えた。

 瀬戸を出たのは14時だった。15時には実家に着ける予定であった。
 アパートを出たのが11時半だったから、案外あんなに山をウロチョロしていたわりにはそう時間は経っていなかったらしい。目的地がことごとく曖昧に終わったせいかもしれないのだけれど。
 実家についたらおやつの時間だなあと思った。
 ローソンのご褒美スティックケーキは堪能してしまったから、今日はファミマのゴディバのフラッペにしようと決めた。
 もう知っている道に入り始めて、車はどんどんと増えてきて、名古屋走りが前後左右で繰り広げられ始める。それでも幸いに原付が前に2台いて、それぞれが後ろを気にしながら物凄く安全運転をしてくれていたものだから、私もその塊に属してのんびりと走らせてもらった。
 
 実家に着くと、父が帰ってきていた。犬と一緒にいた。
 ファミマのフラッペとスヌーピーのドーナツを食べてから特にやることもなかったのでパズルゲームを延々としていた。
 母親が帰ってきたのは結構遅くって、それから夕飯を食べて、またアパートへと戻って行く。
 何もなしえていないのだけれど、充実した一日だった気がしなくもない。
 というか、時間を無駄にしてしまったと嘆かなくていいことが長期休暇の利点だなと思った。普段ならたまの休日なのに!と思って予定を詰めまくるし思い通りにいかないと悲観的になるのだけれど。でも、まだ休暇残ってるし。明日延長されるかもしれないし。

 なんとなくの退屈を抱えている。
 どうやり過ごせばいいのか分からない。何をしていても満たされない感覚がある。誰といてもきっと満たされないのだろうなと最近は気付き始めている。
 なのにそれを満たしてあげようと寄ってくる人たちには余計なお世話だよと思うし、私に寄ってくる人間にロクな奴はいないとも思う。いや、親切な人とか優しい人とかよく似た人とかもいるか。
 でも、私を好きになる人にはロクな奴はいないと思う。絶対。
 絶対に冷静じゃない。
 絶対に何か勘違いしている。
 私を好きになる奴は絶対に人の財布から金抜くし、絶対に勝手に盛り上がっておいて勝手に裏切られたとか言うし、絶対に究極のルッキズムだし、絶対自称メンヘラ。絶対、実家から出たことがなくて家事一切できないくせに親のこと毒親とか言う。そんで絶対同棲したがるけれど家事スキルゼロでこちらに負担をかけてくるし、今度は矛先を親から私に変えてさもこちらが酷いことをしているかのように被害者ぶるに違いない。家事しないくせに。
 なので私は好意を向けられても喜んではならない、舞い上がってはならない。私を好きとか言う人は究極にセンスがないしきっと思慮も浅いし大体なんらかのハンディキャップを抱えているだろうしこちらに期待をし過ぎだろうし。
 そんな大した人間じゃないですよと思う。
 だからそんな勝手に盛り上がらないでくださいと思う。
 でも人のことを好きにはなりたいので、私のことを好きにならなさそうな人を一方的に好きになっておきたい。

 シャワーを浴びて、先日擦りむいたふくらはぎを消毒する。ひどく腫れていて熱がある。痛い。あと、目がずっと痒い。スギ薬局で一番高かった目薬をさしまくっているけれど全然効果ない気がする。どうしよう。痒い。
 なんか今これを書いていて、目が痒い以外あんまり思いつくことがなかった。
 目が、痒い。


5日目

精神科

 

 以前にも参戦日記を書いたくらいには3markets[ ]が好きなのだけれど、この曲が私の通院ソングになっている。
 今日は1ヶ月に1回の通院日だった。
 前は2ヶ月に1回だったのに、やんわりと1ヶ月に1回になっていた。多分、通っている途中で病状が悪化したというか、自傷他害の恐れが出てきたのだろう。元々は引きこもり無職時代に通い始めて「無気力なんですよね~そのくせすべてにイライラしちゃう」とか無害なことを言っていたのだけれど、仕事を始めてから「希死念慮はありますか」に対して「いや、死ねって思っちゃう。一挙手一投足になんだこいつ死ねって思っちゃう」とか答えていた。多分そのせい。

 今日は、1週間休みをとったことを話した。
 仕事中に閉じ込められてパニックになって以降、気が立ってしまっている。人のことを閉じ込めておいてこいつらは何を楽しそうに働いているんだ。キラキラ!楽しい!仕事充実!みたいな顔をしている奴らを見ると死ねと思う、今出勤すると暴力まではいかなくとも死ねくらいは言ってしまうと思う、と話した。
 1週間と言わず充分な休養した方がいいですよ、と言われた。
 そもそもまた閉じ込めとかが起きないようにそういう対策を打って環境整えてもらってから戻った方がいいとのことで、お医者さんのお墨付きの元「なんなら診断書も書くよ」の元、お休みを継続することとなった。

 他に困りごとはと聞かれ、以前からずっと幻覚が見えているということは相談していた。何が見えますか、それは実在の人ですか、と聞かれ「一貫して足元にずっと犬がいる」と言ったところ「犬……」と言われた。
 幻覚や幻聴というのは一般的に怖いものであり自身を攻撃してきたり悪いものが見えたり聞こえたりするのですが……と説明をされ、特に危害を加えてくるものでないのならイマジナリーフレンド的なアレでしょうとのことで投薬も何もされていない。
 それに追加で最近聞こえるようにもなってきた、と伝えたところ「それは犬が吠え始めたってことですか」と言われたので「いや、犬ではなくて」と言う。
 日記にも書いた通りで、うま屋へ寄った際に2人組のお客さんがいて、その2人の会話は聞こえなかったのに単語だけ明瞭に聴こえてきたのだ。会話は全部聞こえない。全然、聞こえる距離ではない。なのに、自身に関連する単語だけはっきりと耳に届く。
 「それはなんて言っているんですか」と言われ「乗っている原付の車種を言われています」と言ったところ「原付の車種……」と言われた。
 ことごとく、ことごとくこの女は幻覚も幻聴も無害なのだと思われているに違いない。
 ただストーカーかなという気味悪さはあるし、実際にストーカーをされた経験もあるのでその時を思い出してびくついてしまう、とも伝えた。

 閉じ込めの件があったばかりなので、気が立っているのだと思う、ゆっくり休養してくださいと言われた。
 ちなみに休暇はどう過ごしているのかと聞かれあちこちお出かけしまくってますと答えたら、少しは休んでくださいとも言われた。

 診察はいつも手短に終わるけれど、かといって後ろが控えている感じもそんなにはない。精神科であるから、緊急性が高い時は長めに診察がしてもらえる。そもそも、緊急性があるかないかを確認されるために月1に頻度が上がっているのであるから。

 精神科が終わるといつもその近くのケーキ屋でケーキを買って帰る。そこから私の土曜日が毎月始まる。

 

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