2024年5月の総括

 4月に続いて、5月に関しても自分なりの雑駁な総括をしていく。ここは体面を気にする必要なしに忌憚なく筆を執れるので、総括を心待ちにしている部分も少なからずあった。負担になってはならないと過度に警戒していたが、余力があるならば月に2回——前半と後半という形で——書いても良いのかもしれない。


辛かった出来事

 先月と比べて、洗いざらい吐き出しておかないと気が済まないような憂事はほとんどなかった。その一方、自分自身が原因となって降りかかった重荷によって、月の半分は苦しみ通しだった。

重い発表原稿の提出〆切2つが、同じ日に重なる

 現在の私は倫理学専攻に所属する修士課程の大学院生だが、博士課程では国文学専攻に鞍替えしようと考えている。当然、何の準備もなしに博士で専攻を替えられるはずもないので、倫理学の修論を準備しつつ、博士課程以降を想定した勉強——自分が国文学で研究したい対象の調査や博士課程の筆記試験対策など——に取り組んでいる。
 なぜこのような身の上話から始めたかと言えば、見出しで触れている2つの発表原稿がそれぞれ倫理学、国文学のものだからである。要するに、広く括れば同じ人文社会科学に属するものの、その内実は当然異なる2つの分野についての重い発表原稿を、同時にこなす羽目になったのである。卑俗な表現にはなるが、実質的にはダブルディグリーごっこを演じることになったと言えよう。
 倫理学の方——こちらは修論の中間発表であった——の原稿提出〆切は、新学期のガイダンスにおいて一方的に5/15と通達があった。あらかじめの決定事項であったために自分の意思で動かすこともできず、また前々から取り組んでいるものでもあったので、格別の懸念はなかった。
 問題は国文学の方だった。これは、聴講先の大学院で受けている国文学の演習における個人発表である。4/11の初回講義において、春学期中の発表者とその発表日を決めるのだが、色々な要因もあって5/16に担当することとなった。発表前日が原稿提出〆切であるので、いきおい5/15がデッドラインとなった。決まった瞬間、「無能力な自分にはこなせないのではないか」と不安がよぎったものの、「人間は課題などで死んだりはしないから」という教授からの発言を受けて、その場は深く思い悩まずに終わる。
 その結果、5月前半は2つの原稿に掛かり切りとなった。特に5/8の週からは精神的に苦しくなるあまり、当時の記憶もほとんど残っていない。字数にして1万字以上が望まれる原稿2つ——それも異なる分野の——の提出〆切が同じ日に重なったことで、当然のようにおかしくなってしまった。

チンポ管理官。

本当に見始めてしまう。

 結局、原稿自体は何とか無事に提出できた。しかし、課せられていたのは発表原稿の提出であるため、質疑応答の刑が依然として残されていた。
 倫理学の方は、想像よりも穏当な形で発表を終えることができた。教授連から寄せられた色々な質問も、おおむね上手く捌けたように感じる。指導教官にも、「今までで一番良くまとまっている」と原稿を評価していただけたので、このままの調子で頑張りたい。逆に言えば、今までの原稿ないし発表はどれだけ酷かったのか。考えると脳髄が口から出そうなので止す。
 国文学の方は、お世辞にも良いとは言えなかった。演習内では、拙論の不十分さを様々な角度から指摘され、汗顔の至りだった。論じる小説の選定や先行研究の調査、議論の構成思案などを、倫理学の作業と並行しながら一ヶ月でこなすのは、どだい無理な話だったのである。初回講義でよぎった不安は、極めて正しい直感だった。教授にはねぎらいの言葉をかけてもらったものの、己の未熟さは一向に変わらず屹立している。翌週に聴いた同じく修士三年の方の発表が相当に練られたものであったことも手伝って、無能力を痛いほど突き付けられる結果となった。
 無論、このダブルディグリーごっこは5月で終わる訳ではない。修論提出と国文学専攻での博士進学が無事に済むまでは、ずっと背負い続ける重荷なのである。一先ずは息を抜ける状態となったが、夏休みにおける作業の本格化に向けて、また少しずつ体勢を整えていかねばなるまい。

