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月と太陽


何度も果てて、
重なる声に身を委ねて
そのまま逝ってしまおうか。

低いビートと高いトーンの声が
重なり合ってこだまする部屋に
2人で閉じこもって
何度も朝と夜を繰り返す。

日食と月食が一度に起こるみたいに。

僕らは一心同体なのに
同じ場所には立てなくて。

君は夜に
僕は昼に
輝いた。

僕らは支え合って
思いあって、
引かれあった。

この引力が
無くなってしまえばいいとすら思った。

でも、そうしたら、
君は宇宙の向こう側に行って、
彷徨って毎日泣くんじゃないかと思って。

僕は君を失って、
光る意味を失って、
虚無のなか孤独を感じて
死んでしまうと思った。

傷つけて、
失うくらいなら
会えなくてもいいから、
結ばれなくてもいいから、
君とずっと、
引き合っていたかったんだ。


白いレースのスカートを
ひらひらさせた君が
儚く遠くで踊ってる。

この白い雪と服で、
赤が映えるでしょ?

君の言葉がこだまする。

君の心の中の
ナイフに滴る赤い血が
君の服の裾を濡らしてる。

僕は黙って見ていた。

誰かが君を守ってくれたら
それでよかった。
僕じゃない誰かでもよかった。

君がただ死なないで
いてくれるなら、
君が他の誰かに
抱かれていてもいい。

その間に
君が今日も
生きていられるなら。

君がたとえ僕を忘れても。
君が生きてくれるのなら、
君が今の虚しさをこえていければ、
生きてくれるとするならば。

俺は君にとって何人目の
「運命の人」?
君は誰を追いかけている?
君の瞳は誰を探してる?

本当に君が僕を見てくれる
その日まで僕は君を自由にしよう。
僕は君を夢に見よう。

月夜に君を思って
眠るんだ。
君が僕を見れるようになるまで。
僕はずっと君を待ってる。

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