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Mr.Children 「TOUR 2017 Thanksgiving25」2017.06.17 札幌ドーム

ミスチル25周年感謝祭。

ツアータイトル通り、ミスチルの25年間を振り返るライブ。と同時にミスチルの25年間がJ-POPシーンの25年間とそのまま隣接してたと思うような、貴重なセットリストで展開されたライブでもありました。

以下、セットリスト。

01.CENTER OF UNIVERSE
02.箒星
03.シーソーゲーム
04.youthful days 
05.GIFT
06.君が好き
07.ヒカリノアトリエ
08.CROSS ROAD
09.innocent world
10.Tomorrow never knows
11.車の中でかくれてキスをしよう
12.思春期の夏
13.抱きしめたい
14.Any
15.名もなき詩
16.1999年、夏、沖縄
17.こんな風にひどく蒸し暑い日
18.ランニングハイ
19.掌
20.ニシエヒガシエ
21.himawari
22.足音
23.Printing~Dance Dance Dance
24.跳べ
25.Marshmallow day
26.エソラ
EN
27.overture~蘇生
28.fanfare
29.終わりなき旅

インタールードを除いても全29曲。時間にして3時間半強のフルボリュームセット。周年ライブとしてもここまで詰め込むライブをやる人たちなんてそうそういないとは思う。
極端な話、セットリスト上15曲目あたりでライブが終わったとしても、そこまでのラインナップが凄すぎて誰も文句言えないんじゃないかってぐらい。
(特に凄かったのはCROSS ROAD〜イノセントワールド〜Tomorrow never knowsのブレイク期楽曲3連発。イントロ時点で悲鳴しか挙がってなかった)

でもそのあともライブの人気曲や盛り上がりを重視した曲を連打するっていう展開。

アルバムとか聞かれなくなってきて、ミニアルバムでも長いと言われるこのご時世に3時間半もマシンガンのように曲を連打するという狂気さが凄い(訳:やべぇ、最高すぎる!)。

しかしミスチルといえど、どれだけ有名な曲目白押しといっても、この曲数はさすがに後半だれてくるのは仕方なく、実際周りのお客さんも疲れてか割と椅子に座り始めたりしてた。
(クライマックスが何回もあるようなセットリストで、沖縄や足音あたりで終わってても全く違和感なかった)

これだけ詰め込んでいれば、おそらくやる側もそうなる事は予測してるはずだと思う。ファンへの感謝の気持ちとしてなのか、単にミスチル側がやりたい曲を重ねた結果なのか。答えは両方なんだろうなと思ってて。

実際、途中のMCで桜井さんが、みんなが聴きたい曲、また自分たちがやりたい曲をやるって話をしていて。その結果このセットリストになったんだろうけど、それにしても約30曲を演奏、そして全曲歌い上げるとか狂気の沙汰じゃねぇ…(2回目ですがこれも褒め言葉です)

このライブで重要な部分として、やっぱりセットリストの豪華さが一番最初に来るんだけど、もう一つ外せないのがオープニングの演出。

歴代のミスチル曲(イノセントワールド〜Tomorrow never knows〜Over〜Dive〜ヒカリノアトリエの順だったと思う)をサポートメンバーが順に演奏して、そのバッグにはやはり歴代のPVやCDジャケットがコラージュされた映像が流れるという演出。

ミスチル25年の歴史が凝縮された5分間。

音楽を聴くキッカケになったTomorrow never knows、尖った様子やジャケットが中学時代の捻くれ者だった自分にバッチリハマった深海、訳分からない曲ばっかで、不思議で面白かったQ、落ち着いたミスチル熱を再燃させてくれたREFLECTION…etc。

これらの曲やライブ、そして聴いていた時の自分の状況が頭の中でフラッシュバックした5分間。ミスチルの歴史がそのまま人生に直結している自分としてはこの5分間で既にノックアウトされたわ。こんなん泣くに決まっているだろ。
(その後一曲目に自分がミスチル全曲の中でも余裕でベスト5に入れるCENTER OF UNIVERSEが来たので、更に感情のメーターが振り切れたのです)