『学園アイドルマスター』と『Link!Like!ラブライブ!』がインストールできない

 辛さの水準としては前者とは比較しようもない些末な、しかし私個人としてそれなりに由々しい事柄である。

『学園アイドルマスター』は、2024年5月16日にサービスを開始したゲームアプリである。その名の通り、『アイドルマスター』シリーズの最新作で、765PRO ALLSTARS(初代)・シンデレラガールズ・ミリオンライブ!・Side M・シャイニーカラーズに次いで6番目のブランドとなる。
 昨今のアイマスアプリに共通するリズムゲームではなく、キャラの育成シナリオを根幹に据えた作品となっている。加えて、タイトルからも察せられるように、アイマス初の学園ものとなっている。プロデューサーも作品の舞台となる「初星学園」に通う大学生という設定で、今までにない世界観を提示している。
 魅力的なキャラクターやソロ楽曲なども相俟ってか、周囲では学マス——公式の略称である——が俄かに大流行している。聴講先で一緒になっているM2からは、出会い頭に「月村手毬やばいですよね?」といきなり声をかけられるなど、もはや他人事として見ていられるような状況ではなくなっている。私自身、アイマスの最新作というのもあって、早く遊びたくて仕方がない。
 それにも拘わらず、スマートフォンの容量が足りないためにインストールできない。XのTLが楽しいスクリーンショットで埋め尽くされる中、私は「iPhoneのストレージがいっぱいです」という警告が散々表示されるスマートフォンを握りしめたまま、脱糞を余儀なくされている。

馬鹿が。

馬鹿が。

『Link!Like!ラブライブ!』(以下、『リンクラ』)は2023年5月20日に正式リリースされた、『ラブライブ!』シリーズのゲームアプリである。先月の総括で紹介した『ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ』というコンテンツは、このアプリを中心に展開されている。
 いわゆるストーリーコミュを指す「活動記録」や、「活動記録」と連動するキャラクターのバーチャルライブである「Fes×LIVE」、更にはキャラクターによる生配信「With×MEETS」は、全て『リンクラ』で進行する。いずれのコンテンツも後日のアーカイブ配信があるものの、現実の時間と対応してリアルタイムに物語が進行する設定上、後追いはなるべく避けたい。
 因みに、作品内では2024年4月に新学期を迎え、蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブにも新入生が三人加入することとなった。その中の一人、百生吟子というキャラクターに対し、自分は強い関心を抱いている。言うまでもなく、それは日野下花帆との関係性においてである。縮言すると、「ぎんかほ」になる。この二人の素晴らしい関係性を生で味わわない人生の、どこに愉楽があるのだろうか。
 それにも拘わらず、スマートフォンの容量が足りないためにインストールできない。XのTLが楽しいスクリーンショットや素晴らしい二次創作で埋め尽くされる中、私は「iPhoneのストレージがいっぱいです」という警告が散々表示されるスマートフォンを握りしめたまま、失禁を余儀なくされている。

 こちらが百生吟子のご尊顔になります。

 今が旬である2つのアプリをインストールできずに虚しさを託つ生活にはもう耐えられない。ということで大勇猛心を振るい、6月中にスマートフォンを買い替える一大決心をした。6月末には友人と蓮ノ空の舞台となっている金沢へ旅行する予定にもなっているため、これは喫緊の課題である。脱糞や失禁に甘んじている場合ではない。

楽しかった出来事

 辛かった出来事は相当に応えた5月だったが、楽しかった出来事も負けじと沢山あった。際のところで沈鬱一辺倒にならず、幸福へと転じていくので、今の自分は本当に恵まれているとつくづく感じ、何かに感謝を言わずにはいられない気分になる。
 項目は多いので、なるたけ短めにまとめたつもりである。ただ、筆が滑り過ぎるあまりに冗長になっている箇所が少なくない。その点、ご寛恕いただきたい。

TVアニメ『ガールズバンドクライ』を見始める

 TVアニメ『ガールズバンドクライ』は2024年4月6日からTOKYO MXなどで放送されている、東映アニメーション制作のアニメ作品である。
 アニメのプロジェクトそのものは昨年の5月から始動しており、劇中バンド「トゲナシトゲアリ」はアニメ放送前にシングルを5枚もリリースしていた。
 高校を中退して上京した主人公・井芹仁菜が、自分の背中を後押しした楽曲を歌っている人物・河原木桃香と川崎で偶然出会ったことを契機に、己の人生を大きく変えていくという物語になっている。
 主人公たちが結成するバンドを前面に押し出すアニメ作品は決して少なくないが、本作品はそうしたバンドものにありがちな青春の眩しさをほとんど感じさせない。むしろ、真っ直ぐな人生を歩めなかった者たちが、それでも生きていこうとする——あるいは、生きていかざるを得ない——様を生々しく描いている。
 ネタバレになるので詳述は控えるが、主人公の仁菜は深刻な外因によって高校を中退し、逃げるように上京したという設定である。彼女が出会う河原木桃香も含め、物語の中心人物はことごとく「正道」から外れている。言うなれば、彼女たちはどこかで大きな逸脱を経験した人物である。
 本作品が持つ魅力は、そうした逸脱を逸脱のままに見据え、彼女たち同士の生身による衝突を描いている点にある。並みの作品であれば、登場人物の逸脱や失敗は、後に来る成功のための礎として位置付けられ、その重みはいつの間にか取り払われてしまう。だが、『ガールズバンドクライ』において捉えられる逸脱や失敗は、そうした明るい希望の予感を安易に匂わせない。だからこそ、彼女たちの苦しみは生々しいものとして現出し、彼女たちの衝突は切迫した重々しさを伴って映し出される。
 重要なのはそうした生々しさや重々しさが、人生の奥底で絶えず私たち——アニメを鑑賞する現実の私たち——を脅かしているという点である。私たちの多くは逸脱などせずに、おおよそ「正道」に適った生き方をしている。「正道」の内には「正道」に固有の歪さが存在し、それによって私たちは少なからず苛まれている訳だが、それでも「正道」に寄り添っているために、傷は深刻化せずに済む。
 この傷を大真面目に取り上げているのが、『ガールズバンドクライ』の長じている一つの要素なのであろう。失敗を「成功の基」として位置付けたりせず、それ自体としてひたすら凝視する。「正道」から外れてしまう者たちの嘘偽りのない苦しみが、高い濃度で掬われている。ここで面白いのは、主たる登場人物の逸脱を描きすぎないことである。登場人物の重い過去は、多くの時間を費やして丁寧に描くのが基本だろうが、『ガールズバンドクライ』は彼女たちの逸脱における核心をあえてぼかしている。事態の全貌は明らかにせず、その輪郭をなぞることに始終している。あくまで作品が強調するのは、逸脱した後の果てであるである。どれくらい意図されているのかは分からないが、逸脱それ自体にあえて触れない姿勢が逸脱を却って鮮明にしている感がある。
 他には、仁菜を中心に繰り広げられる衝突が仮借ないものである点も見逃せない。登場人物たちによる殴り合いのケンカなどはさして珍しくもないが、仁菜を起点に始まる衝突は互いの心を大いに傷つけ合う類のものである。注意したいのは、ただ傷つけ合うだけに留まらず、その傷が生きる上で負わなければならないものだということだろう。
 SNSにおいて顕著だが、最近は他者を傷つけないようにしようとする風潮が強く、異様なまでの潔癖が人と人との間に漂いつつある。理不尽な暴力は取り除かれるべきだが、人と人が付き合う以上、何かしらの衝突は大なり小なり避けられない。人付き合いの中で避けられない衝突を、そもそもあってはならない事のように見なし、完全に排除しようとするような空気が、日々増しているように思われてならない。
 衝突は確かに少ない方が良いものの、付き合う相手が自分ではない他者である以上、絶対に起きる。また、衝突はそう否定すべき側面ばかりではない。衝突を他者との相互無理解として真摯に受け止めるからこそ、他者を他者として尊敬できるようになったり、今まで見えてこなかったものが次第に理解できるようになるのではないだろうか。衝突そのものを不健全として決めつけて撲滅する姿勢こそが、有り得べきコミュニケーションを歪めてしまい、他者への想像力を減退させた挙句、絶え間ない暴力の道に人々を誘う元凶ではあるまいか。
『ガールズバンドクライ』の衝突は、あまりにも苛烈である。こんな衝突を私たちが日常的に起こしていれば、「まともな」生活など送れやしない。しかし、彼女たちの衝突はまさに生きる上で避けられない、それを経なければ生きていけないような衝突である。それはもしかすると、「正道」に曲がりなりにも添うことができた私たちが知らぬ間に避けてきた、生きる上で欠かせない逸脱だったのかもしれない。
 インターネットを通じての交流が主となる中で、キャラクター同士の身体的な交流が目立つ形で描かれている点など、触れたい箇所は限りない。しかし、これ以上長くなっては話にならないので、他日を期する。
 かなり長たらしく、しかもまとまりもなく書き散らしてしまった。このnoteの執筆時点で第9話まで放送されているが、今からでも是非とも視聴していただきたい。「トゲナシトゲアリ」の楽曲も物語に合った素敵なものばかりなので、こちらもお勧めする。