ミスチルを自分の人生と紐づけて過ごして来た人にほど、あのオープニング演出はぜひ見て欲しい。

そして肝心のライブそのものですが、圧巻だったのは新曲のhimawariと終わりなき旅。

himawariはリリース発表を聞いた時はタイアップ先の組み合わせから、正直スローなピアノバラードかなぁとイメージしてたんですよ。

で、ライブで初めて聴いた訳だけど、これが良い意味で裏切ってくれました。めっちゃギター全開で、でもとてつもなくメロディアス。
一回聴いただけだけど、HANABIなみに人気出るんじゃねぇかこれ!ってぐらいメロディの際立った曲で鳥肌立った。

なお、これまでのミスチル曲でいうと、CROSS ROADがメロディの雰囲気や起伏がある感じが近い印象。でもサウンドはギターを押し出したバンドサウンド(しかも間奏でギターソロもあり!)で歌も含めてエモーショナルな楽曲。

そうだ。イントロからいきなりバンドの音が重なるところは幻聴を彷彿とさせて、個人的にテンション上がったところ。この曲は早くCDで聴きたい。

終わりなき旅は…これまで何十回もライブで聴いたけど、その中でもダントツに過去最高といえる終わりなき旅だった!熱さ、迫力、テンション、凄み、全てに圧倒された。

何かアレンジしてたとか、サポートメンバー加わって音に厚み加えてたとかそういうの全くなし。むしろサポートメンバーもこの曲はkey以外いなくなってた。

ラストのサビ、そして歌い終わってからのひたすら音を重ねるあの最後はこのライブのハイライト。この曲を、このテンションで聴けるのは今のタイミングしかない!と思い、翌日には速攻で日産スタジアム公演日の飛行機を押さえた自分。チケットはこれから探すけど、何としても今のミスチルのライブは繰り返し見たい。

ファンになってもう数十年経つけど、今でも自分にこんな熱量を持たせてくれる1番のバンドはやっぱこのバンドだったってことを再認識させられた。このライブに行けて良かった。

・補足

最後に、各演奏曲の演出について、覚えてる範囲で記載。毎回思うけどライブ映像作品リリースする時は映像演出だけをまとめた特典もつけてほしいので、今回は本当に期待してます…。

映像オープニング
これまでのPVや、PVに出てくるキャラクターが分割で流れる。途中、深海のジャケットがピックアップされて、椅子が深海を延々と沈んでいくシーン。その後はまたPVが色々と分割で流れる。

CENTER OF UNIVERSE
近未来的なフレームワークを用いて、スクリーン4〜5分割でメンバーを交互に表示。間奏からの、Perfumeライブばりのレーザー大放出はマジ痺れた…!

箒星
流れ星?流星群のアニメーションを表示。

シーソーゲーム
PVの猿を筆頭にポップな映像が流れる。スクリーン左右にはPVの映像も。

君が好き
星空と桜井さんを左右対称に、スクリーンに交互に流れる

Tomorrow never knows
最後のサビで、PVとは別だが壮大な崖の映像

思春期の夏
動物をモチーフに恋愛したくなる季節をナビつきで解説。それから深夜の通販番組パロディで意味不明なヅラを紹介。直後、ヅラを被ったJenが現れて歌い出す流れに。

ランニングハイ
人の形をしたデフォルメキャラがひたすら走る映像。スーツを着た、会社の上司みたいなものが何人も出てきてたから一端の新人社員を描いた?


牛のアニメーションで歌詞をそのまま再現→後半で人に変化して、多様性を表現する流れに。

ニシエヒガシエ
城みたいなアニメーションがずっと表示。

Dance×3
とにかく電球が映し出されてリズムと連動して光る?

Marshmallow day〜エソラ
カラフルなフレームがスクリーン全体に投影。

終わりなき旅
映像映像もカラフルな照明も一切使わず、最小限の照明だけで音に集中させる。だからこそスマホでライトつけられたのは正直残念…。

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