物語に登場する「登利亭」を、KBM同期のとがみ、後輩の名無し弟(バカ)の4人で聖地巡礼。私は井芹仁菜です。予約してくれたとがみに深謝。

劇場版『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』を公開初日に見る

 心待ちにしていた劇場版のウマ娘は5月24日に公開だったので、初日の朝早くに見に行くことにした。重い原稿発表は全て片付いていたので、何らの足枷ない自由な身体で映画館に赴いた。

やっぱ好きやねん。

 誇張されたつぶやきばかりしている自分だが、この投稿は真実をそのままに伝えている。改めて数えると、4回大泣きした。
 それくらいには、非常に良い出来の映画だった。最初に特報を目にした際には「ジャングルポケットが主役なのか……」という違和感がやや先行していたが、見終わった後には「ジャングルポケット以外の主役を考えられない」と確信するほどになっていた。
 まだ公開2週目ということもあるため、思う所を開陳するのはどうも憚られる。いずれ自分なりの体系的な所感を提示するとして、ここでは後の所感に繋がるような論点を2つ書き残しておきたい。
 1つ目は、アグネスタキオンとフジキセキの「読み直し」。元の競走馬は両者ともに、4戦4勝という無敗の戦績のまま、脚部の病気である屈腱炎のために競争生活を志半ばで引退している。ウマ娘は、競馬で禁じられている「たられば」を積極的に描くことを一つの信条としているように思われる。競馬の二次創作的な作品だからこそ為せる業なのだが、この劇場版においては「たられば」との向き合い方が従来のそれと大きく異なる。そこに、極めて丁寧な筆致が見出されるのである。
 2つ目は、物語のキーアイテムとして登場するサンキャッチャーの扱いである。どう扱われているかを述べた途端にネタバレになるが、単なる飾り以上の役割を担うものとして位置付けられているように感じられる。
 既に2回鑑賞しているが、少なくとも後2回は見に行く予感がする。

サンキャッチャー(https://www.felissimo.co.jp/fp/772752.htmlより引用)

 因みに、5/24は『ウマ娘』の映画を鑑賞した後、秋葉原で村野さやかに狂っている同専攻のD2と共に、アトレ秋葉原内に新しくできた『ラブライブ!』オフィシャルショップへ行ったり、namco秋葉原店で学マスに登場する花海咲季のぬいぐるみをUFOキャッチャーで手に入れたり(上から4番目の引用ツイートでその様を報告している)、SDVXをプレイしてPUPA MXMで998を出すなど、本当に充実した一日だった。

2週間に1回やれれば満足の身の上にとって、あまりにも嬉しいスコア。

日本ダービーを観戦する

 今年も、日本ダービーを現地で観戦した。2022年のドウデュース優勝の時から欠かさず足を運んでいるので、3年連続の現地観戦となった。今年は前年と同じく、高校時代からの友人であるさあたまと府中に行った。現地では、こちらに帰省していたなやま君とも会うことができた。
 レースは、9番人気のダノンデサイルがローペースを味方に付けつつ、経済コースを通りながら前方で控える見事な走りぶりを見せ、最後に上手く突き抜けて勝利を収めた。ノリさんの好騎乗が光っていた。
 今回は幸い、スタンドの前方で観戦することができたため、良い写真もそれなりに撮ることができた。全体的に振り返ると、やはりダービーの熱気は格別であることを再確認する一日だった。
 因みに、馬券の方は全く冴えなかった。仕方ない。

特に上手く撮れた写真を四枚。

『みんなで早押しクイズ』が楽しい

 早押しクイズのオンライン対戦が気軽に楽しめるゲームアプリ『みんなで早押しクイズ』(以下、『みんはや』)が、KBD内で俄かに流行した。
 発火点がどこだったかは忘れてしまったが、夜な夜なKBDの人たちと早押しに興じるのは素朴に楽しく、意外な人物のクイズ力が明らかになるのも愉快だった。
『みんはや』自体は、弟と不定期で対戦するなど地味ながらも続けていた。私は中高大を通じて一度もクイズ研究会に所属したこともなく、従って競技クイズの経験もない。ただ、一素人としてクイズはそれなりに好きで、音ゲークイズ早慶戦なるものを生み出すなど、下手の横好きが嵩じて作問・主催側になることもあった。
 音ゲークイズ早慶戦で作問側に慣れていたため、『みんはや』でプレイヤーとしてKBDの人たちと戦えるのはかなりの嬉しさがあった。このnoteを執筆している6月初旬において、『みんはや』の熱はだいぶ冷めてきた感もあるが、まだ折を見ては早押しで競い合いたい。
 個人的な話だが、クイズを作りたいという欲求も同時に湧いてきたので、『みんはや』内でお笑いクイズを100問作成した。目標は300問である。こんなんなんぼあってもいいですからね~

Sランクまで到達させたり、人の作問したクイズを元気に解くなど、すっかりハマっている。

アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』展を見に行く

 見出しの通りで、ただただ一観客として楽しんだだけなので、他に書き残しておくべき事柄はない。アニメの世界観を忠実に再現した小物やセットは、やはり魅力的であった。
 余計なことを書いておくと、この展覧会の会場は松屋銀座の8Fにあるイベントスクエアで開催されていた。銀座に鎮座まします老舗百貨店で開催するにはかなり異色な展覧会で、平素なら松屋にはまかり間違っても入らないようなオタクが8Fに犇めいていた。服装からして他の客層とは一線を画しているので、一瞥するだけで何の目的で来たのかが判然とした。自分は百貨店に敬意を払うつもりでYシャツにネクタイを締めて向かったが、こんなフォーマルな恰好で再現されたSTARRYのライブセットを撮っているのも奇妙極まりないと自省される。
 君と集まって星座になりたい!

BPL SEASON 3 SDVX ULTIMATE DREAM MATCHのアーカイブを友人宅で鑑賞する

 5/3にKBMの同期であるゆさとがみの3人で、ULTIMATE DREAM MATCH(以下、ドマ)のアーカイブを観戦する。KBMの後輩で、今はGAME PANICに所属する選手であるかねこが頻りに「是非見てくれ」とXで訴えていただけあって、見所ばかりの熱いイベントだった。
 色々と研究上の重荷を背負っているために、やりたいと思ってもゲームセンターを控える日々が続いている自分だが、ドマを見ていると音楽ゲームが好きな気持ちはサークル在籍当時から少しも衰えていないのだとしみじみする。スペースなど諸々を準備してくれたゆさには感謝しかなかった。
 観戦後は、3人ともそのままの勢いで秋葉原のゲームセンターに吸い込まれる。久々に音楽ゲームをやり過ぎた疲労を感じたが、心地よい疲労だった。

いいリザルトも出たので、尚嬉しかった。

お気に入りの動画&ネット記事紹介

 今月も面白い動画に多く出会ったので、それらを紹介する。また、タイトルが素晴らしいネット記事を1つ見つけたので、それについても触れる。

初星学園「Fighting My Way」Official Music Video

 学マスのサービス開始に先駆けて公開された、メインキャラクターの花海咲季によるソロ曲「Fighting My Way」のMV。作編曲がGigaなのもあって、のめり込んで再生した。学マスの曲は総じて良いので、どれも聴きごたえ抜群ですね(IIDX16 EMPRESS)。

【ミリシタ】ゲーム内楽曲『Upper Dog』MV【アイドルマスター】

 こちらは同じアイマスでも別ブランドである「ミリオンライブ!」の新曲。まだゲーム尺の音源しかないが、馬場このみ「dear…」や百瀬莉緒「Be My Boy」などで知られるKOHによる攻めた編曲に、心を鷲掴みにされた。貪欲に這い上がろうとする強さが滲み出た歌詞も、新しい「ミリオンライブ!」を感じさせる1曲。早く生のライブで浴びて、俺もUpper Dogになりたい。

【笑ったら失礼】寺田寛明ならこんにちパンクールが考えた長文回答を笑わずに読めるよね!!

 大喜る人たちで活躍する芸人を中心に結成されたユニット「こんにちパンクール」の、「笑ってはいけない」シリーズの最新作。もともとは、ユニットメンバーがあるお題に対して長文回答を協力して作り、その回答をメンバー内の誰か1人に読ませるという企画。長文回答があまりにもであるため、読まされるメンバーは失礼を働いてしまうというのがこの動画企画の醍醐味である。
 今回は、ゲストとして招かれたピン芸人の寺田寛明が読まされる側になる。サムネイルからして、寺田の失礼が予感される。感性に合う方であれば死ぬほど笑うこと請け合いである。

【人生を変えたバナナマン設楽の言葉】ヤーレンズがM-1グランプリ2023準優勝するまでの軌跡…仲良しコンビの日常や深いラジオ愛も告白【納言幸のやさぐれ酒場】

 テレビ朝日の公式YouTubeチャンネルで配信されている「納言幸のやさぐれ酒場」で、ヤ―レンズがゲストの回である。
「やさぐれ酒場」は気になる回をたまに見るくらいだが、この回は6:10あたりでヤーレンズ・楢原が語るNSC時代の話が興味深かった。
 要約すると、自分はノリでNSCに入った——親に勧められた——ために芸人を「辞める理由がない」一方、周りの「ガチ勢」は夢を持っているために挫折してしまうことに触れ、「熱量あるやつからいなくなっていた」と当時を思い出している。お笑いに真剣な人ほどお笑いを辞めていくという逆説めいた話だが、人生の核心をそれなりに突いていると感じられる。何となくで始め、何となくで続けられる方が却って強いのかもしれないと思うと、物事への熱情ばかりを称賛するのも如何なものかと我が身を反省したくなる。

【餅田コシヒカリ 弁当をリボ払い】

 釣りではなく、事実です。

排泄物みたいな心の声の寄せ集め

 今月も、心の奥底に溜まっていた何らの価値もない心の声を、忌憚なく吐瀉していく。

・「キタニタツヤのオールナイトニッポンX」5月20日放送分で、パーソナリティのキタニが大学時代にサークルの姫に弄ばれた過去を話した後、「どうか今、不幸でありますように」と一言を添えていたのが印象的だった。私にも、「どうか今、不幸でありますように」と願う者が多くいる。
・とある学会に参加したが、発表のほとんどに感心しないまま帰宅する。些末な研究に対する憤りは、己の研究をつつがなく遂行する原動力に転化せねばならぬ。
・「まぁたんゆりりん」のトークライブに行きたい。
・『ウマ娘』の映画を見た影響か、猛烈に『キルラキル』を見返したい。
・生活リズムが依然として治らない。ほぼお手上げ状態である。何なら、この項目を書いているのは6月4日の2:41である。馬鹿が。
とがみの勧めるアニメ映画『トラペジウム』は、普段の自分ならば決して見に行かない作品なので、あえて見に行く必要を感じる。感性を委縮させないために、無理にでも足を運ぶようにしたい。
・えさしか「豪雨を待つ」論を一刻も早く仕上げたいにも拘わらず、構成すらまとまらない。全てを営みを止めてでも書きたいのに……
・スタァライト九九組の新曲「Star Darling」、やはり素晴らしい。夏に出るノベルゲームへの期待がいやがうえに高まる。
・私の一家は全員、人から嫌われる才能があるようだ。
・自炊の練習として、ワンパンパスタを作り始める。手軽で自分好みを味を出せるので、実に良い。
・社会に対する強い怨嗟を未だに失わずに生きることができている。その点では、中途半端に就活が成功しなくて本当に良かった。運よく「成功」してしまうことで一生見えなくなるものを、今の自分は多少なりとも享受しているという自負心がある。
・ダブルディグリーごっこは真面目に考え過ぎると気が変になるので、程々の意識でやりたい。しかし、8月には本腰を入れねばならないと思うと、今すぐに大きな声で叫びたくなる。なんでですか~(シャーロック・シェリンフォード)
・花海咲季みたいに強い人間になりたい。いや、本当にそうか?
Kitchen君主催の吟行句会に参加する以外でも、俳句を詠む習慣をつけたい。少しでも、日常の機微を言語の形で自由に捉えられるような態度を身に付けたいものである。
・アナル首長国連邦。

 以上。今月が大部になった反省から、来月分は前半・後半に分けて執筆するつもりでいる。

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